人生にゲームをプラスするメディア

“台湾版コミケ”がいま熱い! どんなサークルがあるの? コスプレ撮影のルールは? 日本人が楽しむための手引き

7月27日・28日の2日間、台湾・台北で開催された、“台湾版コミケ”「Fancy Frontier 開拓動漫祭34」を取材してきたので、日本のコミックマーケットとの違いに焦点を当てながら紹介します。

その他 全般

■「台湾FF」は楽しむためのコスプレ撮影を重視


日本のような更衣室は用意されていないため、一般参加のコスプレイヤーは自宅などで着替えてから会場に向かいます。会場では屋根の下に座り込んでメイクをしている人が非常に多く、コスプレメイクは濃いので電車で移動する際などに目立ち過ぎないように配慮しているのが伺えました。

Momoさん(Twitter:@lovesweetmomo) コッコロ(水着)『プリンセスコネクト!』



撮影に関しては、台湾人気コスプレイヤーのMomoさんに以前、「イベントなので楽しむ人が多く、本気で機材を揃えて撮影に臨む人はあまり見ない」と聞いていましたが、その通りでした。まず、「台湾FF」では、明確な機材制限はありません。それなのに機材を持ってきている人は少なかったです。日本や中国におけるコスプレイヤーを撮るカメラマン同士のピリピリした雰囲気はなかったです。

撮影は基本的には囲み撮影で、一対一での撮影はほとんどありません。誰かがコスプレイヤーさんを撮り始めたら、他のカメラマンが近づいてきて撮り始めます。日本で見られるようなスケッチブックに名前とSNSアカウントを記載する人はあまりいないですが、代わりに名刺を配る人はいます。撮影した写真のSNS掲載許可についても確認せずに載せてしまう流れのようでした。

Haneame 雨波さん(Twitter:@haneame_cos) 源頼光(バニーガールver.)『Fate/Grand Order』

知り合いなど交渉すれば一対一で撮らせてもらえるのですが、日本や中国のイベントと比べて、カメラマンの「何がなんでも一対一で良い写真を撮る」という緊迫感は感じられませんでした。中国や日本ではイベントであっても、良い写真を投稿することでSNSでの拡散を狙うという姿勢がコスプレイヤー・カメラマン双方に見られますが、台湾ではお祭りを楽しむスタンスが重要視されているようです。

閉場間際のHaneame 雨波さんの囲み撮影

実際に、台湾人気コスプレイヤーはサークル出展しているため、撮影する機会はほとんどないことも緊迫感を招かない要因でしょう。一部、少しだけコスプレエリアで撮影時間を設ける人もいましたが、ブースを訪れたファンの対応で最後までコスプレエリアに行けない人、売り切ったらすぐに撤収する人は多い印象でした。

ピアノを演奏するRu's Piano Ru味春捲さん(Facebook:@ruruspringroll)、ヴァイオリンを演奏する黃品舒 Kathie Huangさん(Facebook:@piinsue)

また、コミケのコスプレエリアでは見られなかったのが、パフォーマンスでした。コスプレしながらアニソンの演奏をする2人は、普段から音楽活動をしており、YouTubeにも動画をアップしています。この日は、様々なアニメやゲームの曲を演奏し、多くの人を沸かせていました。


コミケの会場規模と比べると決して大きくありませんが、同イベントでは参加者がより「祭り」として楽しめるような柔軟性を感じました。台湾旅行の一環で、参加してみてはいかがでしょうか?
《乃木章》
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください

    編集部おすすめの記事

    特集

    その他 アクセスランキング

    1. ジムやドムらしき機体も!いよいよ放送開始の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVシリーズ、これまでのPVを改めてチェック

      ジムやドムらしき機体も!いよいよ放送開始の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVシリーズ、これまでのPVを改めてチェック

    2. ジムやドムらしき機体も!新カット満載の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVアニメ最新PV公開

      ジムやドムらしき機体も!新カット満載の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVアニメ最新PV公開

    3. 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVアニメの放送プラットフォーム拡大!各種動画配信サービスやBS11でも順次公開へ

      「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TVアニメの放送プラットフォーム拡大!各種動画配信サービスやBS11でも順次公開へ

    4. 召喚獣・ウィッチクラフト・魔導…『遊戯王』の人気テーマをつなぐカギ「マギストス」

    5. 当時斬新だった“記憶ゲー”、電子ゲーム『ハンバーガーショップ』の驚くべき完成度!発売から約40年経っても色褪せない輝きを再評価したい

    6. レースゲームの「ゴースト」を通して10年前に死んだ父と再会した青年

    7. OVA『コープスパーティー Tortured Souls-暴虐された魂の呪叫-』最新PV公開

    8. 「ネトゲの知り合いに会いに行く」と家を出た女子高生が殺害…増える“オンラインゲームがきっかけの事件”に警察やゲーム会社も注意喚起

    アクセスランキングをもっと見る