「乙女ゲーム」はまだその名称も無かった頃、スーパーファミコン、プレイステーションで遊ぶことができました。しかし、時代と共に携帯ゲーム機へ移行。持ち運びに便利というよりは、テレビを占領することなく、ベッドで身悶えたりしながら自分のスタイルに合わせて遊べる。それがとても画期的だったのです。その中でもPS Vitaは画面が綺麗、可動音も無く、一部の人にとっては「乙女ゲーム専用機」とも言える活躍ぶりでした。
そんなPS Vitaの終焉に悲しむ人乙女ゲーマーの多い中、救いの手を差し伸べたのが「ニンテンドースイッチ」です。
【お知らせ】
— 【公式】オトメイト (@OtomateWeb) 2019年2月14日
任天堂公式のNintendo Switch乙女ゲーム特集ページが本日14日(木)にオープン!!
オトメイトのコラボイラストなどがトップを飾り、発売予定タイトルの各種情報が掲載されております!是非チェックしてみて下さいね♪https://t.co/nkr00ZLITN #乙女Switch #オトメイト pic.twitter.com/bl0nCGTfdd
公式サイトでは乙女ゲームの特集ページが登場し、今日までに多くのメーカーがスイッチに進出!遊べるソフトも増えてきました。しかし、筆者の周りには「まだ迷っている」「ソフトだけ買っちゃった」なんて声も聞こえてきます。でもこの波、今乗るしかない!ということで、今回は乙女ゲーマーの皆様へスイッチの魅力をお伝えしたいと思います。
◆使い方で増す没入感!コントローラーを使い分けよう!
スイッチとPS Vitaを比べると、やはりスイッチは大きいというイメージがあるかと思います。実際に本体を比べるとスイッチの画面の幅にPS Vitaがすっぽり入ってしまうぐらいです。しかしよく見ると、画面の大きさは「すごい大きくなった!」というほどではありません。
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ただ大きいのは事実で、その分重さもあります。PS Vitaのように持ち上げて遊んでいると、手が疲れてくることも。なので、長時間がっつりやる人には、横にコントローラー(Joy-Con)が付いている通称「携帯モード」と言われるやり方は、おススメしづらいです。
しかし、スイッチはコントローラーの取り外しができます。さらに本体のモニターには、背面に立てるための支えが付属しています。このモニターをテーブルに置き、手元にコントローラーを持って遊ぶというのが「テーブルモード」。このモードの何が良いかと言うと、「手が視界に入らない」ということです。
今までの携帯ゲーム機だと画面の近くに自分の手があることは必然でしたが、スイッチでは画面だけに集中できるのです。個人的には、より没入感が増したように感じました。今まででも付属品等があればカスタマイズは可能でしたが、自由にテレビ、モニター、携帯用と遊べるのは非常にポイントが高いと思います。
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個人的なおススメは、市販されているスマートフォンやタブレットのスタンドを使用すること。普段使いの机の横や、ベッドサイドなどにスタンドを付けておけば、そこにモニターをはめて遊ぶことができます。スタンドは高さや角度が調節できるものあるので、自分のちょうど良いポジションに置く事ができますよ。
◆スイッチはインディーズゲームが充実、SDカードは容量大きめに!
スイッチは、正直乙女ゲーム専用機にするにはもったいないほどソフトが充実。特にダウンロード専用ゲームが充実しています。ダウンロード専用ではインディーズ作品やパッケージ発売しない過去作などがありますが、その中には乙女ゲームもあります。購入は「ニンテンドーeショップ」から簡単にでき、プレイ画面やPV映像、短めの説明をすぐ見られるのは大助かり!
特徴としてはインディーズ作品が多く、ランキングを見ると面白そうなゲームがたくさんあります。公式で一部のソフトの紹介動画も見られるので、他のゲームに興味がある人はぜひ見てみてください。そして「やってみたいな~」という方は、SDカード購入の際、容量大きめのものをおススメします。プレイ中にスクリーンショットも撮りまくるかと思うので、そこも踏まえてよくご検討を!
ここでいくつか筆者のおすすめゲームをさくっとご紹介します。知名度も高い作品ばかりなので、気になる方はさらに調べると、より欲しくなると思いますよ!
オーバークック2
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こちらは調理をしてお皿に乗せて出すという作業を、いかに効率よくやれるかというゲームです。多人数で遊ぶこともでき、続編の『オーバークック2』ではオンライン協力プレイもできます。もちろん『オーバークック1』もおすすめです!1プレイのゲーム時間も短いので、さくさく遊べて中毒性も高いですよ~。
CUPHEAD
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こちらはつい最近スイッチ版が発売したばかりのゲーム。アクションゲームで、シューティングに近いものがありますが、とにかくカートゥーン調のアニメが超かわいいです。UIがオシャレなのですが、日本語版でもそのこだわりが発揮され、とても素敵!ただ難易度が高いので、気になるけどアクションは苦手!という方は、こだわらずに難易度低めの「シンプル」で遊んでみてください。それでも難しいんですけどね……。
GRIS
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こちらはビジュアルの美しさから話題になったアクション系のゲーム。登場する言葉数は少ないですが、その分圧倒的なビジュアル、独特な世界観があり、色々な想像を膨らませてくれるゲームです。とにかく色彩の鮮やかさに目を奪われること間違いなし。美しい音色と画面を眺めるだけで癒されるゲームです。
Gorogoa
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こちらもビジュアルが美しい作品で、パズル系の謎解き要素があるゲームです。進んでいくごとに、物語の真相に近づくのですが……その解釈を人にゆだねているところもあり、考察好きにはたまらない内容。長すぎず、雰囲気も素敵でとても面白いです。
◆どうしてここまでスイッチを勧めるのか
どうしてここまですすめるかというと、乙女ゲームは今が勝負の時期だと捉えているからです。女性向けゲームは盛り上がって花真っ盛り、幅広い展開を続ける大きなコンテンツに見えますが、それは乙女ゲームではなくいわゆるアプリを中心とした「女性向けゲーム」。
好きな男性キャラクターをひたすら推すことができるのもとても嬉しいのですが、筆者は魅力的な主人公と男性キャラクターの物語が楽しめる「乙女ゲーム」が好きなのです!しかし、企業側としては人気があるコンテンツの方に力を入れていくのが当然であり、実際に乙女ゲームの企業がアプリゲームの動きを見せることもありました。今後どうなっていくのだろうか、という不安もあります。
そう思うと、特集サイトを作ってくれるほど力を入れているスイッチを応援せずにはいられません。スイッチ以外でも、Steamに参入する乙女ゲームも増えてきました。オトメイトもPC専用ゲームを発売したりと、企業側も時代に合わせて変えてきてくれています。いや、むしろ『アンジェリーク』が1995年にPCソフトで発売しているので、時代が繰り返されているのかもしれませんが……。
今後スイッチでは、『AMNESIA』や『薄桜鬼』といった人気作をはじめ、『私立ベルばら学園 ~ベルサイユのばらRe*imagination~』などの注目作の発売が予定されています。それに、こういう時代になったということは、過去の良い作品もスイッチのダウンロード販売という形で復活するかもしれません。可能性がたくさん詰まっているスイッチ with乙女ゲー……気になる方は、今後もぜひチェックしてみてください。