テレビCMやゲーム実況などでも多く取り上げられている、PS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X/Xbox One/PC向けサスペンスアドベンチャーゲーム『リトルナイトメア2』。すでにプレイされた方も気になっている方もいらっしゃるかと思います。
本作の世界では、主人公はおろか登場人物の誰ひとりとしてセリフを喋りません。そんな言葉のない世界でどのような物語やキャラクターが描かれるのか、そして前作の『リトルナイトメア』との関係性を紹介していきます。
『リトルナイトメア2』とは？
『リトルナイトメア2』の物語は、幼い頃に感じた恐怖やトラウマなどをテーマに描かれています。今作は主人公である「モノ」と黄色いレインコートを着た「シックス」の2人が、電波塔に支配された島を訪れる所からスタート。2人はテレビを介して広がる悪の源を辿るため、電波塔に向かうという物語です。
その中で、不気味な雰囲気が漂う学校やおどろおどろしい病院などを訪れ、立ちはだかる街の住民たちから逃げたり、時には戦ったりしながら進んでいきます。しかし、前述の通り『リトルナイトメア2』では明確にストーリーが語られないため、プレイヤー自身がゲーム内で起きた出来事やキャラクターの行動をどのように受け止めるかによって無数の楽しみ方ができます。
闇を抱えた2人の主人公
ここでは主人公である「モノ」、ゲーム内では心強いパートナーの「シックス」の2人を紹介します。どちらも一見すると無邪気な子どものように見えますが、世界と同じくどこか闇を抱えている様子が垣間見られます。
不安定な暴食「シックス」
前作『リトルナイトメア』の主人公でもあるシックスですが、今作ではかなり精神的に不安定なキャラクターとして描かれています。自分の内に抱える仄暗さが垣間見える奇妙な動きをしたり、オルゴールに執着して仲間であるモノを遠ざけるシーンもあります。
シックスは、キリスト教の「七つの大罪」の6番目である「暴食」をモチーフに描かれたキャラクターと考察されています。前作でも相手のキャラクターを食べてしまうという衝撃的な行動が見られましたね。今作ではそうしたアクションはあまり行っていないため、暴食に目覚めていなかったり精神状態が不安定であるといった想像ができます。
傲慢な行動をする「モノ」
プレイヤーが操作するキャラクターだからこそ、普通のキャラクターに見えるモノですが、その行動にも異常性を感じられることがあります。部屋に閉じこもっていれば安全なシックスを危険な外の世界へ連れて行ったり、シックスの大事なものを壊してしまったり。ゲームを進めるための謎解きをしているようにも見えますが、客観的に捉えるととても傲慢な行いに感じられます。
また、シックスと同様にモノも「七つの大罪」をモチーフに描かれたキャラクターになっており、「mono」はギリシャ語で1を意味し、七つの大罪では「傲慢」にあたります。さらに、モノのキャラクター紹介にある「彼に永遠の急速を与えることは決してない」と書かれている部分は、作中に出てくるとある住民と深い関わりが想起できます。
『リトルナイトメア』との関係性
2017年4月28日に発売された前作『リトルナイトメア』は、黄色いレインコートのシックスが主人公になります。シックスは胃袋の名を持っている不思議な巨大船舶「モウ」に囚われており、脱出するべく奮闘するという物語。
前述しているシックスの闇の部分が本格的に表に出てきていることや、2で登場したキャラクターが冒頭に映り込んでいることなどから、『リトルナイトメア2』より前の物語と考えられます。なお、どちらを先にプレイしても問題ない作りですので、気になっている方から遊んでいきたいですね。
オリジナルコミックで、さらに深くリトルナイトメアを楽しもう！
App StoreやGoogle Playでは、シックスを主人公としたオリジナルストーリーの「Little Nightmares Comics」が公開されています。無料で全6エピソードを楽しめ、動く絵や音などによって臨場感もアップ。『リトルナイトメア2』に繋がる部分もありますので、ゲームをクリアされた方にもおすすめのコミックです。
今回は『リトルナイトメア2』の物語やキャラクターの紹介を通じて、作品の魅力をお伝えしました。本シリーズには、決まった物語や設定はほとんどありません。自分の考えた考察や物語を共有し、それぞれの世界を深めていくのも面白そうですね！
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