6月18日に公開された、『VALORANT』の新エージェント「KAY/O(ケイ・オー)」。編集部は本エージェントの先行体験の機会を得ましたので、本稿にてそのアビリティの詳しい解説とファーストインプレッションをお届けします。なお、実装までに修正される可能性があることをご留意ください。表記しているキー配列はデフォルトのものを記載しています。
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まず、「KAY/O(ケイ・オー)」の印象を簡単に述べると、フラッシュによる突破力と、モロトフによって進行を食い止める力、サプレッションブレードによる侵攻の阻止や索敵、Ultによる攻撃力を爆発させるパワーを持った、恐るべきエージェント……と言ったところです。
率直に、強いと思えるアビリティを多く持っています。とはいえ、一つ一つが強力に感じるアビリティを持ったエージェント同士が複雑に絡み合い、その相乗効果によってチームプレイが成り立つ『VALORANT』。そのタイトルにおいて重要な”相乗効果”を発見することは、短い試遊期間の中では叶わなかったというのが正直なところです。
しかし、ライブサーバー実装から時を経て、そして競技シーンでも解禁された暁には、思わぬアビリティの使い方だったり、他エージェントが持つアビリティとの掛け合わせによる本エージェントの真髄だったりが発見されることを、いちファンとして筆者自身は楽しみにしています。
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とはいえ明白なのは、ガンファイトを重視するプレイヤーにはうってつけであること。なぜなら、KAY/O(ケイ・オー)が与える「抑制状態」には、敵がアビリティを発動できなくなる効果があり、駆け引きや特有の楽しさを引き出しています。たまにはガンファイト一本でエイム勝負したい時や、それをメインとしたいプレイヤーもいるでしょう。そのようなニーズに応えてくれるのが本エージェントです。
ガンファイトによるプレイングと同時に、古(いにしえ)のプレイングへの許容も感じられます。というのも、KAY/O(ケイ・オー)の持つアビリティにはフラッシュとフラグが含まれています。これらは過去にリリースされてきたFPSタイトルでは語り尽くされてきたサブウェポンでしょう。フラグは一定時間おきにダメージを与えるという本作らしいギミックはあるものの、お馴染みのFPSらしさが感じられるでしょう。
(E)ゼロ//ポイント
Eキーでナイフのようなサプレッションブレードを構え、発射(左クリック)することで発動。サプレッションブレードが突き刺さるとまもなく爆発し、その中にいる全プレイヤーは抑制状態になり、その効果範囲はマップにも表示されます。範囲の広さ自体はそこまでではないものの、例え壁があっても効果範囲内であれば抑制状態を与えることができます。
また、効果を与えたエージェントが画面に表示されるのも強力な要素。ソーヴァの“リコンボルト”のように、敵チームがどのような編成と動きをしているのか“索敵”としても活用できます。なお、このアビリティは時間経過で復活します。
(Q)フラッシュ//ドライブ(250クレジット)
Qキーで構え、右クリックまたは左クリックで発動するアビリティ。これまでのエージェントのフラッシュ同様、視界を奪うことができます。左クリックの場合はフラッシュの効果時間が1.6秒であるのに対し、右クリックで投げた場合の効果時間は1秒に短縮されます。投げる際の放物線も異なり、左クリックでより遠くへ、右クリックで近くに投げるよう変化します。
これまでのフラッシュに比べて遠くへ投げることができるので、前述のようなFPSゲームらしい使い方が可能。ただし、起爆までの時間はコントロールできないので、極端に遠くへ飛ばすような使い方はできません。このアビリティは2つ購入することができます。
(C)フラグ//メント(200クレジット)
Cキーで構え、左クリックで投げることができます。地面に付着したフラグメントは4回の爆発を起こし、その爆発の中心にいるプレイヤーに致命的なダメージを与えます。敵の進行を遅らせる“足止め目的”が基本な使い方ですが、地面に着いてから起動する特性ゆえ、ナノスワームやスネークバイトのように“空爆”することも可能です。
(X)ヌル//コマンド
発動すると、KAY/O(ケイ・オー)の身体から巨大なエネルギーパルスを発生。そのパルスに命中した敵は短時間、抑止状態になります。つまり、ヌル//コマンド発動中のKAY/O(ケイ・オー)が近づくだけで敵はアビリティが使用できなくなってしまうのです。また、オーバーロード中はコンバットスティムを獲得します。これはレイナの(X)エンプレスと同様に、射撃とリロードの速度が上昇する効果。そしてなにより特徴的なのが、オーバーロード中にキルされると不安定なダウン状態になるのですが、この状態の本エージェントを味方が復活させることができます。ツーマンセルでの詰めが非常に強力なアタッカーとしての能力と言えるでしょう。
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余談ですが、KAY/O(ケイ・オー)のロールはサポートを主とする「イニシエーター」。イニシエーターとしてはソーヴァやブリーチも該当しますが、この中でも本エージェントはアタッカー、デュエリストとしてのポテンシャルも秘めていると言えます。
ご紹介した内容から、KAY/O(ケイ・オー)は非常に強力なアタッカーであることが分かるでしょう。アタッカーサイドであれば、仮に敵が進行を遅らせるアビリティを持っていたとしてもそれを封じ、フラッシュで確実なクリアリングをしつつ、サイト内へ攻め入ることができるという“突破力”を持っています。ディフェンダーであれば、敵のラッシュに対して絶大な効果を発揮するのはもちろん、仮に突破されそうになってもフラグによって足止めも可能です。
強力な使い方のアイデアがたくさん浮かび、これが競技シーンでどのように活かされるのか、今から楽しみです。今回ご紹介した新エージェント「KAY/O(ケイ・オー)」が追加される「エピソード3 ACT1」は6月23日より配信予定です。