今回プレイするのは、Chance Agencyが贈るPC向け『Neo Cab』。本作は、サイバーパンクな世界を舞台に、タクシードライバーになって一癖も二癖もある乗客と会話をしながらストーリーを進めていくアドベンチャーゲームです。
ところで僕は車の免許をもっていません。教習所に通ったことはあるのですが、自分には車の運転は向いてないと悟って、途中でバックレてしまいました。
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払った授業料は一部しか返って来なかったので、ラッキーでもなんでもないんだけど……
そんな僕から一番遠いであろうタクシードライバーという仕事にチャレンジします!
主人公は“人間”のタクシードライバー
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オートメーションが一般化した世界。大企業Capraが推し進める自動運転技術の進歩により、人間のドライバーは次々に廃業していった。
そんな中、ロス・オジョスにおける最後の人間のドライバーとなったリナは、友人であるサビーと一緒に暮らすため、タクシードライバーとしてこの街にやってきたのだった。
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この街での最初の乗客は、カメラを持った青年リアムだ。
会話中に表示される選択肢から自分の発言を選んでいく。
客の機嫌を損ねる発言をすると会話が終了してしまう場合もあるが、踏み込んだ発言をしなければ会話が広がらないこともある。
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基本的にどんな発言をするのも自由なのだが、注意すべきなのは乗客からの評価だ。
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乗客を目的地まで送り届けると、すぐさま5段階で評価がつけられる。この評価の平均が一定数を下回ると、タクシードライバーとしての契約を解除されてしまうのだ。
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だってほら無職になりたくないし……へへへ。
主人公の友人・サビーの謎を追え!
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こうしてリナは友人のサビーと再会を果たす。
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そして、これから一緒に暮らすことになるサビーからブレスレットのようなものをプレゼントされた。
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これはブレスレットではなく、装着者の感情の状態を色で表してくれる「Feelgrid」と呼ばれるバイオフィードデバイスだ。
え、何そのデバイス……感情が漏れるとかちょっと怖くない……?
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ケンカしてないのにデバイスが真っ赤(怒りの感情)になってたらゾッとするよね……
その後サビーは壊れた携帯電話を残して姿を消してしまう。彼女の足取りを追うのがストーリーの大きな目的となる。彼女の行方は……!?
客を乗せて夜を駆け抜けろ!
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姿を消したサビーの安否は気になるのだが、タクシードライバーとしての職務を果たさねばお金が稼げない。ごめんね、サビー!
元々彼女と一緒に住むつもりだったので、この街にリナの自宅はないのだ。ホテル代だってばかにならない。加えて車の燃料チャージも必要なのだ。
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各地にスタンドがあるのだが、場所によって価格はまちまち。出来るだけ安い場所でチャージをしたいのだが、移動するのにもエネルギーが必要だ。
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こんなことになっては本末転倒……ともかくお金を稼ぐ必要があるのだ。
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客は各地に複数人居るので、乗せる客をある程度選べる。
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その中には、何者かに追われている客や……
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パワードスーツのような物に身を包んだ少女……
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「ペイン・ワーム」やら「メタウォピアン」やら、よくわからない事を叫ぶ、見るからにやばそうなヤツなど様々だ。
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評価のこともあるし基本的には客に対してイエスマンだ。謎のメタウォピアンにだって万歳しちゃう。
メタウォピアンってマジでなんだろう……
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一番許せないのは……車内でゲロを吐いたこの男……!
しかも吐いたゲロを前の客のせいにしようとしているのだ。
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さらに言い訳に言い訳を重ねるゲロ男。次第にリナの表情も曇っていく。
腕のデバイスの色も黄色から赤(ブチギレ)に変わっていくのも面白い。
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結局お互い険悪なムードになり、星1の最低評価をつけられる。ゲロ野郎め……!
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ちなみに本作は、乗客を降ろしたタイミングでオートセーブされるので、「会話の選択ミスった!」と思ったら、すぐさまやり直すことも可能だ。
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違う選択肢を選んでいれば、ゲロ男と和解した世界線があったかもしれない。
ちょっと想像つかないけど……
ボリューム自体は少なめですが、選択肢が豊富に用意されており、こまめに行われるオートセーブのおかげで「あの時この選択肢を選んでいたらどうなっていただろう。もう一回やってみよ!」と気軽にリプレイ出来るので、気がつけば長時間プレイしていました。
乗客との会話によって、リナの置かれている環境やこの街の現状が少しずつ垣間見えてきます。大企業Capraによって作られたディストピアのような世界観……僕の大好物です。めちゃくちゃ刺さりました!
近未来ガジェットや、雑多にきらめく街のネオンなど、サイバーパンク好きにはたまらない雰囲気のゲームだと思います!
『Neo Cab』は、Steam(Windows/Mac)/海外スイッチ/Apple Arcade向けに配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。