“比類なき努力”を証明するまでの軌跡
卯月コウさんは元々、自他共に認める“ゲーム音痴”として知られていました。FPSゲームもほとんど触れてこなかったようで、『Apex Legends』を始めた当初は操作がおぼつかなかったほど。さかのぼれば2019年2月、葛葉さん・魔界ノりりむさんと共にマルチプレイしたことがあるのですが、その配信タイトルは「じじいによる世界で一番下手なあぺっくす」でした。
しかし、そこから努力を積み重ね、メキメキと成長していきます。2021年に開催された第3回『VTuber最協決定戦』に出場した際には、「Neo-Porte」所属の白雪レイドさん、「ぶいすぽっ!」所属の英リサさんとチーム「雪月花」を結成。準優勝という成績を残しています。
そしてさらなる急成長を遂げるべく、自らさまざまな試みを実践。たとえば、コーチを務めた元プロゲーマー・うるかさんによるアドバイスや、動画で見た知識をメモ書きすることで、しっかりと頭と体に落とし込んでいったそう。
結果発表後、チームメイトと別れた後には、1人でメモを振り返っていく“エモい”一幕も。知識の内容と、それが役にたった場面を思い出す姿は、まるでフィクションの主人公のよう。コメント欄でも「泣くだろうがよ……」「サイコーのエピローグじゃん」「最終回か?」と感動を誘っていました。
また、並々ならぬ努力があったことは、チームメイトにも伝わっていたようです。大会当日、結果発表を待っていた際には、イブラヒムさんから「お前めっちゃ一番頑張ってたよ絶対。今回の60人で」と声をかけられるシーンが。
さらに優勝インタビューでは、葛葉さんが「コウはすげぇ実直に打ち込んでくれるっていう謎の確信があったんですよ」と、チームメンバーに選んだ理由を明かしていました。
競技シーンなどとは違い、初心者が成長していくストーリーを見届けられるのが『VTuber最協決定戦』の醍醐味。次の大会では、どんなドラマが生まれるのでしょうか。