家庭用ゲーム機として、一大ブームを巻き起こした名ハード「ファミリーコンピュータ」。ファミコンの略称で親しまれたこのハードには、様々なゲームジャンルが台頭し、当時の少年少女を魅了します。
その中でもRPGは特に人気を博しており、今も続くシリーズ作の発端がファミコン時代という作品もあるほど。また、RPG黎明期は中世ファンタジー風が多い一方で、SFや近未来を舞台とした作品も存在。1991年5月に発売された『メタルマックス』も、そんな個性作のひとつでした。
剣と魔法が主流だったRPG時代に、荒廃した近未来の世界観と、西部劇を思わせる雰囲気を醸し出した『メタルマックス』。鉄と硝煙を纏った主人公を操作し、自分好みにカスタマイズした戦車を駆る楽しさは、唯一無二の体験でした。
ユーザーからの根強い支持を受け、『メタルマックス』はシリーズ化の道を歩みます。ナンバリングタイトルが長く途絶えた時期もありましたが、ニンテンドーDSや3DSなどのプラットフォームを経て、2018年には新境地を開拓する『メタルマックス ゼノ』が登場。鋼鉄の戦車で駆けめぐる物語が、PS4とPS Vitaに訪れました。
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そして『メタルマックス』の歩みはまだ止まらず、更なる展開を迎えます。2018年発売の『メタルマックス ゼノ』をベースに、グラフィック・バトル・カスタマイズといった主要素のほぼ全てを刷新し、大幅に見直した『メタルマックスゼノ リボーン』が、2020年9月10日に発売! 戦車と犬と人間の新たなRPGは、ニンテンドースイッチとPS4で味わえます。
“完全新作級の再誕(リボーン)”を遂げる作品として注目が集まっている『メタルマックスゼノ リボーン』ですが、果たして如何なる進化を遂げるのか。本作が気になっている方々に向け、『メタルマックスゼノ リボーン』の特徴や要素に迫る連載を全5回でお届けしたいと思います。連載では、本作のディレクターを務める24Frame友野祐介氏による解説動画もあわせて展開。ぜひ御覧ください。
記念すべき第1回目は、バトルの軸となる「コマンドRPG」について。昨今は、アクション要素を盛り込んだRPGも増えていますが、『メタルマックスゼノ リボーン』は一見したバトルシーンこそアクション性が高そうに感じられますが、内容はどこまでも腰を据えてじっくり考えられる「コマンドRPG」を選択。初代から受け継がれてきたスタイルが、本作ではどのように発展したのか。その一端をご覧ください。
『メタルマックスゼノ リボーン』のコマンドRPGに迫れ!
■コマンドRPGのポイント:射撃モード
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前述の通り、本作は『メタルマックス ゼノ』をベースとしていますが、バトル面においては全くの別物になっているとお考えください。従来のファミコンゲームから受け継がれたバトルになると戦闘専用フィールドへ遷移し、敵味方が右左に分かれて戦う伝統的なシステムを完全に撤廃し、フィールドからそのまま同一フィールドでシームレスに戦闘に入る新たなバトルシステムに進化を遂げました。舞台となる世界と地続きのバトルは、これまで以上に臨場感を醸し出してくれることでしょう。
そして好評だった、戦闘前に「射撃」を行い、相手にあらかじめダメージなどを与えるシステムはもちろん健在。ですが本作の射撃は、より戦略性の高いアクティブなものへと進化しています。視認したモンスターに射撃できるのはもちろん、止まることなく疾走しながらの射撃──いわゆる「行進間射撃」が可能なので、テンポ良くバトルに移行することができます。
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また、ひとつの兵器による先制攻撃だけではありません。キャラクターが持つ「人間スキル」や、カスタマイズで付与できる「特性チップ」を活用することで、機体に搭載した兵器全てを活かした「一斉攻撃」も可能。これも、『メタルマックス ゼノ』から進化した点のひとつです。
このほかにも、射撃モードの要点はいくつかあります。今のうちに予習し、発売後のプレイに備えていきましょう。
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1.射撃モード中は、選択した攻撃コマンドでの有効射程範囲内のモンスター名が明るく表示されるほか、ターゲットとの距離が表示される。
2.射撃モード中は、時間がゆっくり流れるため、スピードが速く発射角度も急な空飛ぶモンスターにだって慌てずじっくりターゲットカーソルをあわせていくことができる。
3.多数の敵に対しては、選択した攻撃コマンドの攻撃範囲や射撃後の行動もじっくり考慮しながら射撃を繰り出していこう。
■コマンドRPGのポイント:バトルモード
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射撃で先制攻撃を与えたら、本番となる「バトルモード」に移行します。『メタルマックス ゼノ』にいたる過去作のバトルモードは、ターン毎に全キャラクターのコマンドをまとめて入力する形式でしたが、本作の戦闘はリアルタイムに進行し、キャラクターごとの素早さに応じてコマンド入力を行います。
戦況は刻一刻と変化していくので、順番が回ってきたキャラクターの行動選択は、勝敗に大きな影響を与える場面もあるでしょう。戦闘は基本的にリアルタイム進行ですが、コマンド入力待ちの間は時間が停止。じっくり考えることができるので、どうかご安心を。
また、バトルモード中も特定のタイミングで自由に移動できるので、乱戦から抜け出したり、使用する兵器の攻撃範囲に合わせて動くなど、位置取りも重要な要素となります。
ちなみに、「コマンドをその都度入力するのは大変そう・・・」と感じる方は、オートアタック機能を活用しましょう。ONにすれば、繰り返しコマンドを自動で行ってくれるので、余裕で勝てる雑魚モンスターなどはサクサクと倒せます。また、ボスと長期戦に入った際も、オートアタック機能を適切に使うことで、ストレスを軽減しながらスピーディーに戦うこともできそうです。
■コマンドRPGのポイント:撤退モード
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本作で待ち受ける敵は、いずれも強大なモンスターばかり。こちらの装備やカスタマイズ、または損耗具合によっては、通常のバトルでも油断できません。そして、今の状態では勝てないと判断したら、戦略的な撤退も重要な決断です。
これまでのシリーズ作は、コマンドで撤退を選んで一定確率で成否判定に挑む形でしたが、この点も本作では一変。まず、コマンドで撤退モードへ移行し、そこから実際に自分で操作して戦線離脱を行う形となりました。
モード移行時は「撤退中」の表示が画面に表示され、遠く離れるほど撤退は成功しやすい模様。撤退と決めたら迷うことなく疾走し、戦場からの離脱を計りましょう。
以上、射撃にはじまり激しい戦闘そして撤退まで、全てが同一フィールドでリアルタイムに描かれていく本作の戦闘システムは過去シリーズでは味わえなかった躍動感やメタルマックスならではのガソリンと硝煙の匂いに満ちた戦場の臨場感を提供してくれることでしょう。
今回紹介する「コマンドRPG」は以上となりますが、冒頭でも書いたように、『メタルマックスゼノ リボーン』の友野Dが直々に「コマンドRPGにこだわる理由」や「戦闘においてリボーンで変わった部分」などを明かす映像も公開中。そちらも合わせてチェックし、その魅力に迫ってみてください。連載第2回目も、どうぞお楽しみに!
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【メタルマックスゼノ リボーンとは】
本作は、2018年4月に日本国内で発売された『メタルマックスゼノ(PS4/PS Vita)』をベースに、グラフィックはもちろんバトルや改造等のゲームを構成するほぼ全ての要素を刷新・大幅に見直した、いわば“完全新作級の再誕(リボーン)”を遂げた作品です。
商品名:『METAL MAX Xeno Reborn(メタルマックスゼノ リボーン)』
対応ハード:PS4 / ニンテンドースイッチ
発売:2020年9月10日(木)予定
CERO:D(17歳以上対象)
価格(パッケージ)
・通常版:6,480円(税抜)/ 7,128円(税込)
・Limited Edition:9,980円(税抜)/ 10,978円(税込)
価格(ダウンロード版)
・通常版:6,480円(税込)
・(※)Digital Limited Edition:8,980円(税込)
※本製品はPS4版のみのデジタル限定版となります。
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