カルト的な人気を誇る『ガラージュ Garage: Bad Dream Adventure』が、12月10日にスマートフォン向けアプリ『ガラージュ：完全版 for Mobile』として令和の世に蘇りました。これまで入手が困難だったこともあり、マニアは大興奮しているようです。
同作は、1999年に発売されたPC向けアドベンチャーゲーム。主人公は被験者の深層意識に働きかけるガラージュとよばれる奇妙な装置にかけられ、奇怪な暗闇の世界に迷い込んでしまいます。
異様な姿にされた主人公は、それでも元の世界に戻るため、暗闇の世界を彷徨うことに…。
基本的なシステムは謎解きを主体にした探索系アドベンチャーゲームですが、説明されてもピンとこない独特の世界観から、3大奇ゲーの一つと称す人も少なくありません。
3大奇ゲーは『ガラージュ』『バロック 歪んだ妄想』『クーロンズゲート』の総称で、どのゲームも類を見ない歪んだ世界観が特徴です。その中でも『ガラージュ』は、大人の事情で3500本しか市場に出回らなかった希少なゲーム。そのため現在の中古相場は『ガラージュ 東芝EMI版』が20万円から30万円ほど、その後に同作の監督を務めた作場知生氏が販売した『ガラージュ 私家版』も15万円から20万円ほどで取引されています。そんな経緯もあり、同作に触れたくても高値ゆえにプレイできなかったファンも…。
そして2020年12月4日、プレイを熱望するファンのために作場氏がに「『ガラージュ：完全版 for Mobile』 制作プロジェクト」というクラウドファンディングを実施。これが無事に成功し、目標金額の300万円を大幅に上回る2288万円ほどの支援金額が。その結果、『ガラージュ：完全版 for Mobile』がiOS版とAndroid版でリリースされました。
同プロジェクトに作場氏は「このプロジェクトが目指すもの、それは単なるスマホ用ガラージュを作ることではなく、タイトルの通りに『ガラージュ完全版』をリリースすることです」とコメントしており、その言葉通りシナリオやグラフィックなどが大幅に改良されています。ですがオリジナル版の世界観を損なうことはなく、既にプレイしたことがある人でも楽しめる作品に仕上がっている模様。
金額はiOS版とAndroid版、どちらも610円とかなりリーズナブル。入手しやすい金額なので、気になった人はプレイしてみてはいかがでしょう。
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