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ニンテンドースイッチ向けとしては約3年半ぶりとなるシリーズ最新作『モンスターハンターライズ』。インサイド&Game*Spark編集部は、都内のカプコンのオフィスにて実施されたメディア向け体験会にて、本作の体験版を先行プレイする機会を得ました。本稿では、新要素や『モンスターハンターワールド:アイスボーン』との違いなどを中心に、動画を交えたプレイレポをお届けします。
初心者は入りやすく、過去作プレイヤーはさらに深いアクションを体験できる新要素
『モンスターハンターライズ』は、据え置き&PC向けの『モンスターハンターワールド:アイスボーン』からは約1年半ぶり、ニンテンドースイッチ向けとしては『モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.』以来となるシリーズ最新作です。新たな要素として「翔蟲」を使用したさまざまなアクションなどが楽しめます。
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体験版では、初心者向けとなる「オサイズチ討伐」、上級者向けの「タマミツネ討伐」、操作が学べる「基礎訓練クエスト」と「操竜訓練クエスト」の4つのクエストがプレイ可能でした。また、フィールド内のキャンプや環境生物をはじめ、『MHW:アイスボーン』でも見られた要素も確認できます。
『MHW:アイスボーン』はPS5でのプレイやPC版では決定ボタンが海外仕様になりますが、本作ではオプションで決定ボタンをAからBに変更できるようになっているため、プレイヤーがなれた操作方法に調整することもできます。
本作は、声も注目するべき要素になっています。攻略において需要な要素になっているようです。例えば、モンスターの強力な攻撃を出すモーションに対し、ハンターが「何かしてくる!」など掛け声を発するため、対策がとりやすくなっています。従来の『モンハン』にはない要素のため、違和感をおぼえるかもしれませんが、オプションで発声頻度を調整することも可能です。従来の感覚でやりたいユーザーにも優しい仕様になっています。
体験版でプレイできるフィールドは、本作発表時から公開されている「大社跡」。新フィールドとなりますが、立体的で複雑だった『MHW』よりも、構成だけで言えば初期シリーズに近い構成になっており、モンスターまでの道のりがわかりやすくなっています。一つ一つのエリアは比較的平坦となっていますが、本作では壁走りや翔蟲による立体的な起動を駆使することで道なき道を行くこともでき、移動ルート次第では高低差を感じる場所が多くなっています。また、各ステータスを上げる「ヒトダマドリ」をはじめとした環境生物がフィールドに配置されており、活用することで狩猟を効率よく進めることができます。
移動に関しては、非戦闘時のダッシュ移動でスタミナ消費するもののその消費速度はゆるやかで、オトモガルクを連れて行けば乗ってスタミナ消費せず移動できるため、快適な探索が可能です。ソロプレイ時にはオトモガルクの他にオトモアイルーを連れて行くことができます。2~4人でのマルチプレイの場合は、オトモガルクかオトモアイルーのどちらかを連れていくことができます。
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使いこなすのには時間がかかる?新要素「翔蟲(かけりむし)」のアクション
筆者はチュートリアルとなる訓練クエストを飛ばし、新モンスターのオサイズチの討伐クエストから始めたところ、「『翔蟲」』を使ったアクションが全く出せず、四苦八苦しました。翔蟲の要素は従来の『モンハン』シリーズにはなかった要素であるため、チュートリアルでしっかりと基本操作をおぼえたほうが良さそうです。
翔蟲でできることは、空中へ高速移動する「疾翔け(はやがけ)」、それぞれの武器による「鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)」、モンスターの攻撃による転倒を回避する「翔蟲受け身」があります。
翔蟲によるアクションには「翔蟲ゲージ」を使用しますが、これは時間で回復する。クエストスタート時点は2つ分のゲージを使うことができ、フィールド上にいる野生の翔蟲を捕まえることで一時的にゲージを3つに増やすこともできます。また、アクションによって消費するゲージの数や回復までの時間が異なっています。
「疾翔け」はZLとX(またはAかZR)で使うことができます。上方への移動だけでなく前方方向への回避、壁に向かって使えば壁走りもできます。疾翔けは翔蟲ゲージの分は連続して使用することができ、アクションの幅を大きく広げる要素となっています。
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鉄蟲糸技は、抜刀中にZLを押しながら(ガンナーはRを押しながら)XやAを押すことで使うことができます。さらに、鉄蟲糸技を大型モンスターに何度か当てたり、フィールドにいる環境生物「クグツチグモ」などを使ったりすることで、大型モンスターを鉄蟲糸で拘束された「操竜待機状態」にすることができます。これは本作における新要素ですが、過去シリーズに登場した「乗り」とはまた違う新しいものとなっています。
「操竜待機状態」、この状態で近づいて攻撃を当てる(納刀中はA)とハンターがモンスター操作できる操竜になり、他の大型モンスターを攻撃(Xで弱攻撃、Aで強攻撃)できるようになります。また、「突進離脱」によって大型モンスターを壁にぶつけてダメージを与えることができます。他にも、突進離脱でモンスター同士を激突させると、相手モンスターを「操竜待機状態」にすることが可能です。操竜中に相手モンスターに攻撃を与えて「操竜ゲージ」を溜めると、相手に大きなダメージを与えることができるモンスターの技「操竜大技」がつかえるようになります。「操竜」中はモンスターを動かすことができ、狩猟に新鮮味を与えてくれる要素になっています。「操竜大技」は、モンスターによってそれぞれ違うものになっているので、様々なモンスターを操ってモーションを楽しむような遊び方もできるのではないでしょうか。
「操竜状態」のモンスターのアクションは従来の『モンハン』の操作と大きく異なるため、プレイヤーによっては慣れるまで時間がかかるかもしれません。この「操竜状態」は、同じカプコンの『ロストプラネット コロニーズ』のオンライン対戦でAK(モンスター)を操作した際と似た感覚で、筆者としては懐かしく感じました。
RE Engineが押し上げるニンテンドースイッチのグラフィック表現
本作のゲームエンジンは、『バイオハザード7』などから使われるようになったRE Engineへと変更されています。ニンテンドースイッチ用タイトルとしても初めてのRE Engineのタイトルとなりますが、キャラクターやフィールドの表現には目を見張るものがあります。
新次元の『モンハン』アクションを体験せよ!
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『モンスターハンターライズ』は、これまでない軽快なアクションを実現した意欲的な作品となっています。1月8日から配信される体験版で、是非とも新次元の狩猟を確かめてみてください。
ニンテンドースイッチ向けタイトル『モンスターハンターライズ』は、2021年3月26日に発売予定です。