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フジゲームスがおくる iOS/Andorid 向け新作RPG『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』。本作の舞台は、終わりを迎えようとしている異なる設定からなる7つの世界。主人公たちは世界を正しく終わらせ、新たな世界を生むために舞い降りた「破壊者」となり、様々な活躍を見せてくれます。今回は、7月30日の配信に先駆けてプレイレポートをお届けします。
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本作で描かれる物語の舞台は、大きく7つの世界に分かれています。帝国による権力で抑圧された世界を描く「黄昏編」、闇に閉ざされ2つの神を信じるもの同士が争う世界「漆黒編」、すべてが凍てつく過酷な氷原の世界「凍土編」、天と地に太陽を持つ熱砂の吹き荒れる世界「灼熱編」、かつて黄金郷と呼ばれ栄えていたものの凋落した世界「東方編」、汚染された煙が広がり地上で生活できなくなった世界「降灰編」、未来予測防衛システムによって危険への対処や防衛を行っている世界「輪廻編」。
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ゲームは「黄昏編」からスタートしますが、貴族たちによる政治の腐敗が進み、帝国による「人間狩り」も激しさを増しているという序盤からハードな世界観にぐっと引き込まれます。黄昏編に限らず、7つの世界はそれぞれが異なる問題を抱えているので、世界ごとにひとつの大作RPGのような重厚感のある舞台を形成しているのが特徴です。また互いに干渉し合うことで物語が複雑になっているため、キャラクター同士の関わり方も濃密に描かれそうですね。なかでも筆者は、ファンタジックな世界観とは一線を画した近未来的な雰囲気のある「降灰編」に期待をしています。
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また、『アルカ・ラスト』ではメインキャラクターデザインを『幻想水滸伝』『幻想水滸伝IV』などを手掛けた河野純子氏が努め、企画原案には『幻想水滸伝ティアクライス』の小牟田修氏が参加。『幻想水滸伝』シリーズは、キャラクター同士が織りなす群像劇が魅力の作品でしたが、本作にもたくさんの魅力的なキャラクターが登場するので、同様に期待が高まります。
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バトルシステムはセミオートバトルで、通常攻撃やスキルはオートで発動します。各キャラクターのHPゲージの下にあるSPゲージは、攻撃したりダメージを受けると蓄積されていき、最大までたまると任意で「アクションスキル」が発動できます。アクションスキルは敵にダメージを与えるなど強力な効果があるとともに、スキル発動時にはキャラクター固有のカットシーンが入るので見応えがあります。攻撃・回復など色々なキャラクターの技を見たくなりますね。
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さらに、多くの仲間が登場する本作ならではの特徴として、「絆スキル」があります。絆スキルはストーリーの中で関わりのあるキャラクター同士をパーティに編成すると発動ができるもので、ド派手なモーションと強力な効果を得られます。バトルの戦局に大きく関わる大事な要素のため、5種類のロールをバランスよく編成するだけでなく、キャラクター同士の関係性にも注目しながらパーティを考えたいところ。
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キャラクターの育成要素としては、レベルアップ(方舟の最大レベルまで育てられました)、スキル強化、装備素材を集めると行えるランクアップ、武器や絆スキルの強化など豊富に用意されています。ストーリーの進行によって徐々に開放されていくので複雑さはありませんが、育成していくとキャラクターがどんどん強くなっていくので、いずれはお気に入りの仲間だけでパーティを組んでみたくなりました。
また、『アルカ・ラスト』の特徴として、すべての世界で「同じ名前」で「同じ顔」をした「別の世界の同一人物」が存在するとのことです。生まれ育った環境や人生によって性格や口調が変化していますが、どの世界でも「同じ絆」で結ばれていたり、「同じ痛み」を抱えているキャラクターや関係性が見られます。世界を超えても紡がれる深い関係性には、一種の宿命のようなものを感じますね。
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主人公やともに戦う仲間たちが集う拠点が「方舟」です。方舟には修練場や食堂などさまざまな施設が用意されており、ストーリーが進むに連れて内部が拡張されていきます。書庫や魔術研究所では時間経過によってアイテムが生成されるので、こまめに訪れましょう。自分の拠点が徐々に立派になっていくのは『幻想水滸伝』を彷彿とさせますし、世界に対する影響力が大きくなっていくような達成感も得られると思います。
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方舟内は自由に歩き回れたり、仲間たちの様子を見に行って会話を楽しんだりできます。キャラクターの3Dグラフィックは精細に描かれているので眺めているだけでも楽しく、時には激しい戦いを忘れて、可愛い踊り子さんたちのダンスに見惚れるのも良いですね。
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以上、群像劇RPG『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』の先行プレイレポートをお届けしました。また、本作では物語を進めていくと開放される「戦争」という要素があります。部隊を率いての大規模な戦いが行われるとのことで、さらなる激しい戦いが楽しめそうですね。重厚な世界観と物語が魅力の本作は、2019年7月30日の配信を予定しています。
※画面は開発中のものです。
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