■「サーヴァントコイン」実装で育成・戦略の幅が大きく広がった8月
2021年に展開した『FGO』の新要素といえば、この8月が最も注目すべきタイミングと言えるでしょう。周年イベントも今年で6回目を迎え、8月1日に始まった「Fate/Grand Order ~6th Anniversary~」に合わせ、様々な施策が行なわれました。
まずは、全32騎の★5サーヴァントの中から任意で選んだ1騎をもらえる「特別召喚」の実装。★5サーヴァントのプレゼントは以前もありましたが、そちらは期間限定でした。この「特別召喚」は恒常コンテンツなので、これから『FGO』を始める方でもその恩恵を受けられます。ストーリー召喚のサーヴァントも対象なのがポイント高し。
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そして、サーヴァントのさらなる育成要素素として「サーヴァントコイン」が登場。このコイン(+聖杯や業火など)を使うことで、LLV上限を最大120まで上げられるようになりました。また、バトル中に効果を発揮する「アペンドスキル」といった新要素も加わり、こちらもコインで獲得もできます。
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ただし「アペンドスキル」は、コインで獲得した後のLV上げには、素材各種が求められ、最大LVに上げたい場合は伝承結晶も必要です。費やすリソースは少々高めですが、「アペンドスキル」の中には“自身のNPを10~20%チャージした状態でバトル開始”といった効果を持つ「魔力装填」もあり、決して侮れません。
この「魔力装填」を上手く組み合わると、戦略の幅も膨らみます。例えば、限界突破していない「カレイドスコープ」(NP80%チャージした状態でバトル開始)でも、最大レベルの「魔力装填」があれば、あらゆるサーヴァントが1ターン目から宝具を発動できます。
「カレイドスコープ」がなくとも、NP30%を獲得するスキルを自前で持っていれば、「魔力装填」とイベントなどでも手に入るNP50%チャージの概念礼装と組み合わせるだけでOK。多くのサーヴァントが、宝具の即時発動をやりやすくなりました。
推しサーヴァントを更に強くできたり、戦略の幅が広がるなど、「サーヴァントコイン」の登場によって『FGO』に新たな刺激が訪れます。ただしひとつだけ難点を挙げると、新要素の育成を進めることでコインの枚数が足りなくなる場合も少なくありません。
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コインの主な入手方法は、ガチャなどでサーヴァントを入手した時と、絆のLVアップ時。しかし、絆上げだけでは育成要素に必要なコイン全ては賄えません。例えば、1枚しか引いていない★5サーヴァントの場合、入手分と絆上げ分のコインを合わせても、LV120までは到底育てられないのです。
またLV100からLV120まで上げるには、大量の経験値に加え、聖杯が10個必要と育成ハードルもなかなか高め。そのため、とことん育成するのは推しサーヴァントに絞り、あとは使い勝手の向上を目指して何人かのキャラに「魔力装填」を開放させるくらいでいいかもしれせん。この「魔力装填」だけでも戦いの幅がかなり広がるので、かなりお勧めです。
ちなみに「サーヴァントコイン」実装後に配られた配布サーヴァント(復刻含む)に限り、そのイベント内報酬で配布サーヴァントのコインが手に入ります。報酬のコインだけで全ての育成要素は賄えませんが、そのほとんどはフォローできるので、8月以降に登場した配布サーヴァントは、LV上限突破や「アペンドスキル」の開放がかなりやりやすくなっています。(各種素材は必要ですが)
そして、こちらは一見ささやかですが、「種火集め」と「宝物庫の扉を開け」に、上位クエストの「極級」が登場した件も見過ごせません。というのも、「超級」と比べても報酬が大きくアップしており、獲得リソースの効率化が向上しました。
さらに、QPの所持上限も20億QPまで引き上げ。これまでの9億9999万9999と比べ、一気に2倍のQPを貯めることが可能になりました。新要素を含めた育成コンテンツの拡大、アペンドスキルによる戦略の広がり、リソースの効率化にQP貯蓄上限の改善と、8月だけで目まぐるしいほどの環境変化が訪れます。
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また、この8月に実装された新サーヴァントも、『FGO』の環境に大きな影響を与えます。まずは、6周年に合わせて実装された「★5(SSR)光のコヤンスカヤ」は、バスター系バフを得意とし、最大50%のNPとスキルチャージ短縮を味方ひとりに付与できるスキルを持つ名サポーターとして登場。特にスキルチャージ短縮が戦略に新たな一面を加え、バスター系サーヴァントの使用頻度向上に一役買いました。
加えて、第2部 第6章の締めくくりとなる追加エピソード「戴冠式」が8月4日に配信されましたが、物語の完結を記念したピックアップ召喚が8月11日に始まり、ストーリーに深く関わった「★5(SSR)オベロン」が新たに実装。こちらも、大きな話題となりました。
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注目された理由はいくつもあり、物語における存在感の大きさは大前提ですが、漫画家・羽海野チカ氏によるキャラクターデザイン、新たなクラス「プリテンダー」としての実装、そしてクセこそ強いものの強力なサポート能力を持ち、スキルによるNPの総配布量がアルトリア・キャスターと並ぶなど、魅力を挙げればキリがないほど。
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その話題性の高さは、2021年12月20日に行なわれた「#Twitterトレンド大賞」アワードの発表からも窺えます。このアワードでは、Twitter上でトレンドになったワードベスト20が発表されましたが、この「オベロン」は堂々の第8位にランクイン。「ウマ娘」や「スマブラ」を上回る順位を獲得するほど。注目ぶりを裏付ける証となりました。