『Microsoft Flight Simulator(以下MSFS)』は航空機フライトシムにおいては特に歴史のあるタイトルのひとつです。マイクロソフトは、2020年8月18日、およそ14年ぶりに全世界のファン待望のシリーズ新作をリリースしました。
公式映像からもわかる通り、リアルさを追求し圧倒的な進化を遂げた今回の『MSFS』。本記事では同作が「どれほど現実世界をシミュレートしているのか」を調べるため、筆者の操縦を『MSFS』シリーズのヘビーファンの現役のプロパイロットにリアルタイムで見てもらい感想をいただきました。
筆者ロード画面で待ちながらではありますが……今日はお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。お名前と簡単な自己紹介をお願いできますか。
glexdriver(以下GD)こんにちは、glexdriverと申します。アメリカでビジネスジェット機の機長をやらせてもらっています。『MSFS』シリーズは若いころからプレイしているので、久しぶりの最新作にわくわくしています。今回はよろしくお願いします。
筆者こちらこそどうぞよろしくお願いします。GDさんはご自身でも『MSFS』に関するウェブサイトを運営されてらっしゃるそうですね。その気合の入り方、今作をどれほど楽しみにしているのか良く伝わります。
GDサイトではフライトシム用にボーイングスタイルの操縦桿なんかも輸出販売してます。良いシムは良いジョイスティックを使って遊びつくしたいですからね。
筆者たしかにジョイスティックの影響は大きいですからね……って操縦桿?え?販売?
GDあ、ロード終わってますよ
筆者え?あっあっ
メインメニューはお洒落でリッチ
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筆者さてメインメニューに来ました。こういう画面の割り方は最近のゲームでよく見かけますね。お洒落だしBGMも相まってどこか高級感もある、僕こういうの好きです。
GDゲームはあまりやらないのですが、これはたしかにラグジュアリーな雰囲気ですね。車のショールームに来たような感覚を得ます。ところで上の項目でOPTIONSがありますが、操作系のボタン配置は前作と同じでしょうか?
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筆者細かいところはまだ見れてませんが、だいたい同じですね。キーまたは操作内容で検索かけると目当ての設定項目をすぐ探せるのが地味にありがたいです。あと今回、設定画面で操作系へのアシスト強度を調整できて、例えばPILOTINGの項目では離陸時のラダー入力が補われたりします。
機体とハンガーの作りこみおそるべし
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GDフハッ!(感嘆の鼻息)
筆者ちなみに画質は“ULTRA”です。
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GDお馴染みC172、ネジひとつひとつに至るまでしっかり描画されてますね……すごい、翼面の輝きなんてワックスで磨き上げたみたいに綺麗です。これ飛んで戻ってきた後、機体表面が汚れてたりしないかな。例えば夏場とか虫がウィンドシールドにぶつかって汚れるじゃないですか……流石にシミュレートされてないですよね。
筆者そんなシムは嫌だ……。
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GDコックピット内部もよく再現されてますね。これはC172のSモデルかな?Rモデルかな?2005年を境目に呼称が変わって……(どんどん早口になっていくので中略)……内装のプラスチック表面も手触りまで感じ取れそうなほど作りこまれていて素晴らしいですね。
筆者長く使ってるとベッコベコに割れてくる内装とか、扉内側の取っ手部分が外れかかったりとかも再現されたら面白そうですね。あと外装に戻りますが、新品だからか着陸装置の各部にまだカバーついてますね。これ外せないかな。
GDそんなシムは嫌だ……。
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筆者強いて気になる点を挙げるとするならば、ナセルから覗くエンジン内部のディテールがのっぺりしていたり、フューエルベントが左翼に見当たらなかったり、プロペラの形状が若干違うような……くらいでしょうか。
GDたしかにプロペラにお馴染みの会社のロゴが見当たりませんね。とはいえ全体の再現度は最高水準だと思います。このハンガー自体も良くできてる。地上作業員や車両も動いているし。よく見るとそのタイヤ痕も地面に残っています。
ワールドマップ、その情報量の多さたるや
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GD地球が……。
筆者これ『Elite Dangerous』みたいにもっとズームアウトして星々を写せないかな……。
GD天の川銀河まるまるシミュレートする気ですか。(筆注:『Elite Dangerous』は天の川銀河全体を舞台にした宇宙フライトシム)
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筆者現実世界すべての気象データを引っ張っているわけではありませんが、天候も再現されています。拡大してよく見ればゆっくりと動く雲の層を確認することができます。
GDおお、フィルタリングで高層天気の状態も表示できるし、NAVAID(航法装置)や空域も表示できるのは良いですね。あ!しかも空港の詳細ページに記載されている使用周波数は現実と一致してます。いいですねえ……これはいいですねえ……。
いざゆかんKLAS訓練飛行へ!エンジン始動
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筆者それでは早速飛びましょうか。今回は訓練飛行というシナリオで、アメリカ・ネバダ州はKLAS(マッカラン国際空港)から離陸して、失速と急旋回のマニューバを行い同空港に着陸という流れで参りましょう。使用機材は訓練機でお馴染みのC172ですね。ジャンボなどの大型機材を飛ばすと、確認することが大量に増えてしまうので、フライトの基礎基本に立ち返ってこの小型機をチョイスしました。
GD筆者さんも実機を飛ばすことがあるとのことで、どうやってフライトをマネジメントするのか興味があります。この空港エリアは私にとっても馴染み深い場所なので、誘導やマニューバのタイミングはこちらで指示を出しますね。
筆者地味にプレッシャーが……Clear Prop!早速エンジンかけます。
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GD……かかりませんね。ミクスチャー(混合気の調整)はアイドルカットで始動と同時にフル、スロットルは10%程度あけてみてもダメですか?
筆者そうですね、なんでだろう。おかしいな。
GDじゃ、「Ctrl+E」で。
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GDかかりましたね。
筆者ショートカットキーはずるいと思う!
場所の再現度は如何?
GDいま我々がいるスポットはAtlantic Aviationという会社の前ですね。FBO(Fixed Base Operator)、日本語だと運航支援事業者と呼ばれる会社です。お客様へのエグゼクティブターミナルの用意、機体周りの作業、ホテルや車両手配、さらにはケータリングといったサービスで文字通り我々の運航を支援してくれます。
筆者こういったFBOでは専用ターミナルにある無料のポップコーンマシンと珈琲が楽しみですよね。ところで実際にGoogle ストリートビューで現地を眺めるとたしかに大小さまざまなビジネスジェットが駐機しているのが見えます。ご自身の機体が写りこんでるとかありますか?
GDありません(笑)オーナーのビジネスに影響を及ぼすこともあるため、こういう写真に機体が入りそうなときはテールナンバーが見えないよう画像処理が施されたりもします。しかしこうして見比べて確認すると、建物のディテールや駐機エリア周りにフェンスが無いなど細かい部分で差異はありますが、全体的に怖いくらい現実世界と景色が同じであるように感じますね。
タキシング中のよもやま話
筆者タキシング開始です。そういえばいくつかの米国空港でテストプレイした際、ランプ内に川が流れていたり、橋が一か所だけ空中に飛び出してたり、バスが車両通行帯ではない走行禁止の場所を走っていたりとギョッとする場面がありました。これらは自由の国ならではの奔放な気風からくるものなのでしょうか?
GDいやどう考えてもマッピングのズレでしょう。あと筆者さんさっきからラダーがプルプル震えているのは薬が切れたとかそういう症状でしょうか?「バリー・シール」?
筆者あの映画良いですよね。それがジョイスティックの感度調整が上手く決まらず、各操作系統がものすごく敏感なんです。とりあえず大きな支障は無いので“癖のあるトリム”という感覚でやっていきたいと思います。
GDあ、機体重量とバランス調整は設定できるのでしょうか?離着陸の距離と操作に対してダイレクトに影響が出る部分ですし、気になります。
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筆者もちろんできます。画面上部にスマートメニューなるものがあって、そこにマウスカーソルを持っていくと「重りのアイコン」が見えますのでそこから設定画面に入れます。
GDいいですねえ……ただ、できれば重心位置が把握できるグラフ(重心モーメントエンベロープ。詳細については米国連邦航空局のページ、Chapter10における図解Figure 10-8.をご覧ください)が表示されていて欲しいですね。視覚的に制限値未満なのかUtility Categoryに入ってしまっていないかなど確認したいです。
筆者たしかに……あのグラフが無いと燃料消費に伴う重心位置の変化がわかりづらいところではあります。ちなみにスマートメニューに話が戻りますが、先ほどの時間や気象条件もここでクイックに調整できます。チェックリストも表示させることができるので実機と同じ感覚でセットアップできそうです。
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GDチェックリストまで……!?
いざ離陸
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筆者管制塔からクリアランスを貰わずに滑走路へ侵入するインシデント「Runway Incursion」をナチュラルにやらかしていますが、どうかご勘弁ください。
GDあはは、インシデントレポートの書き方ひとつで裁判所での明暗が分かれますから、その際は事実に立脚した状況分析を心掛けると良いでしょう。
筆者爽やかに怖いこと言わんでくださいよ!
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GDところでいまポップアップで表示が出たATCへの返事も、いくつかパターンがあってこちらで選択することができるんですね。
筆者ATCについてはそうですね、空域を離脱する頃に周波数変更OKの連絡が来たりしますが、返事することを忘れてると「聞こえた?」「ねえ聞こえた?」って繰り返されます。それも無視していると最終的に「ATC service is terminated」と交信が切られます。
GD追加レポート上乗せですね。
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GDフハッ(感嘆の鼻息)
筆者流石キャプテンGD、気づかれましたか。そうなんです、パーキングブレーキかけた状態でフルパワー入れるとノーズが少し沈み込む挙動がしっかり再現されています。
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GDいいですねえ…あと尾翼周りみるとプロペラ後流の影響もあるのかちゃんとロール軸まわりに小さく跳ねて回るような挙動も再現されてます。ということはこれ空力再現も期待できますね。
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筆者いま離陸滑走を開始しましたが、私の敏感なラダーを差し引いても、機体はフルパワー入力状態で左に流れていきます。これはLeft Turn Tendency(プロペラの影響で機体が左に逸れる傾向)もしっかり再現されていますね…と、速度が届いたので離陸します。
GDわあすごい、画面が揺れる。私の個人的な印象だと前作までのコックピット表示は、画面上にぴたっと固定されて無機質なものでした。ですが、今作はちゃんと機体の挙動に合わせて目線(カメラ)が揺れて実際に飛んでる時のような感覚を味わえます。
筆者それ僕も感じました。面白いですよね。自分はパソコンの前に座ってモニタを眺めているだけなのに、飛行中の挙動が椅子を通じて身体にフィードバックされるあの感覚をちょくちょく得るんです。
マニューバ開始
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GD機体に搭載されているオートパイロットも設定すればちゃんと挙動に反映されてますね。実機だと直接手が届く分、操作も早くいけそうですが、シムだとマウスカーソルで大変そうです。
筆者視点を操作して、拡大して、マウスカーソル合わせて、視点を戻して確認して……の繰り返しだったので結構バタついてしまいました。これはショートカットキーを覚えて使いこなした方が、結果的にはフライトのワークロードを減らすことに繋がる気がします。
GDその通りだと思います。さあ、お馴染みの訓練エリアに到着しました。オートパイロットオフ。クリアリングターンはスキップして、早速Power Off Stall(進入または着陸操作時に不適切な機体構成を設定することで発生する失速)やってみましょうか。
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筆者フルフラップで対気速度60ktsと高度を保ちつつ、パワーアイドル、高度を落とさないようピッチアップで……あ、失速警報鳴り始めましたね。はいストール入りました。リカバリー。
GD翼を水平にしつつTurn Coordinator(旋回釣合計)のボールが中央になるようラダーを調整していたにもかかわらず、失速時は機体が左にロールしていきましたね。対気速度の低下に伴い操舵面に当たる気流が弱まり操作性が低下、ならびにトルクの影響といったものが再現されているのでしょうか。
筆者先ほどの離陸時にも傾向がありましたから、おそらく。Power On Stall(離陸または上昇操作時に不適切な機体構成を設定することで発生する失速)もやってみますね。機体をセットアップしてフルパワーで上昇、はいストール、リカバリー。
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GD再現されているように見えますね。今度はスピンに入れるかやってみましょうか。
!注意!
筆者我々が今回使用しているC172はモノによりますが、本来スピン訓練に使用できないものです。良い子の皆様におかれましては、現実世界のフライトにおいて認可を受けていない機体でのスピン訓練は絶対にしないようにお願いいたします。また使用可能な機体においてもパラシュートを背負うなど、安全にはくれぐれも注意して飛ばれますよう。
GD今回はシミュレーターだからこそ試すことができる、という部分ですね。
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筆者さて実際にやってみましたが、どちらかというとスパイラルに入っちゃった感ありますね。おそらくジョイスティックの影響によるものだと思います。とはいえ、きちんと手順を踏めばリカバリーできるところもしっかり再現されてますね。それにしても、コックピット内に差し込む光の再現が完璧すぎて涙が出そうです。
GDわかります……。それでは次、Steep Turn(急旋回)やってみましょうか。ワークロード減らすため、旋回中にトリム設定できます?
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筆者やってみま……エンジン止まった
GDは?
筆者トリム用にボタン配置したのですが、どうやら他のキーアサインとぶつかったみたいです……ってなんでFuel Selector(燃料セレクター)がLeftになってる上にミクスチャーが絞られてるの!というかそれだけで止まるエンジンってなんなの!戻します。
GDエンジンかかりましたね。あはは、ある意味ちゃんとリカバリーまで再現できてて面白い。私はこのまま緊急着陸場所を紹介できるかなとか考えてました。
筆者冷静ですね……ともあれSteep Turnやります。マウスでトリム弄ったので、このまま開始。おや操作に素直な反応が返ってきますね。
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GD流石に綺麗な旋回終了時に機体が揺れるといったところまでは難しいようですが、よく再現できていると思います。ところで右旋回で高度が既定値よりも上下したのは何故ですか?
筆者ジョイスティックのせいで……。
GD……。
筆者いえ僕のせいです。
着陸
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GDいま旋回終えられたタイミングで前方に空港が見えてきたと思います。先ほど再度設定したオートパイロットは着陸直前に切りましょうか。
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筆者ラージャ、Airport in sight。
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GDところで、EGT(Exhaust Gas Temperature)のゲージがちゃんとミクスチャーの入力具合によって反応返ってくるんですね。レバーを引いた時と押し込んだ時でゲージ内のピークに変化が見られるから大したものです。これは燃費の良さに関わってくる部分でして、いやあこんな細かいところもしっかり再現しているとは。
筆者ゲージひとつにもこだわりが見えるのは良いですね……。
GD良い……。
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筆者というわけで無事に着陸しました。
GD接地の時センターラインから若干右にズレたのは何故ですか?
筆者ジョイスティックの……。
GD……。
筆者すべて僕のせいです……。
おまけ:CJ4飛行大事件
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GDせっかくですからジェットも飛ばしてみましょうか。私の指示に従って操作すれば飛ばせますよ。普段乗っている機材は残念ながら収録されてなかったので、代わりにCJ4を選びましょう……(どんどん早口になるので中略)……これ慣れるとプリフライトチェック(飛行前の点検)は20分で終わりますが、ド新人の頃だと軽く1時間半はかかります……(中略2回目)……さて機内のFMSにデータを入れていきましょうか。まずはこのパネルのここのボタンを……(書ききれないので以下省略)
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筆者え?え?
GDはい、じゃあパワー入れて離陸しましょう。速い機体ですからねウカウカしてるとあっという間に目標点を通り過ぎてすべてやり直しになりますし……(中略)……上空で熟考する時間なんてないですし、プランニングは地上で終わらせておいてマネジメントに集中を……(以下省略)
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筆者え?え?え?
GDたぶんいま機体ひっくり返ってますよ。
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筆者え?あっ……?
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GDちなみにこの赤文字のITTという警告がパネルに表示されるとエンジンのオーバーホールが必要で大損害ですね。クビで済めば良いんですけど。
おわりに
筆者GDさん……あらためて……今回はお時間をいただき……ありがとうございました……。
GDいえいえこちらこそ、ありがとうございました。プロとして、だなんて偉そうな目線でコメントをしてしまったかもしれず恐縮です。というかなんでそんなボイスチャット越しでもボロボロなんですか。
筆者素人なりに訓練飛行を通じてインタビューを行っていたつもりが、プロとしての思考や姿勢から圧倒的な経験差と力量差が見えてしまい心が折れたからです。
GDいや、あなたもリアルでプロパイロットじゃないですか!
以上、本作を実際にプレイしてのインタビューでした。最後にネタバラシもありましたが、筆者を含め現役プロパイロット2名をも唸らせるこだわりの数々を随所に見ることができました。
グラフィックについては、細かい作りこみの部分で「もう一押し!」と言いたくなる部分がいくつかあります。しかしそれでも全体通してプレイしてみると、実際に飛んでいるかのような、身体がひゅうっと浮く感覚を得ることがあります。GD氏も仰っていましたが、本当に怖いくらいに現実世界が再現されているのです。今後はVRへの対応も計画されている本作、もしこの再現度でVRのような没入度の高い体験を得たらどうなってしまうのか……今から期待に胸が高鳴ります。
現役プロパイロットもオススメな『Microsoft Flight Simulator』はPC(Windows 10/Steam)向けに販売中。Windows 10版は、PC用Xbox Game Passにも含まれます。エディションによる価格等の詳細は、各ストアページをご確認ください。
続編:現役プロパイロットと行く“VIP御用達”空港めぐり
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今回記事にご協力いただいたglexdriver氏のサイト「FL510.aero」では、各種ジョイスティックの輸入代行の他、本格的な『Microsoft Flight Simulator』の講習を企画中。また同作向けのアドオンを製作・販売予定の企業や個人に対する販売ライセンス取得支援サービスを展開しています。