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任天堂とCygamesの共同開発タイトルとなるスマートフォン用アクションRPG『ドラガリアロスト』。いよいよ9月27日よりサービス開始となりますが、それに先駆けて開催されたメディア向け先行体験会でのインプレッションをお届けします。
◆スワイプ、タップ、フリックだけで行えるアクションは手ざわり良好
主人公(名前はプレイヤーが任意に設定/変更可能)は、アルべリア王国の第七位王子。彼は父のアローラス王から、霧の森に棲む碧竜と契約を結び、王国を襲う魔獣の脅威を退ける「聖片」を持ち帰るよう命じられます。それは、彼の壮大な冒険の始まりに過ぎなかった……というのが本作のあらすじ。物語は実際にプレイして楽しんでいただくのがよいと思いますので、深くは触れません。本稿ではアクションの手ざわりと、マイページからアクセスできる項目の紹介をしていきます。
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アクションシーンでの操作は、スワイプ:キャラクターの移動、タップ:攻撃、フリック:回避とシンプル。迷うことなく、すぐ思い通りに動かせます。これらのアクションは、画面上のどの部分で行っても、入力を受け付けてくれます。連続でタップすると強力な連続攻撃を繰り出せますが、攻撃を繋げるほどこちらの硬直も大きくなり、敵の攻撃をかわしづらくなります。ボスには闇雲に連続攻撃せず、様子を見ながら戦うのがよさそうです。
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写真右:敵の攻撃範囲は赤いマーカーで表示。回避などで素早く範囲外に逃れましょう
画面左下に表示されているキャライラストは、タップすると操作キャラをチェンジ。その上には、キャラが装備しているドラゴンが表示され、ゲージがたまった状態でタップすると一定時間その竜の姿になる"竜化"をして戦えます。
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◆多岐にわたるキャラクター強化手段
各キャラは前述したドラゴンの指定のほかに、「武器」と「竜輝の護符」を装備できます。「護符」はいわゆるアクセサリーで、装備するとステータスが上昇。さらに、クエスト開始時などに、護符に応じたスキルが発動するようになります。
各キャラの強化手段には「レベルを上げる」、「強い武器、護符、ドラゴンをあてがう」、「さまざまなスキルやアビリティを習得するマナサークルを活用する」と、さまざまな手段が用意されています。さらに武器、護符、ドラゴンにはそれぞれ性能や能力を強化する術がありますので、どこから手を付ければよいか、うれしい悩みどころです。
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◆思わずプレイの手を止めてしまう「マイページ」が楽しい
本作は「マイページ」からパーティ編成やクエストなどの各項目へアクセスします。それ自体はオーソドックスですが、画面上部で常に展開するかけ合いが目を引きます。主人公たちが街を散策したり、酒場で食事に舌鼓を打ったりという日常のひとコマが描かれるようになっており、プレイの手を止めて見入ってしまいました。新たな仲間を迎えるたびに、マイページをのんびりと眺めるのが楽しくなりそうです。また、各項目の概要は以下のようになっています。
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■クエスト
いわゆるメインストーリー。画面左下の「マイページ」ボタン長押しでもクエストへ移行できます。
■強化
キャラのレベルアップのほか、スキルとアビリティの習得、武器・護符・ドラゴンの強化などを行います。
■パーティ
最大4人までのパーティを編成。一番左側に編成したキャラがクエスト開始時の操作キャラになります。また、マイページの画面上部で展開する日常の演出も、この操作キャラをクローズアップしたものになることがあります。
■聖城
通貨「ルピ」を消費して、アイテムが手に入る施設などを「建設」できます。ドラゴンの信頼度を上げられる「竜の庭」もあり、キャラやドラゴンのサイドストーリーもここで見られるようになります。
■召喚
いわゆるガチャ。キャラや護符、ドラゴンを獲得できます。
■メニュー
ヘルプを参照したり、その他の細かい設定を行えます。プレイに関わる設定は
グラフィック:演出効果、スムーズさ、画質
カメラ演出:カメラの揺れ、距離の自動補正、スキル発動時のカメラ演出のオンオフ
ダンジョン内の表示:UIレイアウトを右手操作/左手操作から選択、スキル使用時カットインのオンオフ
操作感度:回避を出すためのスワイプ感度を調整
など、多岐にわたり細かく用意されています。また、ここで本作の基本を学べるコミック「ドラガリのはじめかた!」を読めますので、早いうちに目を通しておくのもいいと思います。
◆部位破壊を…したらどうなる!? レイドバトル先行体験で(こちらが)フルボッコ
本作は、クエストをある程度まで進めるとマルチプレイが解禁されます。今回の体験会では4人(4パーティ・16キャラ)で強大なボスと戦うレイドバトルを遊べましたので、その感想をお届けします。
挑んだクエストは「フレガノス大討伐戦 初級」。画面に入りきらないほどの巨大なボスに、総勢16キャラで立ち向かいました。フレガノスは右前脚、左前脚、尻尾と「部位」が設定されており、特定の箇所の体力をゼロにできればいわゆる「部位破壊」状態になります。尻尾の体力をゼロにしたところ、尻尾が切れて短くなったのが確認できました。
この状態で倒すと特別な報酬が……というようなところまで確認できればよかったのですが、筆者を含む4人の使用キャラのステータスが推奨戦力を下回っていたこともあり、残念ながら制限時間内の討伐ができませんでした。
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写真右:レイドバトルを絡めた期間限定イベントで仲間が増えることもあるようです
戦ってみての感想は「自分(の操作キャラ)が敵の攻撃をかわしても、パーティーメンバー(NPC)もかわしてくれるとはかぎらない」ということ。強敵と戦う際は、自分が操作したいキャラクターだけではなく、仲間のレベルや属性、装備もしっかりケアしてあげるのがよさそうです。
本作の企画はCygamesによるものとのことですが、任天堂のスタッフとは常に連絡、相談を行えるような体制をとっているそうで、グローバル展開するうえでのアドバイスや、アクションの手ざわりなど、さまざまなところにその知見が活かされているとのことです。
まっすぐで清々しい少年主人公、個性的な仲間たち、人語を理解する高い知能を持つ竜などが絡み合って紡がれていく冒険譚は、序盤を遊んだだけでも”正統派ファンタジー”というにふさわしい雰囲気。筆者は今回の先行体験で、なんとなく往年の名作RPG『LUNAR ザ・シルバースター』を思い出してしまいました。普遍的な魅力を持つ題材だと思いますので、幅広い層に響くのではないでしょうか。
任天堂とCygamesの共同開発によるスマートフォン用アクションRPG『ドラガリアロスト』は、9月27日よりiOS/Android両対応でサービス開始です。
(C) Nintendo / Cygames