今回プレイするのはMediatonicが贈る『パズル探偵スカウト』のPC版。本作は、女優のホナーが、相棒のロボット・スカウトとともに、数々の謎とピクセルパズルを解いていくミステリーアドベンチャーです。
パズルゲームは得意なジャンルではないのですが、ピクセルパズルは別!小学生の頃に『マリオのピクロス』に夢中になってから得意になりました。
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今でも実家に帰った時は、ゲームボーイの『マリオのピクロス』をちょくちょくプレイしています。
アドベンチャー+ピクセルパズル!
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ロボットのスカウトが目を覚ましたのはゴミ捨て場の中。どうやら記憶を失っているようで、なぜ自分がこんな場所にいるのかわからず途方に暮れていた。
状況を確認する為にシステムを起動すると……
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唐突に始まるピクセルパズルのチュートリアル!
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頭を使うジャンルにしては珍しく得意なので、饒舌に語る。
ピクセルパズルは、指定されたマス目を塗りつぶして絵を完成させるのが目的。基本的な解き方は、埋められる場所から埋めていくだけだ。
今回は縦横5マスのパズルなので、5マス指定の場所は1列全て埋められる。
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1番左の縦の列を見ると、指定は1マスだけ。先程横5マスを埋めたので、この列はもう埋める必要がない。次は縦5マスの列を塗りつぶして……といったように進めていく。
パズルが完成すると、システムが起動して視界がクリアになる。スカウトは助けを求めてゴミ捨て場を後にするのだった……。
事件とピクセルパズルを解き明かす!
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女優のホナーは、自身が出演する番組の降板を言い渡され、途方にくれていた。
そんな彼女の前に突然現れ、助けを求めるスカウト。ここから1人と1体のコンビによる探偵ストーリーが始まる……と思いきや!
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すげなく拒否するホナー。そらまあ降板させられた直後だし、そんな場合じゃないよな。
スカウトは、そんなホナーに良いところを見せようと、オブジェクト特定モードを起動し、彼女が無くした車のキーを探し始める。
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再びパズルパートが開始!
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基本はキャラクターの会話で進むアドベンチャーだが、随所に挟まれるパズルを解きながらゲームを進めていく。
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その後、ホナーに降板を言い渡したプロデューサーが何者かに殺害される。ホナーも容疑者のひとりとして、部屋に閉じ込められてしまうのだった。
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どこからともなくやってきたスカウト。脱出のための手助けをしてくれると言うのだが……
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やけにタイミング良くない?
ホナーに恩を売るために君が仕組んだことじゃないよね……?
探索、そしてやっぱりピクセルパズル!
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脱出するためのヒントを探すべく、スキャンモードを始動するスカウト。マウスでスキャン範囲を動かし、怪しい場所を探していく。
そして、通り抜けられそうな換気口を発見する。
スカウトくん、パズルを解くことしか出来ないわけじゃなかったんだな!と思ったのだが……
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やっぱり始まるパズルパート。今度は縦横10マスの大きなパズルだ。
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まずは大きい数字の列から手を付けていく。この場合だと8の列だ。埋めるべき正解の場所が1番上からでも1番下からだったとしても、中央の6マスは確実に埋める範囲内に入る。
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埋めた場所を起点にして、他の埋めるべき場所、埋めない場所を考える。
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1マス1マス埋めていく行為は、緩衝材のプチプチを潰すような快感がある。
アドベンチャーパートで犯人を探せ!
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パズルパートを終えると再びアドベンチャーパートに戻る。自身への疑いを晴らすべく、聞き込みをして真犯人を探し出すのだ。
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性格があまりよろしくなさそうなベッキー。
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過激派オタクのジョン。
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ちょっとオネエ系入っているK.Cといった、個性的なキャラクターが揃っている。
この中に犯人がいるのか……。
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アドベンチャーパートは、会話を進めていくだけで事件が進展するので特別難しいことはないだろう。
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難しいのはパズルパート……!
ストーリーは4つの章に分かれているのだが、僕のパズル能力では1章の後半から苦戦するようになった。
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そんな時に役に立つのがお助け機能だ!
埋められるマスを表示してくれたり、ランダムにマスを埋めてくれたり、埋めたマスが間違っていたら教えてくれるのだ。
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ピクセルパズル好きのプライド……いやほんと助かりますね、お助け機能。
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その後も推理を続け、事件は一応の解決を見せる。だが、これは序章に過ぎない。ホナーの身に降りかかる様々な事件、スカウトの失われた記憶など……解決すべきことはまだ残されているのだ。
大体15時間でクリアしました。僕は、苦戦して思わずお助け機能を使ってしまったパズルを、今度は手助けなしでクリアしようと挑戦しているので、すでに30時間以上プレイしています。
パズルパートはかなりの頻度で登場するので、がっつりとパズルゲームに挑戦したい人にはおすすめです。それにお助け機能が充実しているのでパズルが苦手な人でも楽しめます。
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本作のサウンドトラックは、『ゴースト トリック』『ビューティフル ジョー』『逆転裁判』シリーズのBGMを手掛けた作曲家が杉森雅和氏が担当していたこともあり、どこか『逆転裁判』シリーズを彷彿とさせました。他にも、個性的なキャラクター、ノリの良いストーリーなどの要素もそれっぽさを感じましたね。同シリーズのファンならたまらないっ!
ただ、会話のスキップ機能が無かったり、パズルパートで1手戻るアンドゥ機能が無かったり、システム的なところで不便さを感じることがちょくちょくあったのが残念でした。
『パズル探偵スカウト』は、ニンテンドースイッチ/PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。