!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
今回プレイするのは、オーイズミ・アミュージオから発売された、サイバーパンクホラーアドベンチャー『オブザーバー(Observer)』のPlayStation 4版です。
2084年の近未来、他者の脳にハッキングして情報を得る「オブザーバー」である主人公のダニエル・ラザルスキが、息子の足取りを追う内に事件に巻き込まれて行く……というのがストーリーです。
本作は、未来のガジェットを駆使して謎を解き明かす一人称視点のアドベンチャーゲーム。基本的に激しいアクション要素はないのでゲーム下手なおじさんでも安心だし、サイバーパンクという大好きなジャンルなので、プレイする前からワクワクして……えっ?

うん、まあ、気付かなかった事にしてプレイ開始です。
特殊能力を使って息子の足取りを追え!

舞台は科学技術が発達した近未来。長い間音信不通だった息子からの連絡が来た事により物語が始まる。
どうやらトラブルに巻き込まれているらしく、息子の行方を探すためにメッセージの発信源であるスラム街のアパートにたどり着いたのだが……
今のところ、ホラー要素はまだ無いのだが用心の為に……画面の明るさを最大にする。

画面明るさ設定で「左のマークが薄っすら見える程度に明るくしてください」という注意文を無視して最大まで明るくするタイプのおじさん。
あとは僕が好きなサイバーパンクの雰囲気が、ホラーの怖さを打ち消してくれるはず……!

死体やグロいモノさえ出てこなければ……と思っていたら

首なしグロ死体の登場。まあ出そうな雰囲気はあったけどね……
一刻も早くこのサイバーグロアパートから脱出したいのだが、息子の足取りを追う為にこの殺人現場を調べねばならないので調査を開始する。

主人公のダニエルの身体には機械が埋め込まれており、いくつかの特殊能力が備わっている。「電磁気ビジョン」を使うと、電子機器や配線などの電気的な設備が強調された描写になり、それらの詳細を分析出来る。

「生体ビジョン」では生物や血痕などが強調される。
この2つの能力を使って調査していくのだが、僕は、こういう探偵モード的なゲームが大好きなので、かなり「ホラー大丈夫!」の方に傾いてきたぞ!
オラオラどんと来いだぜ!(フラグ)
他人の脳へおじゃまします!怖いのおるやんけ!

ダニエルのもう一つの特殊能力に「他人の脳内にハッキングする」というものがあり、ケーブルを対象にぶっ刺すと、言葉通りに他者の脳内に入り込めるのだ。

他人の脳内風景は、多種多様で目まぐるしく移り変わるのだが

どこもゲームがバグったような感じで非常に気味が悪い。

強制的に「はい」と答えさせられる洗脳的な選択肢や、決まったルートを辿らないと延々ループし続ける空間などの仕掛けがある。

気付かずに10周くらいループしてました。
本作には、殴るなどの攻撃コマンドはないので安心しきっていたのだが、いくつかゲームオーバーになるポイントがある。

例えば、他人の脳内に現れる化物。基本的に対抗手段はなく、見つかれば即ゲームオーバーになるのでコソコソと逃げ回る事になるぞ!
怖いのは化物だけじゃないぞ!

不気味なのは脳内世界だけではなく、現実世界でも不気味で恐ろしいものと出会ってしまう。例えば……アパートを探索中、他人の部屋に忍び込んで調べていると……

突然背後に立っているハゲ頭のおっさん。

お恥ずかしながら結構なボリュームで悲鳴を上げてしまった。このゲームで一番ビビった。

ちなみに、このハゲ頭のおっさんはアパートの管理人なのだが、ちょっと抜けてて可愛い。このゲームにおける清涼剤だ。好き。
収集要素で「わからない……文化が違う!」になる

収集要素として疫病ナノファージの患者カードが拾えるのだが、薄ら怖すぎて拾っても全く嬉しくない……。でも集められるって事は需要があるわけで……

この時代ではこんな感じで人気なのだろうか……
クリア時間は13時間ほどでした。霊的な怖さやビックリさせられる怖さがあるというより、不気味な雰囲気がジワジワと恐怖感を煽ってきます。ディティールに拘りまくったサイバーパンクな世界観は『攻殻機動隊』などの作品が好きな人にはたまらないと思います(たまらなかったです)
それにしても2084年が舞台という事は、後60年ちょっとでこんな世界になってしまうのかと思うと、それが一番恐ろしかったです。

まあその頃には死んでるんですけどね、僕。
PlayStation 4版『オブザーバー』は、3,500円(税込)で配信中です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」をはじめとした人気漫画のモブキャラとして登場しており、日々その存在感が高まっている。ちなみに、巨大な食べ物を作っていく企画でカルト的な人気を誇る個人ホームページ「吉田が巨大な物を作ってますよ」も運営中。