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『ポケモンレジェンズ アルセウス』にて、新たな伝説のポケモンが発見されました。そのポケモンの名は「ラブトロス」。なお、このポケモンは過去作の“とあるポケモン”たちと大きな関わりがあるようです。
春の神・ラブトロス
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「ラブトロス」は「フェアリー・ひこう」タイプで、分類は「あいぞうポケモン」。名前や頭部の触覚から見て取れるように、どうやら“愛”にまつわるポケモンのようです。また「ヒスイ地方」においては、春の訪れを知らせると言い伝えられており、それと同時に新たな命を芽吹かせるのだそう。
そんな「ラブトロス」ですが、よく見てみると“あのポケモン”たちのデザインとそっくり。それは、『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(BW)にて初登場した「ランドロス・ボルトロス・トルネロス」の通称「神トリオ」。雲のような物体から身体が生えている点や、「~ロス」というネーミングなどが共通していますね。ちなみに、「ラブトロス」も他の3匹と同じように、「れいじゅうフォルム」が用意されていました。
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それにしても、のちの「シンオウ地方」である「ヒスイ地方」で、なぜ「イッシュ地方」の伝説のポケモンが新たに発見されたのでしょうか。皆さんもご存知の通り、「ラブトロス」は現状「イッシュ地方」でその姿が確認されていないので謎は深まるばかりです…。
れいじゅうフォルムのモチーフが判明!?
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一方で、新たに判明したこともある様子。実は「神トリオ」の「けしんフォルム」について、「トルネロス」は風神、「ボルトロス」は雷神、「ランドロス」は豊穣神(稲荷神)がモチーフになっていると言われてきました。
ただ、それぞれの「れいじゅうフォルム」のモチーフについては、様々な憶測や考察が飛び交ってはいたものの、はっきりとしたことはわかっていません。ですが今回「ラブトロス」が追加されたこと、そして、その「れいじゅうフォルム」が明らかになったことで、ほぼ明確になったようなのです。
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まずは、「神トリオ」の「れいじゅうフォルム」について振り返ってみましょう。それぞれ、「トルネロス」は鳥、「ボルトロス」は人型の龍、「ランドロス」は虎と言ったところでしょうか。やはりここまでだと、共通点はわかりづらいですよね。
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しかし、「ラブトロス」の「れいじゅうフォルム」を見てみると、それがはっきりわかるはず。なんと「ラブトロス」は、亀のような姿に変身しているのです。
さて、これで、“鳥・龍・虎・亀”の4匹が出揃いました。よって、ファンの間で「れいじゅうフォルム」は、中国の神話に伝わる「四神」(四獣や四象とも呼ばれている)がモチーフになっているという説が有力視されているようです。つまり、「トルネロス」は朱雀、「ボルトロス」は青龍、「ランドロス」は白虎、そして「ラブトロス」は玄武がモチーフになっているのでしょう。
ちなみに、「四神」は方角や四季を司っていると言われています。もしかすると、「イッシュ地方」に根付いているわけではなく、四季に応じて世界中を飛び回っているのかもしれませんね。