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人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」。その2周年を記念して催される全国ツアー「にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!」の難波公演が2月21日、大阪のZepp Namba(OSAKA)にて開催されました。
昨年末に開催された単独イベント「Virtual to LIVE」の興奮も冷めやらぬなか、2月9日の札幌公演を皮切りとする「にじさんじ」初のライブツアーでは、全国5都市(札幌、福岡、難波、名古屋、東京)の会場に個性豊かな人気ライバー達が代わる代わる集結。この日の難波には、バーチャル大阪を拠点に活動する本間ひまわりをはじめ、ドーラ、花畑チャイカ、える、鈴原るるら5人が登場し、会場は大きな熱気に包まれました。
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新型コロナウイルス感染症による大規模イベント自粛の流れもあるなか、開催の運びとなった本ライブ。開場18時前から既に多くのファンが詰めかけ、物販コーナーやフラワースタンドなど各所に賑わいを見せていました。また、メインホールでは大スクリーンにてニコ生の事前番組を上映。現地に集ったファンのみならず、オンラインチケット参加のファンによるコメントからも一体感が味わえます。
オリジナルソングも多数披露―興奮に包まれた一夜
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19時00分の開演。観客の期待値が最高潮に達するなかで幕開けた1曲目は、えると花畑チャイカによる「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」。TVアニメ『日常』の主題歌で、男女別のボーカルによるハイテンションな掛け合いが人気の楽曲です。
同じエルフ族のバーチャルライバーであるにも関わらず、これまであまり絡みが見られなかった二人でしたが、そのユニゾンは抜群。元気いっぱいのえるのリードの元、普段の落ち着いた喋り口調の花畑チャイカの歌声がマッチした一曲で見事なスタートダッシュを決めます。
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次はえるがそのままステージ上で2曲目を披露。2月19日にお披露目になったばかりの自身のオリジナル楽曲「Let Me Take You There」をソロで歌い上げます。“歌声になると人が変わる”と仲間内からも評されるように、カッコいいと可愛いを両立する独特のボイスで会場を沸かせました。
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続いては鈴原るるが登場し、HoneyWorksの人気楽曲「可愛くなりたい」を披露しました。キレのある動きと優しい歌声で客席を魅了。ニコ生の同時視聴組からも「これ以上可愛くなってどうする」とコメントが寄せられるほどの愛らしさを見せていました。
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4曲目は、みきとPによる人気ボカロ曲「クノイチでも恋がしたい」を本間ひまわりとドーラが熱唱。テンション高めの楽曲と息のあったダンス&掛け合いに、ファンのなかではおなじみの“ドラひま”コンビということもあって、場内の盛り上がりもひとしお。
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各々の自己紹介などが行われた幕間MCを挟み、次のパフォーマンスは鈴原るるの「ダブルラリアット」。事前番組でのセットリスト一部公開時には「誰が歌うのか?」と予想合戦が繰り広げられていた、一曲前と同じく人気ボカロ曲です。もともと楽曲が持つテイストと、鈴原るるのゆったりとした歌声との相乗効果は抜群。ゆっくり横に揺れるサイリウムが会場をピンク色に染め上げます。
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鈴原るるはそのままステージに、そこへ本間ひまわりが加わるとファンにはお馴染みのユニット“ござる”が完成します。歌い上げる一曲は、まさかのピンク・レディー「UFO」。そんな意外なチョイスでも、まず大きな歓声があがるのが普段の配信で鍛え上げられたにじさんじのファン達。息のあった二人のユニークなダンスもバッチリと決まり、これからにも期待が高まる名コンビっぷりを見せつけます。
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そして7曲目は、Xbox360/PS3向けソフト『アイドルマスター2』で屈指の人気曲である「きゅんっ!ヴァンパイアガール」をドーラが歌い上げます。可愛らしくコミカルな“ヴァンパイア”の楽曲を歌うドーラは“ファイアードレイク”。普段のキャラクターとの違いもあり、その後のMCパートでは花畑チャイカからツッコまれる一幕も見られました。
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続いてステージに現れたえるは、ステレオポニーの「ツキアカリのミチシルベ」を披露。どこかボーイッシュな声質で真っすぐに、原曲のイメージを忠実に歌い上げます。こちらは2009年放送のTVアニメ『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』の主題歌であり、ライブでカバーされる機会があまりこともあって、客席からは「懐かしいー!」という声も聞こえました。
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本間ひまわりのソロステージでは「SUN FLOWER」を熱唱。TVアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ劇場』の楽曲であり、太陽と向日葵をテーマにした元気いっぱいな同曲を彼女にリクエストしたのは、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の大ファンであるライバー・御伽原江良とのこと。本間ひまわりという存在を体現したかのような楽曲チョイスに、他の出演者からは感心の声が寄せられていました。
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続いてステージに現れた花畑チャイカが歌ったのは、星野源の「Pop Virus」。PS4向けソフト『DEATH STRANDING』収録楽曲ということで、ゲーム内で見られるキャラクターの動きを完璧にコピー。さすが花畑チャイカといったユニークなステージを演出します。
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次はユニークなステージから一転。ドーラが、茅原実里の「Paradise Lost」を美しく歌唱します。事前番組のセットリスト一部公開コーナーでも「これはドーラが歌う」というコメントが多く、大方の予想通りとはなりましたが、その期待を裏切らないどころかさらに上をゆくパフォーマンスを披露。先ほどとは打って変わり、振り切られたカッコよさを堪能できました。
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そのままステージに残ったドーラは、花畑チャイカと一緒にTVアニメ『シャーマンキング』のオープニングテーマ曲「Over Soul」を歌います。「よみがえれ」というフレーズが特徴的な曲冒頭では、それに合わせた掛け合いを展開。ドーラと花畑チャイカという通好みの組み合わせは、会場に集ったファンを唸らせました。
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本間ひまわりが再び現れると、HoneyWorksが手掛けるオリジナル楽曲「青春モード!もう1回!!」を満を持して披露。色んなことへの興味が尽きない本間ひまわりらしい、天真爛漫なイメージソングです。事前配信で予行練習が行われたコールアンドレスポンスで会場の一体感はさらに増大。まさにファンサービスの塊のような時間が流れました。
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ジョー・力一とのユニット「グリーンルージュ」の楽曲である「サブリミナル・シンクロニシティ」をソロ披露する花畑チャイカが次に続くと。凝った映像演出も相まって、一気に客席を緑色に染め上げます。
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そして鈴原るるとえるによるデュエット「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」で、ライブもラストスパートへ突入。鈴原るるの愛らしさとえるの力強さ、そのボーカルの相乗効果は抜群で、明るい曲調と闇を覗かせる内容の歌詞が意外にも二人にマッチしていました。
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いよいよステージもフィナーレへ。本公演の最後を飾ったのは、ドーラ&本間ひまわりのコンビです。二人の楽曲と言えば、もちろん「Buzz!!りムーヴメント」。事前にセットリストが公開されていた楽曲なだけに、今か今と待ち望んでいたファンも多くいたようで、曲が始まるやいなや怒涛のような歓声が巻き上がりました。息のあった二つの歌声と、わちゃわちゃとしたキュートな動き。まさに“ドラひまてぇてぇ”を形にしたようなステージにファンは大興奮。歓声は終演後も鳴り止むことなく、アンコールの声へと変化していきます。
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アンコール楽曲は、おなじみのにじさんじというグループのテーマ曲である「Virtual to LIVE」。この日、最初で最後の登壇者全員によるコラボに客席の盛り上がりは最高潮に達し、自然と5人+ファンによる大合唱に。ファンとライバーが次元の壁を越えてインタラクティブにつながり、バーチャルライバーという存在を体現したかのようなひと時は幕を閉じました。後に残るのは、会場を舞う銀テープと割れんばかりの歓声。
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バーチャルライバーによるリアルライブ。ファンの中には、その有り様に疑問を呈する方もいるかもしれません。しかしながら本ライブを通して感じた彼らの実在感は、かけがえのないものでした。普段からファンとの距離の近いライバー達を、さらに肌身に感じることのできる特別な場所。バーチャルに生き、文字通り存在する次元の違う彼ら彼女らが発する「たしかにここにいる」という叫びには心動かされるものがありました。
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そして難波公演が終わっても「にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!」は名古屋と東京へバトンが繋がっていきます。さらに4月5日にはこの難波での追加公演も実施予定。にじさんじのライバー達が再びこの地へ帰ってくるのを楽しみに待ちましょう。