今回プレイするのは、Gattai Gamesが贈るVR対応ステルススリラー『Stifled』のPlayStation4版です。
本作には、暗闇の中でマイクに声を吹き込むと(R2ボタンを押す事で代用可)その反響音がソナーのように広がって周囲がワイヤーフレーム調のグラフィックで描かれる……という独特なシステムが搭載されています。
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毎回そうなんですけど、事前にプレイするゲームの情報を調べていないので、今回の場合だと「ワイヤーフレームのゲーム画面で音がどうとか~、って発売前にどっかの記事でチラッと見た気がする」という程度の知識しか持っていませんでした。
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つまり、本作がホラーゲームだと気付かないままプレイを開始したんです。
デイビットの心の闇はモヤだらけ?
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とある事がきっかけで心に闇を抱えた主人公デイビッドが、暗闇に支配された謎の世界で音を頼りに進んで行く、というのが本作のストーリーなのだが……
最初は、白いモヤに包まれた部屋の中から始まった。あれ?ワイヤーフレーム調のグラフィックじゃないの?なんか普通のアドベンチャーゲームみたいだけど……
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マイクに話しかけて音を出すとモヤが晴れていくのだが、一定時間経つとすぐにモヤで真っ白に戻ってしまうので、ずっと声を出していかないといけない。
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あてもなく家の中を彷徨っていると突然チャイムが鳴り響く。さっきまでモヤを消す為にファーファー呻いていたのが発声練習になっていたのか、結構なボリュームで叫んでしまうビビリおじさん。
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猫ちゃんも心配そうに見ているぞ。
暗闇をぶっ飛ばせ!ワイヤーフレームの世界
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チャイムを鳴らした主と対面するために玄関のドアを開けると、いきなり場所が変わり、ひっくり返った車の中へと移動していた。突然の超展開でついていけないけど、あたりを見回すと、どうやらここは森の中のようだ。
そして森の奥へ進むと……これこれ!僕が記事で見たのってこういう真っ暗なゲーム画面!
ここから先は完全な暗闇なので、常にマイクに話しかけて道を表示させていくのだが、先程から叫びっぱなしなので疲れてきた……。
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そして今まであえて気付かないフリをしてたけど、これ、ホラーゲームだよね……絶対これなんかクリーチャー的なやつが出てくるんじゃないの……?
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恐怖!赤ちゃんクリーチャー!
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山道を抜けて坑道と思しき場所に入ると
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今まで白線のみで描写されていたのに、ここだけ「なんか居ますよ~。危ないですよ~」と言わんばかりに赤く描写されている。
しかも赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて……ヒィィィ。
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恐る恐る進むと、壁に開いた穴を発見し……その穴の向こう側には……
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僕の絶叫を聞いて赤ちゃんクリーチャーが襲ってきたのだが、幸い、壁に阻まれてこちらに来る事は出来なかったようだ。
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ビビり過ぎて声も出なくなっているおかげで、赤ちゃんクリーチャーは僕を見失ったのか離れて行った。おそらく、アイツもこちらは見えておらず、音を頼りに襲ってきたのだろう。
壁のおかげでここが安全地帯である事を知り、冷静さを取り戻し心に余裕が出来たおじさんは……安全地帯から赤ちゃんクリーチャーを執拗に挑発して遊びましたとさ。
暗闇を抜けるとまた明るい部屋にたどり着き、少しずつストーリーが展開していきます。明るい部屋とワイヤーフレーム調の暗い世界を行き来していると、どちらが現実でどちらが妄想世界なのか、はたまたどちらも妄想でしかないのか、よくわからなくなる所も恐怖心をガンガン煽られます。
クリア時間は5時間ほどでしたが、音を出さないと周りが見えないけど、音を出すとクリーチャーに見つかってしまうという緊張状態にあったせいかもっと長く感じました。『The Inpatient -闇の病棟-』でもそうでしたが、音声入力があるゲームは没入感が違いますね。うっかりすると、ヴァーチャルの向こう側から帰って来れなくなるかもしれません……。
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なお本作は、PlayStation VRやマイクが無くてもプレイ出来るので、気になった読者は是非ともプレイしてみてください。
PlayStation4版『Stifled』の配信価格は、1,990円+税です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」をはじめとした人気漫画のモブキャラとして登場しており、日々その存在感が高まっている。ちなみに、巨大な食べ物を作っていく企画でカルト的な人気を誇る個人ホームページ「吉田が巨大な物を作ってますよ」も運営中。