今回プレイするのは、カプコンが贈る『鬼武者』のニンテンドースイッチ版です。
2001年に発売された『鬼武者』は、戦国時代を舞台に幻魔との戦いを描いた戦国サバイバルアクション。本作は、そのリマスター版です。
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『鬼武者』は主人公の姿に金城武さんをモデルに起用した事で、当時大きな話題を呼んでいました。
PlayStation 2の頃から芸能人がゲームキャラになった作品がちょくちょく増え始めていたように思います。Gacktさんや松岡昌宏さん等……そういう時代だったんでしょうね。
さあ、よりゲームに没頭する為に自己暗示の時間だ!
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僕は金城武……僕は金城武……僕は金城武……ブツブツ……
幻魔をぶっ倒して雪姫を取り戻せ!
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時は戦国……美濃の国では人が次々に消えるという怪事件が起きていた。
そんな折、主人公・左馬之助は、自分を兄と慕う雪姫からの手紙を受け取る。
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左馬之助は事件に怯える雪姫のもとへ向かうのだが、雪姫は幻魔により拐われてしまうのだった。左馬之助はかつて幻魔によって滅ぼされた鬼の力を借り、壮絶な戦いに挑む!
幻魔に拐われた雪姫を救出するのがゲームの目的だ。
空前絶後のバッサリ感が気持ちいい!
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プレイヤーは通常攻撃のほかに、武器の固有必殺技や、一撃必殺のカウンター技「一閃」などを使いこなして幻魔をぶっ倒していく。
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当時のキャッチコピーでもあった「空前絶後のバッサリ感」は全く損なわれていない!
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17年前のゲームとは思えない程、気持ちよく操作出来るぞ!
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幻魔を倒すと得られる魂で、武器やアイテムのレベルアップが可能だ。
僕は、ゲームの腕前がそんなにないので成長要素があるアクションゲームが好きだな!
……それはそうと17年か。
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時間の流れを感じて、ちょっと悲しい気持ちになる……
低難易度が最初からあるし新操作が登場した!
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本作では、グラフィックが高解像度化され、画面比率も16:9に切り替えが可能になった。
旧作では方向ボタンの左右で旋回して上で前進する、いわゆる「ラジコン操作」だったが、本作では通常のアクションゲームのような、スティックによる操作が追加されている。
僕は、同じくラジコン操作の『バイオハザード』をプレイしていた時も、この操作が苦手だったため、酔っぱらいのようにフラフラと動く事しかできなかった。
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そんなわけで新操作の登場は非常にありがたいのだ。
音声も新規収録されており、登場人物の一部は声優が変更されている。僕自身は旧作をプレイしていて特に気にならなかったのだが、金城武さんの声優としての演技は当時……その、なんというか……味があると話題になっていた。
実際に動画で聴き比べてみると結構違うもんだ。本作の方が声に熱が入っている印象だ。
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左馬之助は後のシリーズにも登場していたので、金城武さんは左馬之助役を長く続ける事によって声優として成長していったのだろうなあ。
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その他にも、旧作では特定の解放条件があった「易しい」の難易度が最初から解放されており、アクションゲームが苦手な人にとってありがたいだろう。
通称「戦国バイオ」!謎解きパズルに挑む!
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固定された視点、ラジコン操作、建物内に用意された仕掛けの数々など……本作は『バイオハザード』との共通点が多く見られたため、当時ファンの間で「戦国バイオ」と呼ばれていたのを覚えている。
『バイオハザード』の舞台である洋館には、パズルを解かないと開かない扉などの仕掛けが大量に用意されていて、「住むの大変そうだなあ」としみじみ思っていたものだ。
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「戦国バイオ」と呼ばれる本作にも数多くの仕掛けが登場するのだが……僕はこういったパズルの類が大の苦手で、謎解きに失敗してはゲームの主人公を数多く殺してきたのだ。
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いち早くパズルを解いて、閉じ込められて水攻めを受けている左馬之助を助けねばならないのだが……結局7回も溺死させてしまった。
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冷静な判断力がないおじさんでごめんな……最初はあんなに「金城武さんになる」って自己暗示かけてたのに……
クリアタイムは7時間程度。アクションゲームとして丁度良いボリュームで、中だるみしませんでした。「空前絶後のバッサリ感」は色褪せておらず、新操作の追加もあって今でも快適にプレイできます。
ただ今のゲームに慣れていると、オートセーブ、またはチェックポイントからのリトライが無いのは不便に感じると思います。イベントシーンのスキップが無いのも相まって、地味に面倒くさいです。その辺も調整されていると良かったのになあ。
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オートセーブに慣れきってしまっていたおじさん。みんなは小まめにセーブしような!
『鬼武者』は、PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドースイッチを対象に発売中。Steam(PC)版は、2019年1月16日配信予定です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。