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自慢のポケモンたちを他のプレイヤーが育てたポケモンと戦わせる、『ポケットモンスター』シリーズお馴染みの機能「対戦」。ポケモンの組み合わせから練られる何百種類もの戦略や、それを成功させた際の達成感、手に汗握る読み合いなど、対戦でしか楽しめない要素に多くのプレイヤーが魅了されてきました。
しかし、いざ対戦に挑もうと思っても簡単にはいきません。ここで障壁になってくるのが“ポケモンの育成”です。個体厳選や努力値振りなどやることは山積み。育成を楽しいと感じるプレイヤーもいる反面、難しさや面倒くささを覚えるプレイヤーだっています。「対戦はしてみたいけど、育成が面倒で手を出せない」という方もいるでしょう。
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今回は、そんな育成問題で活躍する「レンタルチーム」に注目。本機能を使えば、他のプレイヤーがインターネットなどで公開しているバトルチームを借りて対戦に挑めます。誰でも強いチームですぐにバトルできるので、育成が面倒なプレイヤーにもオススメ。
かく言う筆者も、育成の面倒くささや気後れから1回も対戦をやったことがありませんでした。そんな折に「レンタルチームを使って対戦デビューしてみない?」と進められたので、思い切って挑戦することに。本記事では、筆者によるレンタルチームを使った対戦デビューの様子をお伝えします(※使用するソフトは『ポケットモンスター ソード』です)。
使用するレンタルチーム紹介とその借り方
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今回使用するレンタルチームは、ポケモン公式Twitter(@Pokemon_cojp)でも紹介された小冊子「ちょびっと知ればぐーんと広がるポケモンの世界」に記載されているワタシラガ、エルフーン、バタフリー、ピカチュウ、リザードン、マホイップの6体です。
このチームの戦略は、ワタシラガ or エルフーンで相手の妨害または味方の素早さを上げ、バタフリーで相手を眠らせて能力アップ技を使用、「バトンタッチ」でエースのピカチュウ、リザードン、マホイップに能力を引継ぎ大暴れ、というものになります。詳しい戦術は本冊子に書いてあるので、そちらをご確認ください。
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レンタルチームは、「メニュー」→「VS」→「バトルスタジアム」→「レンタルチーム」→「レンタルするチームを管理」の順にアクセスし、対象となるレンタルチームに設定された14桁のIDを入力するとレンタルできます。今回借りるチームのIDは「0000 0004 MH9H 20」です。
レンタルチームを使っていざ対戦デビュー!
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借りたレンタルチームでさっそく対戦デビューを飾ります。通常の対戦には、勝敗にこだわらない「カジュアルバトル」、真剣勝負で腕前を競う「ランクバトル」の2つが用意。まずは「カジュアルバトル」に挑んでみます。
対戦では3対3となるため、相手のチームを意識しながら3体のポケモンを選出。対戦相手がNPCからプレイヤーに変わったと意識するだけで、選出ポケモンの並びや指示を出す際の緊張感も増します。
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さて、意気揚々と挑んだ初戦ですが、筆者の知識不足も相まって戦略が全て失敗したうえ、相手ポケモンを1体も倒せず敗北。対戦の洗礼を受けることとなりました。
エルフーンによるサポートは無効になり、バタフリーは「ねむりごな」を防がれ、エースのリザードンは活躍できずに終わりです。相手の動きは、こちらの戦略を完全に読んでいたかと思うほど鮮やか。
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対戦に精通するプレイヤーは、どのポケモンがどんな役割を得意とするのか覚えていると聞きます。初戦の相手も、選出画面のチームを見た際にどんな戦略でくるか推測したのかもしれません。
対戦勢の凄さを痛感しつつも、気を取り直して対戦を続行。ここからは、ランクで仕切られていない言わば“無差別級”の「カジュアルマッチ」に比べれば戦いやすいかも? との考えから、腕前の近い人同士で当たる「ランクマッチ」に切り替えます。
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何回か対戦を行ったところ、予想通り「ランクマッチ」では接戦を繰り広げる機会が多かったです。対戦とレンタルチームへの慣れもあってか、馬鹿正直に戦略通りの動きをするのではなく、相手の隙を見つけてコツコツと準備を進めていく動きや、戦略が途絶えた際のカバー、交代読みなども考えられるようになり、段々と対戦が楽しくなっていきました。
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また、お互いが知力を振り絞って戦うこともあり、勝った時の高揚感、急所当たりや攻撃が外れた際のドキドキ感などはNPC戦と比較になりません。特に、狙った戦略通りに対戦が進んだ場合はニヤニヤが止まらなくなります。
レンタルチームによる対戦デビューを終えて
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初めての対戦をレンタルチームで挑んだわけですが、キモとなる読み合いをはじめしっかりと楽しめました。ただし、レンタルチームゆえの弱みを感じた部分もあります。
今回使用したレンタルチームはポケモン公式Twitterでも紹介されたチームのため、多くのプレイヤーが目を通しているはずです。メンバー選出で筆者のチームを見た際に、「あ、紹介されていたレンタルチームと同じだ」と気付かれれば、持ち物や技構成、戦術も一発で察知されるでしょう。
ワタシラガ、エルフーン、バタフリー、ピカチュウ、リザードン、マホイップと特徴的なチームだったのもありますが、今回のような公式で紹介されたレンタルチームを使う場合は少し注意した方がいいかもしれません。
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なお、レンタルチームは攻略サイトやTwitter、実況動画などでも紹介されていますので、公式以外で探す場合はそれらを活かすのがオススメです。
レンタルチームで対戦の楽しさを知り、そこから「自分だけのチームでも対戦をしたい!」という気持ちで育成に挑む・・・そんな逆の入り方で対戦にハマっていくこともあるかもしれませんね。
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ちなみに、対戦時にはリーグカードの見せ合いが行われます。カッコイイものからカワイイもの、ギャグ寄りのものまで自由自在なので、対戦デビューを決める前にロトミで自慢のリーグカードを作っておくといいでしょう。
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