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歴代『ポケットモンスター』シリーズの「カバン」はとっても不思議。大量のモンスターボールや回復アイテム、果てには自転車まで、なんでもかんでもしまえるのは魔法のようです。
まさに「無限カバン」とでも言える超常的なアイテムですが、多くのゲームにおいてインベントリ機能とはそういうもの。本作のカバンも「遊びやすさを考慮したゲーム的仕様」と考えるのが普通でしょう。
しかし、これが仕様ではなく、ポケモン世界に実在するアイテムである可能性が出てきました。その理由は、シリーズ最新作『ポケモンレジェンズ アルセウス』の登場キャラクター「シュウゾウ」にあります。
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本作では、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で撤廃された「道具の所持制限」が復活。シュウゾウにお金を払い、ポーチ(※本作のインベントリ機能)を拡張しなければ満足に冒険できません。
そして、いち早く上限まで拡張したTwitterユーザー・おちゃないとさん(@knighthalt0)の投稿によれば、すべて拡張しきったシュウゾウは「さてと、オレはどんなものでも無限に入るカバンの研究でもするかな」と発言しています。
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シュウゾウはポーチ拡張の際、ポーチを改造するのではなく「収納術」として所持上限を増やしてくれます。おちゃないとさんによれば、合計拡張数は39枠にも及ぶとのこと。
改めて言いますが、これはポーチを改造しているのではなく、あくまで収納術です。収納方法を工夫するだけで、39種類もの道具を新たにしまえるようにしているのです。異常すぎる収納スペースの作り方に、ネット上では「シュウゾウこそ空間を司る神・パルキアなのでは?」とも言われるほど。
また、ポーチ拡張は本作でもっともお金がかかる要素として有名。おちゃないとさんの計算では、総額で約470万円も払ったと言います。
本作の舞台は歴代『ポケットモンスター』シリーズのはるか昔。とんでもない収納知識を持つシュウゾウが、我々から稼いだ大金を研究資金にあて、この時代から「無限カバン」の研究を始めていたとなれば、その研究を子孫らが引き継ぎ、現代シリーズで完成させていたという展開もあり得なくはないでしょう。
おちゃないとさんも「俺の研究資金提供によって空間の神シュウゾウが爆誕して、現代ポケモンの無限収納カバンが開発されたならもうそれでいいよ」と達観。インサイドの取材に対しても「彼がシンジュ団の真の長、シュウゾウです」としています。
現代シリーズでは当たり前のように使っている「無限カバン」ですが、もしかしたら我々プレイヤーの資金提供、そしてシュウゾウの努力があったからこそ生まれた代物なのかもしれません。