!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
今回プレイするのは、スパイク・チュンソフトが贈るPlayStation 4向けソフト『メトロ エクソダス』。『メトロ』シリーズは、核戦争後の荒廃した世界が舞台のシングルプレイ専用FPSで、本作はその3作目になります。
10年ほど前『S.T.A.L.K.E.R.』というFPSにハマった際、似たような世界観である『メトロ』シリーズを友達に勧められたのですが……そのなんというか……またしても今回がシリーズ初プレイとなります。
僕は「核戦争後」とか「荒廃した世界」とか「突然変異のミュータント」とかそういう世界観の作品が大好きなのですが、実際に自分がそこで生きていけるかというと……無理だろうなあ。先行き不安すぎてポックリ死んじゃいそうです。
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せめてゲームの中では満喫していこうと思います!
荒廃した世界でステルスアクション!
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70億もの命を奪った核戦争により地上は汚染され、生き残った人々は地下で肩を寄せ合いながら暮らしていた。そんな中アルチョムは、生存者が他にも居る事を信じて地上へ探索に出るのだった……。
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仲間たちと共に生存者を探しながら地上を旅するのが、本作のおおまかなストーリーだ。他の世紀末モノの作品と同じく、暴力や狂気が支配する世界になっており、行く先々で戦いが待っている。
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基本的に、敵に見つからないように拠点に潜入し、戦いを最小限に抑えるステルスプレイが要求される。壁の隙間やダクトの上などを通り、身を隠しながら進む。だが……「今ここから飛びおりたら、下におる敵もびっくりするやろうな!」とうずうずしてしまう。
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僕は「ステルスアクションゲームでステルスせずに突撃するのが大好き」という脳筋なので、物陰に隠れていてもうずうずしてしまうのだ!
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うずうずしながら物陰に隠れ、敵の会話を盗み聞きしていると……
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「出よっかな~隠れよっかな~」と遮蔽物から顔を出したり引っ込めたりするおじさん。
拾い集めてアップグレード!
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本作には、ハンドガン・ショットガン・アサルトライフル・スナイパーライフルの4種の銃が登場し、敵から奪うなどして入手出来る。スコープやマガジンなどのパーツを自由に取り付けられるので、お気に入りの銃をアップグレードさせていく楽しさがある。
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その他にも、拾い集めた素材で投げナイフや火炎瓶などがクラフト出来る。素材は主に建物内で取得可能。僕の大好きな収集要素だ。
収集要素中毒の僕は「自分の命より素材を拾うのが大事!」と言わんばかりに、撃たれながらでも拾い続ける。
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僕のこの収集要素大好きっぷりは、小学生の頃に良い感じの棒きれや珍しいボルトなどをワクワクしながら拾っていたのが原体験になっているのだろう。
流石にこの歳になって拾わないけど……あ、いやまあ、こないだ拾ったな。
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ツタがいい感じに巻き付いてて格好良かったからさ……
皆殺しプレイ!命乞いは地獄でしろ!
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地上では放射能の影響で突然変異のバケモノたちが跋扈している。獣型のバケモノや、放電してくる雷の球のようなモノなど様々だ。
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こいつらも十分恐ろしい存在なのだが、本当に厄介なのは武装した人間たちだ。
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敵対する人間は大体クズみたいなやつばかりなので、殺すのに罪悪感が無くて良い。
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戦闘中に一定数の敵を倒すと降伏してくる事がある。その場合、気絶させるか殺害するかを選べるのだが……
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生存者を探す目的なのに、出会う人間がクズ野郎ばかりなので殺し屋みたいな気持ちになる!
そしてクリア後、本作クリア済みの友人とボイチャをしていた時のこと。お互いが話す内容が細部で食い違っており「もしや僕が遊んでいたのは旧作だったのか!?」と思ったのだが、どうやらプレイヤーの行動によって分岐していくシステムだったようだ。
降伏した敵を気絶させるか殺害するかを選べるという事は、おそらく殺してはいけない敵が居たのではないだろうか。僕は突撃皆殺しプレイ、友人はステルス不殺プレイ、おそらくそれがポイントだったのだろう……。
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汚物は消毒だ~!と言わんばかりの皆殺しプレイ……。
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だが、今となっては殺し屋気分だったのが恥ずかしい……!
人の手から離れて荒廃した建物、放射能の影響で変異した生物、過酷な環境で暴力に手を染めた人間など……僕が大好きな世紀末モノの世界観で大満足でした。
本作には、物語や世界観を楽しみたい人向けに「ストーリー」という最低難易度があるので、FPS初心者でも十分クリア出来ます。難易度選択の幅があると周回プレイがより楽しめるのでありがたいですね。
最近のゲームとは違い、細かな目標ごとにゴール地点が表示されていないので、あっちに行ったりこっちに行ったりと右往左往させられる事も。ただ、探索が好きな僕にとってはそれが楽しめましたね。
不満点をあげると、扉を開けたり梯子を登ったりする度にボタンを長押しさせられるので、そこでテンポが悪くなっていると感じました。あとプレイ中、エラーが起きてセーブデータが破損してしまう事がありました。
これからステルス不殺を心がけて2周目をプレイしてこようと思うのですが、やっぱり我慢出来ずに皆殺しヒャッハープレイをやっちゃいそうです。
『メトロ エクソダス』は、PlayStation 4/Xbox One/PCを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。