今回プレイするのは、Thomas Moon Kangが贈る『One Step From Eden』のPC版。本作は、ローグライク要素があるデッキ構築カードアクションゲームです。
カードゲームといえばかつて苦手ジャンルのひとつだったのですが、『Slay the Spire』をプレイして以来、大のカードゲーム好きになりました。
それに本作は、僕が大好きな『ロックマンエグゼ』のようなバトル画面!
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……といっても、名作が組み合わさったからって、必ずしも面白さが増すわけではないと思うのですが……実際に確かめてみます!
順応しろ、ハイスピードバトル!
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まずはキャラクター選択。開始直後はサフロンしか選べないのだが、ゲームを進めていくうちに様々なキャラクターが使えるようになる。それぞれ武器などの攻撃手段が違うので、誰を選ぶかによってプレイスタイルもガラリと変わってくるのかもしれない。
これは周回が楽しみだぞ!まあまずは1周目だ。
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これはプレイヤーの行動を決めるマップ画面だ。『Slay the Spire』同様にスゴロクのようになっている。左端からバトルやショップといったマスを1つずつ進みながら、一番右奥のボスを倒すのがゲームの目的だ。
ストーリーは特に語られない。
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バトルフィールドは左右で自陣と敵陣にわかれており、4×4マスの自陣を1マスずつ動き回れる。
プレイヤーキャラクターは、魔法のような効果を持つスペルと、武器による攻撃が可能。ドッジボールや雪合戦みたいな感覚で戦う。
ゲーム開始直後でもこのくらいスピーディー。まるで弾幕シューティングのようだ!
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試されるおじさんの反射神経……!自信はない。
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バトル中に繰り出せるスペルは2つのみで、スペルは1つ消費するごとに別のものに切り替わる。切り替わるスペルはデッキの中からランダムで出てくる。
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現在使用出来るスペルは画面左下に表示されているのだが、初心者の僕は敵の位置や敵の攻撃を見ているだけで精一杯だった。
え~い!とりあえず手当り次第使いまくるぞ!(そのうち慣れるよ!)
コストを気にしてデッキを強化!
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敵を全滅させるとバトル終了。新しいスペルが入手出来る。
魔法や弓矢での直接攻撃、状態異常付与や敵の位置を移動させるものなど、様々な効果のスペルが存在する。
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それぞれのスペルにはコスト値があり、例えばコスト値3のスペルを使うには、3つ分のコストゲージが貯まるまで待たないといけない。
「お、これ強そうなカードやん!こっちも強そう!」と調子に乗って高コストのスペルばっかり集めていると……
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こんなことになる。
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キャラクターの強化手段はスペルの他にアーティファクトがある。防御シールドの獲得や最大コスト値の増加といったパッシブスキルのような効果を身につけられるのだ。
スペルやアーティファクトはショップマスでも入手出来る。
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ちなみに、このショップのお姉さんに喧嘩をふっかけられるぞ。
ただしめっちゃ強い……。
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『ゼルダの伝説 夢をみる島』のショップ店員といい、ゲーム内に登場するショップ店員さんは特殊な訓練を受けているのだろう。
華麗なステップで攻撃を回避。ボスを撃破だ!
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マップの最奥まで行くとボスが待ち受けている。
ザコ敵とは違って攻撃方法も多彩で、魔法を色んな方向から放ってきたり、自陣に入ってきて攻撃してきたりと一筋縄ではいかない。
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やられそうになりながらもなんとか撃破。ショップの店員さんの方が強かったぜ!
撃破後はそのままトドメをさすか、見逃すか選択出来る。
トドメをさせばアーティファクトなどの報酬が、見逃せば体力を回復してくれる上、この先のバトルで手助けしてくれるようになるのだが……
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常にボタンをカチカチしてしまう癖のせいで、無意識にトドメをさしてしまった。
みんなは気をつけよう。
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ボスを倒すと次のステージに行けるぞ。新たなマップでも左端から右に向かって1マスずつ進んでボスを目指す!
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2つ目のステージまで行くと、入手したスペルやアーティファクトの数もかなり増えてくる。既存スペルの強化や削除をしてデッキを編集するのが楽しくなってきた。
キャラクターの成長にともなって、プレイヤーである自分の腕前も少しずつだが上がっていく。最初は「スペルを使いまくってとにかく攻撃!多少の被弾なんて気にしない!」といったゴリ押しなプレイスタイルだったが、立ち回り方も少しはわかってきた!
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まずは敵がどのような攻撃を仕掛けてくるのかパターンを把握することが大事だ。一定時間全ての動きをスローにするスペルもあるので、じっくり見定めよう。
脳筋型からじっくり型にプレイスタイルを変更し、ステージ3、ステージ4……と先へ進んでいく。
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最初は敵のハイスピードな攻撃にアワアワしてしまっていたが、目も慣れてきて今ではなんなく対応出来ている。どんな敵が来ようと超絶ディフェンスからのカウンターで撃破してやるぜ!
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目は慣れてきたが、体の動きがついていかず……避けたつもりが、むしろ攻撃に当たりに行ってしまっている。全弾命中だ。
悲しき反射神経の低下……肉体の衰え……
プレイ前は「カードゲームなんだからターン制のゆったりしたゲームかな」と思っていたのですが、まさかのハイスピード弾幕アクションで面食らいました。
最初こそは敵の攻撃をかわすのが精一杯で、手持ちのスペルやコストゲージを見る余裕もなかったのですが、プレイを重ねていく内に徐々に全体を見回す余裕が出来てきました。ゲームの速度に慣れてシステムを理解し始めると、加速度的に面白さが増していきます!
特定の条件で解放されるプレイヤーキャラクターは全部で9人おり、さらにキャラクターごとに所持スペルや装備武器が違う別バージョンも用意されているので、2周、3周と何度でも楽しめると思います。
ただ序盤からかなりのハイスピードなので、アクションが苦手な方にはとっつきにくいです。出来が非常に良いゲームなので「途中で投げずに頑張って慣れてくれ……僕も頑張って慣れたから!」とお願いしたい気持ちです!
『One Step From Eden』は、PC/ニンテンドースイッチを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。