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エレクトロニック・アーツは、15年前に殺人事件で命を落とした故キヤン・プリンス選手を『FIFA 21』に登場させることを発表しました。
キヤン・プリンス選手は、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)のU-16(16歳以下)のチームで活躍しており、そのスピードと天性の能力から「The Bullet(弾丸)」というニックネームで呼ばれていた選手でした。
Find out more about Kiyan Prince and @TheKPF here https://t.co/3Upb2HyaEc#LONGLIVETHEPRINCE pic.twitter.com/TwPjng86oa
— EA SPORTS FIFA (@EASPORTSFIFA) May 18, 2021
今から15年前の2006年5月18日、キヤン選手はエッジウェアにあるロンドンアカデミーの校門の外でいじめられていた友人を庇い、状況を平和的に解決しようとしたものの、加害者に胸を刺されてわずか15歳でその生涯を閉じました。
2021年に30歳となるキヤン選手はストライカーとして全盛期を迎え、トップレベルの技術を何年もかけて習得して、最高の状態になるはずでした。そこでエレクトロニック・アーツは、その才能と可能性に敬意を表して、『FIFA 21』のキックオフモードとキャリアモードでQPRの選手として登場させることにしたといいます。
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登場させるにあたってはFrostbiteエンジンを活用し、キヤン選手の父親と協力して、本人の15歳の時の画像と30歳の父親の画像を融合させ、30歳のキヤン選手の姿を再現しています。
さらに父親やコーチ、チームメイト、友人と協力してキヤン選手のスタッツを作成し、彼のプレースタイルを構築。また、元チームメイトやライバルからの個人的な証言をもとに、スピード、スキル、純粋なストライカーとしての本能などのユニークなバランスを正確に把握し、可能な限り忠実にゲームに組み込むことで、キヤン選手をスーパースターとして実装しているとのことです。
キヤン・プリンス選手はPCでは現地時間5月18日から、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Stadiaでは現地時間5月19日から配信され、『FIFA 21』のQPRの選手としてキックオフモードやキャリアモードで使用できるようになります。