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11月12日に発売が迫った、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの次世代機「PlayStation 5」(以下、PS5)。そのロンチタイトルとして名を連ねている『Godfall』は、スタイリッシュなアクションRPGして存在感を放っています。
本作は『ボーダーランズ』シリーズのGearbox Softwareによるオリジナルタイトルです。いままでのアクションRPGに留まらない、強力な装備を集めていく“ルータースラッシャー”という新しいジャンルにチャレンジした一作なのです。
編集部では、PS5の発売に先駆けて『Godfall』の試遊を体験することができました。今回は主に本作の手触りについて紹介しましょう。
スタイリッシュさと重厚さを併せ持つアクション
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『Godfall』はTPS視点のアクションで先へ進んでいくゲームプレイとなっています。キーアサインはライトアタックがR1、ヘビーアタックがR2にセットされており、回避と防御を組み合わせて闘っていくゲームデザインです。
いわばソウル系をベースに、ここ数年では『Horizon Zero Dawn』や『ゴッド・オブ・ウォー』(2018年版)などが採用してきたスタイルとなっています。スタミナゲージによるアクションの管理こそありませんが、重厚なゲームプレイだと感じさせるものに仕上がっています。
本作では、PS5コントローラーならではの特徴ある機能は控えめであり、旧来からのアクションを楽しませる方向です。モーションセンサー、マイクの機能はあまり大きく使われておらず、進化した振動機能も攻撃したときやダメージを受けたときに震えるくらいのオーソドックスな演出に留まっています。
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そのため、わかりやすいアクションの面白さが伝わるゲームデザインといえるでしょう。複数の敵を捌き、攻撃の当たる距離を確認しながら闘っていく手応えは十分です。
本作のプレイフィールは、何に近いかといえば『ゴッド・オブ・ウォー』です。盾によるアクションではパリィから強力な攻撃を重ねられるほか、ブーメランのように投げつけて遠距離攻撃するところなど、似た点がいくつもあります。
そんな重厚さのあるゲームプレイに加え、Gearbox Softwareならではのスタイリッシュさやテンポの良いゲームプレイが混ざり合っていると感じました。
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試遊も中盤に入ると、本作が標榜する “ルータースラッシャー”らしさがかいま見えてきます。困難な敵を倒し、先へ進んだ先で宝箱を発見。そこには双剣が入っているではありませんか。
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さっそく装備すると、まったく別のアクションで闘えるようになります。このように新しい種類の武器を入手していくことで、さまざまなバリエーションで攻略できるほか、本編ではそこからさらに強力な装備を探していくゲームプレイが期待できるでしょう。
いわば『ゴッド・オブ・ウォー』的なゲームプレイに、Gearbox Softwareが得意としているハック&スラッシュ要素を織り交ぜたものが “ルータースラッシャー”だと思われます。
「死にゲー」のリトライを素早く!PS5ならではの処理の早さ
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ソウルライクや『ゴッド・オブ・ウォー』で顕著なのは、やはり高難易度によって何度もゲームオーバーになることでしょう。『Godfall』でも例外なく、試遊であっても容赦なくやられてしまう難しさを見せつけます。
PS4でも、数多くの高難易度による名作がリリースされてきましたが、ゲームオーバーからリトライまでは少々ロード時間を取られるタイトルは少なくありませんでした。
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ところが『Godfall』では、PS5ならではの高い処理能力によって素早いリトライを実現しています。リトライのために◯ボタンを押して、1秒もかからずにチェックポイントへ復帰してくれるのです。
もちろん本作のソフト自体がリトライ用の処理もきっちりやっているのも確かですが、ハードの高い能力が、 “死にゲー”のプレイアビリティを大きく向上させているのも確かでしょう。
PS5のロンチタイトルには、死にゲーを大きく広めたソウル系の嚆矢となる『Demon's Souls』のリメイク名を連ねています。そしてソウルシリーズの系譜では最新作となる『ELDEN RING』も発売を予定されており、PS5からは続々とプレイヤーを殺しに来るゲームでも、すぐさまリトライが期待できるでしょう。
ロンチタイトルとして安定したアクションRPG
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『Godfall』はロンチタイトルとして、非常に安定したアクションRPGという印象を受けました。本タイトルはPCとのマルチでもあるゆえ、PS5コントローラーの機能を大きく生かす仕様こそありませんが、豪華なビジュアルや、爽快さと重厚さを併せ持ったアクションなど、まずは外れはないであろうタイトルだといえます。
Gearbox Softwareとしても、『ボーダーランズ』シリーズから一歩先を踏み出したゲームデザインを模索している手触りもあり、“ルータースラッシャー”という試みがどこまで本編で掘り下げられているかも期待できる一作となっていました。