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『メダロットS』は「メダリンピック」という大会で、新主人公だけでなく、シリーズ歴代主人公達も登場するまさにオールスター。始まりの主人公・ヒカル、2~4で数々の事件に立ち向かったイッキ、5で廃部寸前のメダロット部を立て直すのに奮闘したコイシマル、DS(6)~7で友情と情熱に燃えたアズマ、8で事件解決に挑んだメダロット探偵のソルト、9でMEDA学院特待生だったテンマ・・・おや?誰かがいない気がします。
そう、りんたろうだけがいないんです。
■りんたろうとは?
確かに、りんたろうはゲームの主人公ではありません。しかし、漫画版の主人公であり、ゲームやアニメにも登場していました。
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『メダロット』は1997年にゲーム化された同時期に「コミックボンボン」(講談社が発刊していた児童漫画雑誌)で漫画が連載されました。基本的には、ほるまりん先生がナンバリング作品の漫画を描いていましたが、1998年7月号からは藤岡建機先生による2~4と同じ世界観ながら外伝の「メダロッターりんたろう / メダロットR」が連載開始されたのです。
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シリアスにメダロット世界を広く描いたほるまりん先生のナンバリング作品漫画と違い、「メダロッターりんたろう / メダロットR」は熱血で楽観的なりんたろうの成長にフォーカスしていました。
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伝説のメダロッターアガタヒカル(『メダロット』の主人公)に憧れてメダロットを始めたりんたろうは「だぜ」が口癖な熱血少年。『メダロット2~4』の主人公イッキと同じカブトムシ型のメダロット・カンタロスが愛機です。小学校4年生になって男子メダロット部に入部しますが、真面目な女子メダロット部とは対照的な特訓もしない悪ガキ3人が所属する“ダメロット部”でした。しかし、明るく前向きなりんたろうによって悪ガキ3人も徐々に感化されるなど、日本一のメダロット部を目指して前進します。
■イッキVSりんたろう
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ファンとして熱かったのが、『メダロット2』の主人公イッキやアリカ、コウジ、カリンら主要メンバーが登場したこと。若干、『メダロット2』ヒロインでもあったカリンちゃんの性格が悪女よりに改変されていたのも面白かったです。
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漫画の中で、りんたろうVSイッキの初対決が実現。どちらも同じ機体なのですが、イッキの愛機メタビーは特別なカブトムシメダルなのもあって、接戦の末に敗北してしまいます。しかも、りんたろうのカンタロスは戦利品として頭部を持っていかれてしまいます。悔しさと悲しさで思いっきり泣くりんたろうの姿が印象的でした。
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ちなみに、以後は『メダロット4』や初のプレイステーション版『メダロットR』にも、りんたろうは登場し、何度も対決することができます。さらに、イッキが主人公のアニメ版にも登場するなど、人気の強さを感じさせました。
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アニメ版のりんたろうは、同年代ながらも身長も低く子供っぽく描かれていたので、ソフトクリームを落として泣いてカリンちゃんに涙を拭いてもらうなど、可愛がられていた印象があります。もちろん、イッキとコウジは嫉妬していました。