◆『さくらももこ劇場 コジコジ』

さくらももこさんといえば、「コジコジ」のことも忘れてはなりません。この作品は、不思議な宇宙生命体であるコジコジがメルヘンの国でのんびりと毎日を楽しむという内容。愉快な仲間たちはもちろん、コジコジがいきなり哲学的なことを言い出すところもおもしろいですよね。
本作は2000年にドリームキャストで『さくらももこ劇場 コジコジ』というゲームになっています。メルヘンの国の人たちと一緒にボードゲームを楽しめますし、いろいろなミニゲームも収録。マイクでコジコジに話しかけるなんてモードもありました。
さくらももこさんのほんわかとした作風は、特にボードゲームと雰囲気が合うのかもしれません。この後にもまた似たような作品が登場します。
◆『さくらももこのウキウキカーニバル』

2002年にはゲームボーイアドバンスで『さくらももこのウキウキカーニバル』が登場します。本作はカーニバルを成功させるために事件や謎を解いていくというアドベンチャーゲームなのですが、インターネットを使って情報収集するというシステムもあったのです(もちろん本当のインターネットではなく、あくまでそれっぽい“ごっこ遊び”ですが)。これは当時にしてはかなり物珍しかったでしょう。
ホームページはもちろん、メールや掲示板も駆使して情報を探したりチャットをするというシステムも搭載されていました。ゲーム中ではオリジナルのホームページを作ることもでき、通信ケーブルで友達と交換することも可能。通信ケーブルでホームページを交換するというのも、今になってみるとなかなかおもしろいですよね。
なお本作の企画は、さくらももこさんの実姉である三浦範子さんが任天堂に持ち込んで実現したそうです。当時のインタビューもまだ任天堂のサイトで公開されています。
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