◆ヒロインはゼルダではなくマリン
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コホリント島へたどり着いたリンクは、マリンという少女に助けられます。彼女は広場でいつも「かぜのさかな」の歌を歌っており、意味深なことを言うのが印象的。エンディングを迎えれば、忘れられないヒロインのひとりとなることでしょう。
ちなみにマリンは『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』シリーズにも登場しています。そこでも例の歌を聴かせてくれるみたいですよ。
◆なぜか他のゲームのキャラクターが出てくる
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もうひとつ特徴的なのが、『ゼルダの伝説』シリーズなのにやたらと別作品のキャラクターが登場することです。たとえば『スーパーマリオ』シリーズの敵であるワンワンやクリボー、『スーパーマリオUSA』のボスであるマムー、あるいは『カエルの為に鐘は鳴る』はリチャード王子、さらには『星のカービィ』シリーズのカービィが敵として出てくるのです。
このかなり自由奔放なセルフパロディが許されたのは初期の作品だからということが大きいでしょうが、ゲームを最後までプレイしてみればそうなったさらなる理由がわかるかもしれません。始まりや登場キャラクターが突飛なことからわかるように、物語も「いつものゼルダ」とだいぶ違うのですから。
ちなみに『ゼルダの伝説 大地の汽笛』の社長が訊くで明かされていますが、本作のストーリーまわりは小泉歓晃氏が担当したそうです。そう、Nintendo Directで司会を務めていたあの方です。
◆泥棒ができる!
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最後にもうひとつ、『ゼルダの伝説 夢をみる島』の特徴をお伝えしましょう。このゲーム、実はお店で泥棒ができるのです。
アイテムを店主の元へ持っていって会計するというシステムなのですが、店主が目を離しているスキをつけばそのまま店外へ持っていくことができます。とはいえ、盗みをすれば代償がつくというもの。名前が「どろぼー」になってしまいますし、仕返しを受けることは間違いなし。前述のゲストキャラも、このあたりもリメイクで再現されるのか気になるところです。