今回は、スパイク・チュンソフトから発売された『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』のPlayStation 4版です。
本作は、海外メーカーのLab Zero Gamesが手掛けた、魂の仲間と戦うアクションRPG。探索パートは2D横スクロールアクションゲームのように進行するのですが、敵に遭遇するとリアルタイムコマンドバトルが始まるのが特徴です。
もうひとつの特徴は、海外製なのに日本人にも馴染みやすいキャラクターデザイン!特に、主人公の褐色少女アジュナは僕の好みにどストライクです……!褐色キャラって元気そうな感じが良いですよね。
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ほらすっごい元気そう!
コンシューマー版では、小清水亜美さんや若本規夫さん、日笠陽子さんをはじめとした豪華声優陣による吹き替えも収録されており、より馴染みやすくなっています。
悲しみを乗り越えて父の仇を討て!
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人里離れたアシュワット村から物語は始まる。村に住む少女アジュナは、日課である格闘技の訓練を受けるために父親の元へと向かうのであった。
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オープニングやイベントシーンのアニメは、アメリカのアニメスタジオTitmouseと、「キルラキル」などで知られるトリガーが制作しているので、めちゃくちゃクオリティが高い。
これから始まる壮大な冒険を予感させるオープニングアニメに見入ってしまう。
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オープニングアニメがあるゲームは、本編を始めるまで時間がかかっちゃうなあ!
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プレイヤーは、2D横スクロールのフィールドを移動することになる。ダッシュやジャンプ、スライディングなどのアクションが可能だ。
本作は探索型のアクションRPGなので、これらのアクションはギミックを解くのに用いられるのだろう。
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スライディングのズサーっと滑る感触が気持ちよかったので、歩かずにスライディングのみで村を駆け抜ける。
村人には「アジュナちゃん、おかしくなっちゃったのかな……」と心配されてそうだ。
その後、格闘技の訓練を終えて父と別れ、村に戻ろうとすると、村の方角から煙が上がっているところを見つける。急いで村へ向かうアジュナだったが……
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村は燃え、傷つき倒れた父親と見知らぬ男が立っていた。
こいつが父さんを……!
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村を襲った男に戦いを挑み、追い詰めるも……突如男が眩い光を放ち始める。
「男が追い詰められたことで隠された謎の能力を発動したのか?」と思ったが、謎の能力を発動させたのはアジュナの方だったようだ。
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どういう原理かは不明だが、自身の精神世界の中に男を閉じ込めたのだった。
精神世界に閉じ込めたダールとは意思の疎通が出来るようだ。
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精神世界の人物と会話している様子は、傍目にはやばい人にしか見えない。
で、彼が言うには、世界平和を謳うラバナバー将軍の命により、この村を滅ぼしたとのこと。
アジュナは父の仇をとるため、ダールを精神世界に閉じ込めたままラバナバー将軍のもとへ向かうのだった。
アクションを駆使してギミックを突破!探索パート
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フィールドには様々なギミックが用意されており、前述のジャンプやスライディングを駆使して攻略していく。
壁に向かってジャンプすると壁を蹴って上に登っていけるし、狭い隙間はスライディングをして通り抜けられるぞ。
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ゲームを少し進めると、斧や弓矢といったアイテムが手に入り、それらを使った新しいアクションが使用可能になる。
ぶっ壊すギミックもあるにはあるが、斧の使い道は他にある。
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壁に斧を突き刺してもう1段高く飛び上がれるのだ。壁ジャンプを組み合わせることにより、さらに高い場所まで登っていける。
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弓矢は遠く離れた場所にあるスイッチを起動させるのに使用する。時間経過で消える足場に飛び乗り、斧でぶら下がり、壁を蹴って先へ進んでいく。
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地面や壁のトゲに当たるとダメージを喰らい、HPが0になると死んでしまう。一発でティウンティウンしちゃうわけではないので、そこは安心。
序盤こそは単純なギミックが続くが、中盤辺りからギミックの難易度が上がり、アクションが苦手な僕は何度も死んでしまった。でも、すぐ近くからサクッとリトライ出来るぞ!
精神世界に閉じ込めた仲間を解き放て!バトルパート
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フィールド上にはもちろん雑魚敵が徘徊しており、接触するとバトルが始まる。
ダールは依然として精神世界に閉じ込められているが、バトル時には現実世界に出てきて一緒に戦ってくれるぞ。
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イメージ的にはこんな感じだ。
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ダールの他にも様々なキャラクターが仲間に出来るのだが、みんな一旦アジュナの精神世界に閉じ込められてしまう。
なんかごめんね……。
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バトルはリアルタイム制で、時間経過によってゲージが溜まったキャラクターから行動できる。キャラクターごとに割り振られたボタンを押すと攻撃出来るぞ。
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方向キーの上下と組み合わせるとキャラクターごとの固有の技も発動可能。敵の防御を崩したりダウンさせたり、格闘ゲームのようなバトルシステムだ。
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防御も攻撃と同じボタンで発動できる。敵にロックオンされた時は必ずガードしないといけない。
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なぜならノーガードで敵の攻撃を受けた場合、一撃でピンチに陥るほどの大ダメージを受けることもあるからだ。ガードすれば少ないダメージで済んだのに……。
どのゲームでもガードは大事なのだが、本作ではより重要なのだ。
僕が遭遇したボス戦では、ある程度ダメージを与えるとボスが撤退し、バトルパートが一旦終わって探索パートに切り替わる。
ここからボスの居るところまで進まねばならないのだが……あの手この手でボスが進行の邪魔をしてくるのだ。
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クッパみたいな攻撃しやがって!
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正面から炎の攻撃をしてくるだけなら避けるのは容易いのだが……操作に自由が効かない壁ジャンプ中にも攻撃してくるのだ!
アクションが下手な僕は、なすすべなく焼かれて死んでしまった……。
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クッパでももうちょっと手心加えてくれるぞ。
一旦止めて!熱ッ!お願いだから……。
ゲーム部分も面白いのですが、1番お気に入りなのはキャラクターデザインの可愛さでした。どのキャラクターも日本人に馴染みやすく好感が持てます。そんなキャラクターがゲーム中にアニメのようにヌルヌルと動くので、操作していて気持ちが良かったです。
探索パートのギミックは、壁ジャンプなどをタイミングよく使いこなすアクションが要求されます。死んでもサクッとリトライ出来るのはありがたいのですが、結構シビアなところもあり、アクションゲームが苦手な人は詰まるかもしれません。
また、エラーが出て強制終了させられることが何度もありました。セーブポイントがいくつもあるので巻き戻り被害は少ないものの、ボスを倒したあとにエラーが出ることも多く、半端ない脱力感を味わいました……アップデートでの対応を期待しています。
国内版『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』は、PS4/ニンテンドースイッチを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。