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『プロジェクト レジスタンス』は”ワーキングタイトル”の位置づけとされていて、発売は未確定、タイトル名もまだ仮称と思われる作品。
絶望的な状況から生き延びることが目的となる4人の「サバイバー」と、誰も脱出できないような状況を作り出してサバイバーたちを陥れる「マスターマインド」とで対戦するオンライン対戦ゲームです。体験会のバージョンでは最大プレイ人数は5人、舞台設定は『バイオハザード RE:2』と同じくゾンビによって混沌に陥ったラクーンシティとなっていました。
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この「サバイバー」と「マスターマインド」ですが、全くと言っていいほど異なったゲームシステムで対戦を行います。まず「サバイバー」は、『バイオ』シリーズではおなじみとなるクリーチャーが徘徊する施設からの脱出が目的となります。一方で「マスターマインド」は、ステージの管理者として、監視カメラを自分の目としながらクリーチャーや様々なトラップを用いて「サバイバー」の脱出を阻止することが目的となっています。対戦は、3つのエリアで構成されたステージで行われます。
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「サバイバー」は、タイムカウントがゼロになる前に全てのエリアを脱出できれば勝利。ですが、各エリアには脱出用の扉を開くためのアイテムが必要となり、クリーチャーや「マスターマインド」による様々な妨害を回避しながら進めなければなりません。また、4人1チームの編成であり、各キャラクターは独自のスキルを持っているため、プレイヤーは自分の役割を頭に入れた協力プレイが求められます。
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アタッカーとなるサミュエル・ジョーダンは体力があり、パンチなどの格闘戦を得意としています。女性ハッカーのジャニアリー・ヴァン・サントは、「マスターマインド」の目となる監視カメラを無効化したり妨害する能力を持っています。研究者のヴァレリー・ハーモンは、付近のアイテムを見つけやすくしたり、周りの仲間を治療できるヒーラー的な存在です。タンクであるタイローン・ヘンリーは、高い防御力と強力な蹴り攻撃の他に、仲間の受けるダメージを一定時間軽減するスキルを持っています。
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プレイヤーは同じキャラクターを選ぶことができませんが、バットなどの近接武器や銃火器などはどのキャラクターも使用することができます。また、HPが徐々に減っていく「感染」というステータス異常も存在。初期のバイオシリーズでおなじみの「毒」の状態に近く、ブルーハーブを使う場面も少なくありません。
万が一、プレイキャタクターが瀕死になった場合、仲間の助けで蘇生することが可能。しかし、助けられなかった場合はタイムカウントを大きく削ってのリスポーンとなります。タイムカウントは敵を倒すなどして増やすことも可能です。
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アンブレラ社の関係者と思われる「マスターマインド」は、タイムカウントをゼロにして「サバイバー」の脱出を阻止できれば勝利となります。体験会でプレイできた「マスターマインド」はダニエル・ファブロンというキャラクターのみ。特有のスキルが割り振られていることから、他にも独自スキルをもった他の「マスターマインド」の存在をうかがわせます。
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各ステージには、クリーチャーやトラップのプリセット設定が用意されています。ゲーム中では、カードゲームのようなUIからゾンビやケルベロス、イビーなどのクリーチャーだけでなく、トラップの配置が可能です。監視カメラの画面を切り替えながら、いかに「サバイバー」にとって脅威となるかリアルタイムで戦略を練る必要があります。ゾンビを強化したり直接操作して「サバイバー」を攻撃することも可能。
ちなみに、「サバイバー」たちがプリセットのクリーチャーやトラップにビクビクしながらエリアを進む状況を、何もせずにただ眺めるというプレイスタイルも可能です。マップ画面を呼び出すことで「サバイバー」の位置やクリーチャー、アイテムの位置がリアルタイムで把握できる他、そこから各監視カメラにアクセスも可能。
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さらに、ダニエルのスペシャルスキルとして『バイオハザード RE:2』に登場したタイラントも投下可能に。タイラントは基本的にダニエルが操作する形となります。数発で「サバイバー」をダウンさせるなど非常に強力ですが、操作時はマップの管理画面に戻ることはできないため「サバイバー」の位置などがわからなくなったり、制限時間が決まっていたりと一長一短の部分もあります。
実際に体験してみると、「サバイバー」側のプレイ感はいつもの『バイオハザード』そのもので、『バイオ4』からのシリーズをプレイしているユーザーにはすんなりと入り込めるはずです。特に『アウトブレイク』をプレイしたユーザーなら、4人協力プレイは懐かしさも感じるのではないでしょうか。
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一方で「マスターマインド」側のプレイは、マップと監視カメラ視点でプレイするタワーディフェンスのようで、これまでの『バイオ』にはなかったゲーム性となっています。「サバイバー」を手玉に取っている感は凄まじく、ついついニヤニヤしながら次の一手を考えてしまうなど、自分の中のSっ気に気づかされるでしょう。
この2種類のゲームシステムでの対戦は想像以上にマッチしており、非対称対戦ゲームの新たなメインストリームになり得るポテンシャルを感じました。
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実際に体験してみて、ゲームプレイ自体は『バイオハザード アウトブレイク』や、プレイヤーがクリーチャーとなってストーリーに乱入できる『バイオハザード6』のオンラインプレイに近いものを感じましたが、プロデューサーの川田将央氏によると『プロジェクト レジスタンス』のオンラインプレイはこれまでの『バイオ』シリーズとは全く異なったアプローチの作品に仕上げるつもりでいるとのこと。
現在は発売自体が未定のワーキングタイトルですが、「東京ゲームショウ 2019」へのプレイアブル出展が決定しています。本作が、近年さらに勢いが増す『バイオハザード』シリーズにどのような新しい風を吹き込んでいくのか、注目が集まりそうです。