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2020年は例年にない、大変な一年となりました。お家時間が増えるなか、インサイド編集部&ライター陣はどんなタイトルに夢中になったのでしょうか。その一部をご紹介します。
すしし:『スーパーマリオブラザーズ35』
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【やり飽きたマリオが超刺激的に!】
『スーパーマリオブラザーズ』をバトロワにするという発想がおもしろいうえに、ほとんど無料なのに20時間以上も熱中できた『スーパーマリオブラザーズ35』が2020年で最も印象深いゲームです。もはやプレイしなれすぎたゲームにも関わらず、終盤に残りカウントを削り合うバトルになるとめちゃくちゃ興奮します。
期間限定配信なのがもったいないと思えるほどですし、これをほとんどタダで遊べるのも申し訳ないので、ランクマッチやプレイヤーマッチなどさらに要素を追加した製品版を制作してほしいです。基本無料でキャラスキンを売るタイプでもOK。『スーパーマリオメーカー』のキャラマリオの素材を使って異種格闘戦にしてくれたらもう最高です。
ねんね太郎:『ストリートファイターV』
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【時勢が許せば、またオフライン大会したいっすね】
対戦格闘ゲームの大本命、『ストリートファイターV』がリリースされたのは2016年。そんな本作をなぜ「2020年ハマったタイトル」として挙げたのかというと、今年1月に開催された格ゲーの祭典「EVO Japan」に参加したからです。
万年中級者止まりである筆者は、本大会にもお祭り気分でエントリー。しかし期日が近付くにつれて「練習しなきゃヤバい!」という、テスト前の学生のようなプレッシャーに襲われます。そこからベストは尽くすべきだと一念発起。ひたすらやりこみ、運良く予選初日を抜けられたのは良い思い出です。スクショはマイキャラのメナト。Vトリが鼻水吹くほど難しいけど、楽しくて仕方ない…!
竜神橋わたる:『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』
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【シリーズ復活の狼煙が上がった2020年!】
最もハマった作品には『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』を上げたいと思います。長く苦しい時代が続いた『聖剣伝説』シリーズの中で、この『聖剣伝説3ToM』は文句なしに楽しめる良作でした。
本作を最初にプレイした時の「これだよ、これ!!」という感情、湧き上がってきた喜びが忘れられません。『聖剣伝説』の良さをしっかり踏襲しながら、システム面のあらゆる部分が現代版にアップデート。キャラクターの造形の素晴らしさにも脱帽。久しぶりに少年の頃のような熱量で遊んだような気がします。しかし、性能よりも露出でクラスを選んでしまうのは、汚い大人のサガでしょうか。
この『聖剣伝説3ToM』の成功を皮切りに、2021年は『聖剣伝説』シリーズの快進撃が始まるはずです。ナンバリング続編も期待できますし、『サガ』シリーズのようなスマホアプリもリリースされるのではないでしょうか。『聖剣伝説3』のリメイクを楽しむだけでなく、今後への期待に胸の膨らむ2020年でした。
胃の上心臓:『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブーストON』
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【久しぶりの家庭版新作に心躍った1年】
ゲームセンターで対戦を重ねるようになった『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』が2005年のゲームなので、もう15年近くこのシリーズで対戦を重ねてきた筆者。当時常連として通っていた店も今や閉店して久しく、仕事を始めてからはゲームセンターに足を運ぶ回数も少なくなり、いつのまにか過去作の家庭版をプレイすることのほうが多くなっていました。
そんな状況下で発売された今回の家庭版『マキオン』は、まさしく待望の作品。少なくなったとは言え足を洗った訳ではないのでゲームセンターでも度々プレイしていましたが、当時過去作をプレイしていた友人たちとまた手軽にガンダムがプレイできるのは感涙もの。
最近は野良で対戦すると、反応速度で若い子に後れを取ることが増えてきたような気もしていますが、まだまだ負けないよう頑張っていきたいですね!
Skollfang:『Fit Boxing』
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【飽きの来ない理想のパーソナルトレーナー】
大作ゲームは数多くあれど、なんやかんやで今年最も多くプレイしていたのは結局この『Fit Boxing』でした。目新しさや派手さはなくても、無駄をそぎ落とした純粋さ故に、継続してエクササイズに励むことが出来ました。言わば、冷蔵庫にいつも入れている牛乳のようなポジションです。
どんなゲームでもずっと画面の前に座り続けていればそれだけで疲れてしまうもの。私の近所でも新型コロナウイルスの感染が広がり、おいそれと外出も出来なくなってきました。発売前から楽しみにしていたゲームもやっているうちにだんだん気が滅入ってきて、気がつけばクリアできずに止まっているものが山積みに。
そんなときこそ『Fit Boxing』の出番です。ただひたすらに無心になって拳を振り続けたあとには、心地よい充実感が約束されています。『Fit Boxing 2』では鬼モードも加わって運動量も大幅アップ、寝正月防止にこれからさらに役立ってくれるでしょう。わがままボディにさよならだッ!
茶っプリン:『Ghost of Tsushima』
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【待ちに待った時代劇オープンワールド!】
高い自由度を誇るオープンワールドゲームですが、その舞台はファンタジー世界や海外の街並みばかり。大好きな日本を扱った作品は、ほとんどありませんでした。ここに「やぁやぁ我こそは中世の日本が舞台なり!」と名乗りを上げたのが、『Ghost of Tsushima』です。
夢にまで見た時代劇オープンワールドを前に、2017年の発表以来、今か今かとその発売を待ち望んできました。いざゲームを始めてみれば、古き良き日本を感じる雰囲気に圧巻の殺陣シーン、己の信念に揺れ動く一癖も二癖もある武士たちと、期待を裏切らぬ完成度を実感。日本系オープンワールドの未来に一石を投じる作品でした。
追加コンテンツ「冥人奇譚」を“本編購入者への感謝を込めて完全無料”で提供してくれたのも嬉しいポイント。逆にこちらから「お金を払わせてください!」と言いたいです。
みかめ:『ゼルダの伝説 厄災の黙示録』
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【リアルな戦争体験と可能性の広がりを見せてくれた良作!】
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の100年前を描いた本作。「あれ? これって無双だよね?」と思ってしまうほどアクションやUIが原作に近いので、無双シリーズ未プレイの方も安心して遊べます。
前線や兵站の描写もあり、リアルな戦場の空気が感じられる点も好印象! 原作をトレースするのではなく、無双らしい解釈が加えられていて、自分たちが抱く100年前のイメージを崩さないシナリオになっています。 「あったかもしれない100年前」であるため、別の角度から100年前を描く可能性も残しており、「ブレス オブ ザ ワイルド」の世界の広がりを期待させてくれる一作です。
大塩:『Apex Legends』
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【友達と「駄弁る場」としてのゲーム】
今年も様々な新発売のゲーム楽しんできましたが、それらを差し置いて2019年から引き続き『Apex Legends』のプレイ時間は断トツで長く、ハマっていたと言えます。理由は簡単で友達と会話しながらプレイするからです。
『Apex Legends』は本格的なFPSバトロワゲームなのですが『COD』等他のFPSに比べてゲームスピードが遅く、忙しくない時は他愛もない話をできるのがハマったポイント。もちろん、ランクマッチを選択し真剣に遊ぶ楽しさもあります。
筆者にとって『Apex Legends』は中高時代の友人と変わらないノリで楽しめる通学時の電車の中であり、放課後の教室なのです。
S.Eto:『GTFO』
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【Go To オンラインお化け屋敷】
2020年も結構な数の大作ゲームがリリースされましたが、一番細く長く遊ばせていただいたのは、10 Chambers Collective手掛けるCo-opホラーFPS『GTFO』(2019年12月早期アクセス開始)でした。
スローペースながら緊張感のあるステルス要素と、アドレナリン全開な戦闘フェーズの緩急が魅力です。操作キャラの成長要素といった近代的なシステムは存在せず、プレイヤー自身の苦い経験と、仲間との連携だけがものを言う硬派なCo-opホラーFPSですが、一方で非常に優秀なコミュニケーションツールでもあります。
2020年のコロナ禍では、オンライン飲み会ではなく、主にこの『GTFO』をプレイしながら友人たちと近況を報告しあいました。
島中一郎:『オクトパストラベラー 大陸の覇者』
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【ラストバトルがとにかく燃え燃えでした 】
つい先日、『オクトパストラベラー 大陸の覇者』の終章までクリアすることができました。サブクエストもこなしながら進めていたため、クリアまでにかかった時間は80時間ほど。ラストバトルはとにかく熱く盛り上がれる演出がモリモリで、ボスを打ち倒せた時には「ここまでプレイして良かった……!」と心から感じることができました。
最近のアップデートで新章「授けし者 編」がプレイできるようになりましたが、ストーリー序盤から早くも不穏な雰囲気が……!これまで以上にダークな物語が展開されるのかどうか、今後の配信を楽しみにしているところです。
蚩尤:『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』
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【状態異常にならないヒーラーとか最強すぎる】
スイッチ版『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』を最高難度HARDで70時間ほどプレイし、ようやくラストダンジョンにつきました。自称カブキ町の帝王・ジャアクフロストが頼れる仲魔で重宝しています。
全バッドステータス無効という長所を生かして補助兼回復役になってもらうべく、攻撃系スキルはすべて忘れてもらいました。敵に攻撃するときはグーパンあるのみです。これが帝王の拳だホー!(ただし大した威力はない)
リマスター版は最低難度MERCIFULが追加されたので、周回プレイでのマルチエンド回収も気楽に楽しめそうです。2021年は、シリーズ最新作『真・女神転生V』の続報がきますように!
乃木章:『ロマンシング サガ リ・ユニバース』
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【ガチャを無料でこれでもかというくらい回せる】
2周年を迎えた同作ですが、特筆すべきは新スタイルで『ロマンシング サ・ガ3』において伝説だった聖王が実装されたことです。イラストでは男性のイメージが強かったのに、まさかの美少女!しかも時を超えて聖女ジャンヌ・ダルクを彷彿とさせるような聖王になるまでのストーリーも明らかとなり萌えました。
同作はApp Storeのセールスランキングで度々1位を獲得していますが、とにかくこれでもか!というほどガチャに必要な石やチケット、レアアイテムを無料配布してくれます。ひょっとして、一度も課金せずとも欲しいキャラクターの大部分を入手できるのではないでしょうか?
惜しみなく与えてくれる喜びはもちろんありますが、『サガ』シリーズの良さであるドット絵やバトルシステム、ストーリーはそのまま受け継がれています。イベントも豊富で飽きにくいし、周回システムも楽にやれるので空いた時間にとにかくオート周回しやすい。キャラの魅力、システムの秀逸さ、ガチャたくさん回せる、周回が楽と4拍子揃った推しゲームです。早く聖王のストーリーの続きが見たい。
ひびき:『ゾイドワイルド インフィニティブラスト』
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【我々の「ゾイド」が帰ってきた!】
『ゾイドワイルド キングオブブラスト』を踏襲するシリーズ最新作です。
装備のカスタマイズほか、機体の詳細な改造要素が追加されており、前作から「ロボットゲーム」としての側面がよりパワーアップ。中にはゴジュラスキャノンといった懐かしの武器や、ブレードライガーやジェノブレイカーなど旧シリーズの機体も登場。幅広いファンに楽しめるゲームとなっているのです。
そんなの単なるファンサービスでしょ?と思うなかれ。惑星Zi種と地球産ゾイドの関係といった根幹設定に迫るストーリーなど、本作はこれまでボヤかされていた部分にスポットを当てたシリーズの鍵となるタイトルなのです。
「ワイルド」からの旧シリーズファンへの回答とも言える渾身の作品、ぜひ受け取ってみてください!
ハル飯田:『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』
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【心と時間の怪盗団、華麗に帰還】
期せずして自宅時間が長くなった今年、久々に腰を据えてRPGでも。と思ってスタートしたのがこの『P5R』でした。元々『P5』はプレイ済みだったのでサクっと進めるつもりだったのですが、何度目でも楽しめるシナリオとゲーム性に多数の追加要素が加わったことでやっぱり大ハマり。
やり込み要素までしっかり食べつくして気付けばクリアまで120時間超と、相変わらずの時間泥棒っぷり。それにしても、なぜ我々はバレンタインに同じ過ちを繰り返してしまうのでしょうか……。
臥待 弦:『天穂のサクナヒメ』
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【11月12日はPS5の発売日? いいや、『天穂のサクナヒメ』の幕開けだ!】
稲作による育成と横スクロールACTRPG。あまりに異色な組み合わせは、果たしてどんなゲームになるのか期待が膨らむ一方で、「奇抜さにゲーム内容が負けるのでは」といった不安を感じなかったと言えば嘘になります。
ですが蓋を開けてみれば、アクション面は羽衣を使った唯一無二の立ち回りが楽しく、適当に遊んでもコンボが繋がる爽快感も満点。そして稲作は、11もの行程で再現するこだわりぶりを見せつつも、農技の取得や農具の制作で作業はどんどん楽になり、手応えとやり甲斐のバランス感が絶妙。育成とアクションの両立を見事に果たす、嬉しい不意打ちを食らいました。
更に、自堕落でワガママなサクナヒメが神としてしっかり成長し、脇を固める主要キャラも内面が掘り下げられるなど、物語面も期待以上の満足感でした。奇しくもPS5と同じ発売日にリリースされましたが、新ハードの登場という一大展開に埋もれることなく、しっかりと話題になった地力の高さもお見事。2021年も、米は力だ!
春井メイゾウ:『ココロインサイド』
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【ドット絵のゲームでこんなに泣いたの、いつぶりだろう。】
今年は数多くの大作が発売されましたが、個人的にもっともハマった作品がこちら。スマートフォン専用ゲーム『ココロインサイド』です。
昔住んでいた町に戻ってきた高校生の主人公が、幼なじみの女の子と再会するところから物語がはじまる青春アドベンチャーRPG。しばらくPS4タイトルばかり遊んでいた私が久しぶりに手に取ったスマホゲームで、最初は息抜きのつもりで起動したものの、あっという間に引き込まれてしまいました。
ドット絵のゲームでこんなに泣いたの、いつぶりだろう。ストーリー、音楽、キャラ、戦闘システム。全てが私の心を激しく揺さぶり、貫きました。追加シナリオが待ちきれません!
すえなが:『ららマジ』
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【『ららマジ』激動の1年だったね……】
今年も色々ありましたが、やはりこれでしょう。忘れもしない2020年6月3日。『ららマジ』はその3年半に渡るサービス提供を終了しました。弊誌では、それにあわせて1日限りの媒体ジャックや、インタビューを実施しました。「しんみりするよりも、せめて華々しく」ということで行いましたが、少しでも華を添えられていたのであれば幸いです。
「ハマったゲーム」のところで、すでにゲームとしては終わってしまっている作品を挙げるのもどうかと思いますが、その後実施された小説版クラウドファンディングも含め。私が今年一番思いを寄せたゲームであることは間違いありません。『ららマジ』はまだまだ終わらんよ!