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『VALORANT』の国際大会『VCT 2022 Stage 1 Masters』にて、日本代表チーム「ZETA DIVISION」が世界3位という偉業を達成。その奮闘は大きな感動を呼び、連日SNSのトレンドを席巻していました。
その一方で、同大会を“応援”という形で支えていたのが日本のキャスター陣。他の国とは違う独自の雰囲気を作り出し、国内のゲームファンはもちろん、海外のプロ選手からも注目を集めていたようです。
歴史的快挙の立役者たち
『VALORANT』に限った話ではありませんが、eスポーツにおいて、キャスター陣の役割はとても重要。視聴者の中には、そもそもゲームをプレイしたことがない「観る専」の人も含まれます。そうした人に面白さを伝えるには、ルールや立ち回りの解説だけでなく、パッションを伝えることがカギとなるでしょう。
スーパープレイが飛び出した際には、誰よりも熱狂し、ピンチの時には緊迫感を漂わせる…。簡単なようで難しい役どころです。
そこであらためて今回の『VCT 2022 Stage 1 Masters』を振り返っていきましょう。日本では公式生配信として、6名のキャスターが日替わり、あるいは試合ごとに交代で出演。試合の実況及び解説を行いました。
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とくにキャスター陣のうち、岸大河さん、OooDaさん、yukishiroさんの3人は『VALORANT』だけでなく、国内のFPSシーンを長年見守り続けてきたベテラン。今回の大会でも、熱意あふれる実況・解説によって国内外のファンを熱狂させました。
キャスターと視聴者の心がひとつに
たとえば、「ZETA DIVISION」が初のプレイオフ出場を決めたブラジル代表チーム「Ninjas in Pyjamas」戦でのこと。激戦の果てにSugarZ3ro選手のキルによって勝利が決まると、キャスター陣は雄叫びを上げながら「日本代表…快挙です!」「みんなありがとう!」「こっから、こっからだ!」と大興奮。さらに今までの軌跡がフラッシュバックしたのか、思わず熱い涙がこぼれ落ちてしまったようです。
また、「ZETA DIVISION」が初戦で大敗した韓国代表「DRX」へのリベンジを成し遂げたDay9。勝利した瞬間、実況のOooDaさんは「見たか世界!」「これが、これが日本のタクティカルシューター!これが、これが日本のVALORANT!」と咆哮し、視聴者の心を震わせました。
さらに、熱気あふれる日本の実況配信は海外でも大きな話題に。NA地域のトッププレイヤーとして知られる「Sentinels」所属のTenZ選手も、日本キャスターの姿勢を称賛。「ZETA DIVISION」が勝利目前になるたびに、わざわざ日本語放送を観に行くほど気に入っており、「英語の配信でもこういうのが必要だ」と提言していました。
もちろん「ZETA DIVISION」の努力と活躍があってこそですが、それを国内外で盛り上げてくれたキャスター陣の働きが素晴らしかったことも間違いありません。
次は5月10日からスタート予定の『VCT 2022 Stage 2』にて、熱気に満ちた配信を楽しませてくれることを期待しましょう!