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黄色くてかわいくて『ファイナルファンタジー』シリーズでとても役立つ「チョコボ」。2019年3月20日に、チョコボが主役のRPG『チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ』が発売されます。実はチョコボが主役のゲームが出るのは、家庭用ゲーム機では約11年ぶり。ひさびさの主役復帰と言えるわけですね。
そんなわけで今回は、チョコボが主役となったゲームをおさらいしましょう。『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズはもちろん、チョコボとチョコボを掛け合わせて最強のチョコボを作るあのゲームや、開発中止になってしまったゲームも取り上げます。
◆1997年12月『チョコボの不思議なダンジョン』
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『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズは、初代PlayStationではじまりました。いわゆる『不思議のダンジョン』シリーズに近い内容で、チョコボが自動生成のダンジョンに潜り、最深部を目指すという内容になっています。
他のダンジョンシリーズと異なり、よりカジュアルなところが大きな特徴でした。外に戻ってもレベルは引き継がれますし、任意の階から再挑戦が可能、もちろんツメやクラ(装備)を鍛えればより簡単にクリアできるでしょう。気楽にプレイできてやられてもリスクが少なく、この手のゲームに慣れていない人にはぴったりの作品でした。
ターン制バトルとアクティブタイムバトルを組み合わせたゲームシステムも独特でした。なお、1999年にはワンダースワン版も発売されています。
◆1998年12月『チョコボの不思議なダンジョン2』
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そして翌年にはPlayStationで『チョコボの不思議なダンジョン2』が発売されました。よりシステムが洗練され、気楽に遊べるダンジョンRPGなのは変わらず、シドやモーグリといった仲間キャラクターと一緒に戦えるようになりました。人気キャラであるシロマが初登場したのもこの作品ですね。
特殊な効果をもたらすハネを集めたり、ツメやクラを鍛えるのが楽しく、クリア後にはかなり歯ごたえのある隠しダンジョンも出てきたりとやりこみ要素もばっちり。ストーリーも割と濃く、そのおかげでシロマはいろいろな作品に登場するようになりました。
ただ本作、やり込めばやり込むほどデータが壊れやすくなるというバグがありました。かくいう私もそれに悩まされたひとり。鍛え上げた装備のパラメーターが狂ったのはいまでもトラウマです。
◆1999年3月『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』
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『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズで人気となったおかげか、1999年からはチョコボの作品がいろいろと出るようになります。まずは『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』ですが、これはよくあるレースゲームがチョコボになったという感じですね。
なかなか悪くないゲームで、友達と一緒に対戦するのはもちろん、ストーリーモードを遊んで自分でキャラクター性能をカスタマイズすることができました。相手に対するオジャマ攻撃が『ファイナルファンタジー』シリーズの魔法になっているのも特徴です。
◆1999年12月『チョコボスタリオン』
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そして『チョコボスタリオン』というゲームまで登場します。これは競走馬を育てるシミュレーションゲーム『ダービースタリオン』をチョコボでやる、というこれまたストレートな作品でした。
育てるのはチョコボですがゲームシステムはなかなか本格的。血統にこだわりぬいて最強の競走馬ならぬ競争チョコボを作り上げていきます。
◆1999年12月『チョコボコレクション』
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『チョコボコレクション』は複数のタイトルを収録した豪華版のようなタイトルで、前述の『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』と『チョコボスタリオン』、そしてオリジナル作品である『ダイスDEチョコボ』が含まれています。
『ダイスDEチョコボ』はざっくり説明すると『モノポリー』風のボードゲーム。いえ、『いただきストリート』シリーズに近いシステムといったほうがわかりやすいでしょうか。サイコロを転がして移動し、マス目に友達を配置し、お互いに妨害しつつあがりを目指していきます。
◆2000年9月『はたらくチョコボ』
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チョコボはワンダースワンにも進出します。『はたらくチョコボ』は、さまざまなチョコボたちと協力してニュー・フロンティアを開拓していくシミュレーションゲームです。効率的に開拓し、ライバルを出し抜いていきましょう。
本作を開発したのは『サガ』シリーズでおなじみ河津秋敏氏が率いるスタッフだそうです。
◆2002年12月『チョコボランド』
ワンダースワンだけでなく、ゲームボーイアドバンスにもチョコボが登場します。『チョコボランド』は、『ダイスDEチョコボ』をリメイクした作品です。ちなみに本作はWii Uのバーチャルコンソールでも遊ぶことができますよ。
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