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『ウマ娘 プリティーダービー』といえば、競馬場を走るサラブレッドを美少女化したキャラクターたちでお馴染み。しかしここ最近、サラブレットではないお馬さんを美少女化した「ばんえいウマ娘」なる概念が誕生し、ネットミームとして定着しつつあるようです。
人々を魅了する「ばんえいウマ娘」とは?
「ばんえいウマ娘」とは、サラブレッドではなく「ばんえい競馬」を走るばん馬たちを美少女化したもの。そもそも「ばんえい競馬」を知らない方も多いかもしれませんが、こちらは競走馬がそりをひきながら、力や速さなどを争うレースのことです。
農耕馬の血を引くばん馬たちは力強く、最大で1トンにもなるそりを曳くことが可能。走るスピードに特化したサラブレッドよりも、大きくてマッシブな体つきをしています。サラブレッドの平均体重が400~500kgなのに対して、その倍の1,000kg近くある…といえば、スケール感が伝わるでしょう。
ばん馬は『ウマ娘』には実装されていませんが、ファンの間では「この世界にはばん馬のウマ娘もいるのでは…」という想像がふくらんでいる模様。そこで「ばんえいウマ娘」という概念に命が宿り、1月8日にはTwitter上でトレンド入りを果たすほどになりました。
創作意欲を刺激されるクリエイターたち
たくましい体型の女性キャラを好む人々にとって、「ばんえいウマ娘」はまさに“美のイデア”といっても過言ではありません。Twitter上では非公式のオリジナルキャラが盛んに生み出されており、さまざまな人の性癖にクリティカルヒットしています。
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その中には、商業で活躍するプロ漫画家たちの姿も。たとえば『サバゲっぱなし』などで知られる坂崎ふれでぃ先生は、ノリノリでオリジナルのイラストを投稿。「[ザ・ビースト]ナリタボブサップ」という名前の、ヒシアケボノをはるかに上回る巨体のばんえいウマ娘(?)を披露していました。
また、『東京赤ずきん』や『彼女のひとりぐらし』などで知られる玉置勉強先生も、オリジナルの創作を投稿。立派な体つきの「ばんえいウマ娘」を、美麗なカラーイラストで描き出しています。
そのほか、コミカライズ『ウマ娘 シンデレラグレイ』で作画を担当している久住太陽先生もこのトレンドに反応。久住先生といえば、作中の「ジャパンカップ編」に登場したミシェルマイベイビーなど、マッシブな女性キャラの造形に性癖を感じさせるところがあります。そんな魂の部分で、このブームに共鳴しているのかもしれません。
ほかにも、Twitter上ではクリエイターたちが生み出した「ばんえいウマ娘」がよりどりみどり。気になる人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。