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『モンスターハンター』シリーズには、さまざまな名前のモンスターやアイテムなどが登場します。独創的な世界観のためか、いわゆる難読漢字が使われることも多く、正しい読み方が分からないまま進めてしまう人も。今回はそんな“誤読あるある”をまとめてみました。
某モンスターの名前を髣髴とさせるアイテム
たとえば「閃光玉」の素材として使われる「光蟲」は、読み方が難しいアイテムの1つ。正しくは「ひかりむし」なのですが、見慣れない漢字に戸惑ってしまう人は多いそうです。たしかに、現実で「蟲」という字と出会う機会は決して多くないでしょう。
しかし、近年では『鬼滅の刃』に登場した“蟲柱”の胡蝶しのぶが人気を集めたこともあり、以前よりも馴染み深い漢字になっている様子。もしかすると、若年層のプレイヤーにとっては難読に当たらないのかもしれません。
ただ、「光蟲」は読み方もかなりクセが強め。プレイヤーの多くは「こうちゅう」と読んでしまい、ところによっては「ぴかちゅう」と呼称されることもあるのだとか…。
そもそもゲーム内では同じ虫系のアイテムでも読み方がまちまちで、「雷光虫」は「らいこうむし」ではなく「らいこうちゅう」。「光蟲」と同じ蟲の漢字を使う「蝕龍蟲」も、「しょくりゅうちゅう」という読み方です。そう考えると、「ぴかちゅう」と呼びたくなるのも仕方がないでしょう。
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他にも、「砥石」(といし)はハンターにとって必要不可欠のアイテムでありながら、やや読みにくい印象。現実世界にも存在する道具ですが、触れたことがない人が多いためか、「けんせき」や「とぎいし」と読み方を間違えられることが多いようです。
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誤読どころかそもそも読めない?
ここまでは読み方が難しい単語を紹介してきましたが、そもそも音読できないワードも。『モンスターハンターダブルクロス』に登場したディアブロスの特殊個体「鏖魔(おうま)ディアブロス」がいい例でしょう。
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「鏖」は皆殺しという意味がある言葉で、訓読みはそのままズバリ「みなごろし」です。同種の強さや生態を考慮すると、「鏖魔」以上にピッタリの二つ名はなかったでしょう。なお、さすがに配慮したのか、公式サイトではしっかりとルビが振ってあります。
同じく、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』にて実装されたネルギガンテの特殊個体「悉(ことごと)くを殲(ほろ)ぼすネルギガンテ」も、初見ではなかなか読めないワードの1つ。
普通は漢字にしない「ことごとく」をあえて「悉」として、「滅ぼす」を「殲」と表記するなど、中二病マインド的にはあまりにスタイリッシュな名前です。
それに加えて、読みが16字と前代未聞の長さを誇っているため、プレイヤーたちは呼び方にも苦労することに。短縮して「ことね」や「ことネギ」と略す人もいるようで、字面とは裏腹に、少しかわいいネーミングへと変化していました。
難読漢字の存在も相まって、学校では習えない多くの言葉を習得できる『モンハン』シリーズ。ちょっと格好を付けたい時には、参考にしてみるといいかもしれませんね。