今回プレイするのは、プチデポットから発売されたニンテンドースイッチ向け『グノーシア』。本作は、人狼ゲームをモチーフにしたSFアドベンチャーゲームです。
人狼ゲームとは、人間の中に潜んでいる人狼を探し当てるパーティーゲーム。人間側は参加者と会話をして、誰が人狼か推理をしていくことに。人狼側は、そんな人間側の疑いの目を避けて全ての村人を襲うことが目的です。
同じ場所で集まっての対面プレイや、Webでのテキストやボイスチャットを使用してのプレイなど、様々な形で楽しまれてきた人狼ゲームですが、僕は未プレイです。
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僕の場合ですが、コミュニケーションを取りながらプレイするゲームは疲れてしまいます。対戦ゲームでも知らない内に気を使ってるのか思いのほか消耗するのです。
しかし、本作はCPUが相手の1人用のゲームなのでそんな心配は不要!これまでプレイしたくても出来なかった鬱憤を晴らしてきます!
この中にグノーシアがいる。ぼぼぼ僕は違うぞ!
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目を覚ますとそこは宇宙船の中だった。記憶を失っていた主人公は「セツ」に連れられてメインコンソール室に行くと、そこには3人の人間が待ち受けていた。
セツいわく、この3人の内の誰か1人は人間ではなく、グノーシアと呼ばれる存在だという……。
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本編開始前にまずはキャラクターメイキング。名前と性別の他に、「カリスマ」「直感」「ロジック」「かわいげ」「演技力」「ステルス」などの能力値にポイントを割り振る。
これらの能力値を上げていくと、相手の嘘に気づけるようになったり、周りの人間に好かれやすくなったりするのだ。
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僕には全く無い「かわいげ」に全振りしてスタートだ!
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メインコンソールには主人公含めて5人の人間が居る。この内1人はグノーシアらしい。
ちなみに、グノーシアは人狼ゲームでいうところの人狼。登場人物との会話を通して、人間に偽装しているグノーシアを見つけ出すのがゲームの目的だ。
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1日に1度、「こいつが怪しい」「あいつは人間だ」と話し合い、誰がグノーシアなのか投票で決める。グノーシアと判定された人はコールドスリープさせられるのだ。
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いきなり僕を疑ってきたラキオに仕返しで投票する。
くそう、僕のかわいげが足りなかったか……?
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ラキオが本当にグノーシアだったならそこで人間側の勝利。ラキオが人間だった場合は、残った人間でゲームを続けていく。
そして2日目。
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ラキオはグノーシアではなかった……。
グノーシアは1日に1度人間を襲うことが出来、今回はジナが犠牲になってしまった。
つまり残ったセツかSQがグノーシアなのだ。昨日と同じように誰が怪しいか議論した結果、セツを吊るす。そして残ったのは自分とSQの2人だったが……
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グノーシアはSQだった!
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時既に遅し。残っているのは僕とグノーシアだけ!
今回のグノーシアはひとりだったが、グノーシアの人数が全体の半数以上になった時点で人間側の敗北が決まるのだ。
役割が変わり、何度も続くループ世界
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敗北後に目を覚ますとまた宇宙船の中に居た。勝っても負けてもそこで終わりではなく、時間が戻る。ループを重ねるごとに話が進んでいくのだ。
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自分好みのストーリーで、嬉しさのあまりそわそわしてくる!
ループをすると前回の役割はリセットされ、また別の人物がグノーシアになる。ループを重ねるごとに新しいキャラや、人間・グノーシア以外の役割が増えていく。
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新しく追加された役割のエンジニアは、1日の終りに誰か1人だけグノーシアか否かを知ることが出来る。エンジニアは1人しか存在しない。
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そして、エンジニアではなくてもエンジニアと名乗り出ることが可能だ。もちろん、プレイヤーだけではなく登場人物も名乗り出ることができるので、エンジニアが2人いた場合は、どちらかが嘘をついていることになる。
「ふたりのエンジニアのうち、片方はグノーシアである確率が高いのか……」と推理していく。面白いじゃないか。
その他にも、コールドスリープしたのが人間か否かが判別できるドクターや、人間でありながらグノーシアに加担するAC主義者といった役割が登場する。さらに、参加人数が増えたり、グノーシアが複数いたりと、ゲームは徐々に複雑になっていく。
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ループする度に、さも「最初からいたけど?」みたいな感じで登場する新キャラが面白い。
レベルを上げて完璧超人に。魅了し、謀れ!
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その後のループでは人間の役割だけではなく、エンジニアになったり、ドクターになったり、グノーシアにもなった。罪のない人間を吊るしたし、吊るされもした。
25回くらいループしたあたりで何か掴めた気がする。
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勝っても負けてもループを終える度に経験値が獲得出来る。
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レベルアップすると追加ポイントを各能力値に投入できる。
コールドスリープさせられる、またはグノーシアに襲われてしまうとゲームが終了してしまうので、投票されにくくなる「かわいげ」と、襲われにくくなる「ステルス」の能力値が重要だと予想する。
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現実でも存在感の薄い僕には、ステルスはお手の物!
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能力値が一定まで上がると、投票時に使えるコマンドも増えていくので、どの能力値を優先して上げるか悩ましい。
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投票のあとの自由時間で他の人物の場所を巡り、友好を深め、時には共闘の約束をすることも。
その後、30回、40回、90回、100回……とループを重ねていき、ループやグノーシアに関わる謎や、登場する人物についての情報などが少しずつわかってきた。それに伴ってモリモリレベルアップをするので、各能力値も上がってきた。
そして僕は、鍛え上げられた直感で相手の不審さを見抜き、完璧なロジックを組み立てて物事を語り、カリスマ性で人を惹きつけ、かわいげと演技力で猫をかぶり、ステルスで気配を消すことができるようになった。
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つまり僕は全てを超越した完璧超人なのだ!……と調子に乗ったのだが、この後すぐ負けた。
プレイ前は、「人間同士の駆け引きが肝の人狼ゲームなのに、CPUを相手にして面白いのか?」と思っていたのですが、ループを重ねて人物の特徴や個性が把握出来てくると、推理がどんどん楽しくなってきます。
ストーリーが謎が謎を呼ぶ展開で、キャラクターも個性的。気がつけば100ループするほどになってました。クリアまで通してプレイするとかなり時間がかかると思いますが、1ループ単位では10分ほどでサクッと終わるので、寝転がってだらだらプレイするのに向いていると思います。
人狼ゲーム好きな人はもちろん、僕のように人狼に手が出せなかった人にも是非プレイしてもらいたいです!
『グノーシア』は、ニンテンドースイッチ/PS Vitaを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。