人を守り、繋がり、責を背負う。そうして神に成っていく
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拠点では緩むこともありますが、戦いではちゃんと気合いが入っています。ボスに対しての口上も、これこの通り。
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その胆力は生来のものか、島での生活で鍛えられたのか。または、その両方かもしれません。頂の世を統べるカムヒツキ様に対しても、胸の内ながらも物怖じせず。
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しかし、ちょっと事態が好転しただけで怠け癖が顔を出すあたり、相変わらずです。
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・・・と思ったら、残してきた田んぼのことが脳裏を過ぎるサクナヒメ。
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皆に対しての責任感も、すっかり根付いています。
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気になり出すと止まりません。島での日々で、彼女の在り方もずいぶんと変わりました。
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島に帰る前に、成長の片鱗を自ら見せてくれます。もう、駄女神とは呼べませんね。
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最後は号泣とちょっと締まりませんが、以前同じ場所で見せた涙とはまるで違います。神も成長するんです。
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その成長の証は、島の日々でも垣間見えます。弱った鬼を見捨てられず、家に上げてしまった皆に対して、叱責するサクナヒメ。語調は強いものの、この地を守る神としての立場を考えれば、無理のない態度でしょう。
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しかし、身勝手と分かっていても、弱った鬼を放ってはおけない・・・そんな思いの丈を、それぞれが打ち明けます。
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しかも、きんたは「とどめば刺すべきだ」と主張しており、皆の中でも意見が割れている様子。これは、よくない流れです。
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その状況を察したのか、皆の会話を断ち切るように、鶴の一声ならぬ神の一声。「歩けるようになったらすぐに追い出す」と方針を定め、万が一のことがあれば斬れと田右衛門に命じます。
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意見が割れたままどちらかの言い分だけが通ると、遺恨を残しかねません。ですが、別格の存在である神が決めたのならば、人同士の諍いは最小限で済みます。
また、何かあった時はその手でけじめをつけろと決めたことで、助けたい側に責任を持たせ、決して軽くない責務を課す・・・そんな絶妙な采配を見せたようにも感じました。
この決定に関してきんたは「・・・どいつもこいつも・・・」と、納得のいかない様子を見せていますが、意見が割れた時に丸く収めるのは至難の技。決断も感情の矛先も引き受けたサクナヒメは、正真正銘の“神”として、最善を尽くしたように思えます。
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怠け癖が抜けきれず、感情的ながら、少しずつ背負うものを増やし、少しずつ成長していくサクナヒメ。神としての度量も見せ、彼女の魅力はますます増えていくばかりです。
その全てをここで語るのは明らかに野暮なので、ここから先のサクナヒメの泣き笑いと成長ぶりは、ぜひ直接お確かめください。
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