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おとといの夕飯が思い出せないボクの連載「インサイドちゃんのゲーマー人生相談(略してイン談)」第108回目ほ。今回のお悩みはこちら。
人生相談です。
私にはとてつもなく気に入っているゲームがあってその布教活動を15年以上やっています。すごくいい思い出になっていて今でも通用すると思っているので友だちとか知り合いとかにおすすめしまくってるんですが、ある時困ったことがありました。
推したあと遊んでくれた人から感想を聞いていたところ「おもしろかったけどちょっとストーリーが雑だった気がする」と言われ、私はちょっとムッとなり反論しようと思ったんです。ただ正確に反論したほうがいいと思って久々にプレイし直したところ、確かに言われたとおりストーリーが雑というか、思っていたよりずっとあっさりとした描写でした。
あれ?こんなもんだったっけ!?とすごく驚きました。なんだか自分の信じてたものに裏切られた気分です。この気持ちはどうすればいいんでしょう。
「らふるーむ」さん
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しかし思い出というものは、特に美しい思い出というのは美化されやすいものほ。15日前に食べた夕飯をすぐに思い出せるかな? 特殊な状況でなければそれが非常に難しいように、記憶というものは日々薄れ改変されていくものほ。
愛してるならもっと記憶をリフレッシュしてあげて
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らふるーむさんはどうしてそのゲームを推すほ? 語れる仲間を増やしたいから? それとも「もっと評価されるべき」と思っているから? 今回の件で重要なのは、そこだと思うほ。
あくまで想像だけど、らふるーむさんは推すことを続けすぎてそれが目的になってしまったのではないかと思うほ。布教するためには作品の良いところを伝えまくるのが重要だから、それを続けることになる。すると自分の記憶もそれで上書きされていって、事実とかけ離れていく……ということになったのかも。
前述のように記憶は曖昧だから、事実と覚えているものが次第に離れていくことは仕方のないこと。そこで思い込みを強くしていくとどんどん距離が空いて、それを知った時にショックを受けるのかもしれないほ。
15年も推せるくらいそのゲームが好きなら、もうちょっとこまめに遊んで常に記憶をフレッシュにしたほうがいいかも。そして欠点を見つけたとしても、そこを込みで愛してあげて欲しいほ。
古いゲームは今遊ぶとけっこうキツいことが多いほ。というわけで、引き続きお悩みを募集中だほ。問い合わせフォームに「人生相談」とか記載して送ってくれほ。
■インサイドちゃん プロフィール
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たまにインサイド編集部で仕事を手伝う謎のマスコットキャラ。好きなレトロゲームは『バルーンファイト』。
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