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渋谷ハルさん、Crazy Raccoon、まふまふさん、そらるさんプロデュースによる新たなVTuber事務所「Neo-Porte」。
シーンに大きな話題を巻き起こした同事務所から、2022年3月18日に1期生6人のデビューが発表され、以降それぞれが意欲的に活動しています。彼らがデビューしてから約1か月ほど。一度おさらいをしていくためにも、6人にスポットを当てて書いていきたいと思います。
「Neo-Porte」1期生の6人のなかで最後にデビューしたのが天帝フォルテ(テンテイフォルテ)さんです。
白銀の長髪、青赤のオッドアイ、黒と紫を基調にしたロングマントにタイトな服を着飾る彼女。スタイリッシュな見た目に加えて“Neo-Porteを裏から操っている…?”というタレコミが1期生の口から話されているなど、デビュー配信前から期待されていました。
3月25日のデビュー配信やそのあとの複数回の配信を通して、丸みのある声とスローテンポな会話でおっとりとしたムードが徐々に知られていきます。
フォルテさん自身は「声に自信がなさ過ぎて、初配信で『声ブッサw』のコメントで炎上するかとおもってた」とかなり心配していたそうですが、むしろそのギャップがリスナーに刺さった模様。今では気にする素振りもまったく見せません。
おっとりとしたムードで柔らかく包み込まれてしまいリスナーもフっと忘れてしまいそうになりますが、その言動や過去のエピソードからは彼女のユニークさがうかがい知れます。
1期生オーディションのときにポケモンのウソハチの物真似を披露し、無事に合格する。
初配信で「せっかくエッチな見た目だから、エッチな絵とかを見れるセンシティブタグを作りたい」と本人自らが前向きに検討。その後の配信でも折をみてセンシティブな話題について触れている
リスナーから「ガチ恋距離」をリクエストされて、ほほを赤らめながら顔を近づけてリスナーを憤死させる。
「雑談配信」としてスタートするが、途中から『VAROLANT』『Slither.io』をはじめたりするなど、もはやタイトル詐欺ではないかという配信をする。
配信開始する直前に小腹が空いてしまい、カレーメシを食べようとお湯をいれ、配信開始してリスナーに謝りつつも、ガッツリと食し始める。
こういった姿からは、「Neo-Porte」の中でも実は彼女がいちばん自由に行動したがるタイプではないか?と感じさせてくれます。
「天帝」という言葉からは高貴で上品、リーダーシップをもって引っ張っていくというようなイメージがつきがちです。ですが、同期の天真爛漫な夜絆ニウさんと同じく、天帝フォルテさんもマイペースで奔放な言動で周りを巻き込んでいく、そんなキャラクターの持ち主だと今後はより広まっていきそうです。
彼女を語るうえで、ゲーム好きかつFPS上級者であるという話は欠かせません。『VALORANT』『Apex Legends』『Escape from Tarkov』『スプラトゥーン』『League of Legends』を挙げ、特に『VALORANT』ではゲーム内最高ランクのイモータルを記録するほどの腕前です。
世界大会である「VALORANT Champions Tour」も配信があればほぼ必ず同時視聴枠を取り、リスナーとともに楽しんで観戦する彼女。デビュー直後に『VAROLANT』の簡単なルール説明、1戦戦った後に「VALORANT Champions Tour」観戦したりと、本ゲームへの強い愛情を感じさせてくれます。
デビュー時にはすでに「VTuber最協決定戦 Ver.APEX LEGENDS Season4」に出場することが発表されており、或世イヌさん、水無瀬さんとともにチーム「BobsappATM」として練習を重ねていきます。
それぞれ別々のゲームで高ランク帯で戦った3人。最初はぎこちなさや経験の足りなさが目立っていましたが、まるで部活のように濃厚な日々を過ごしていったことで、泣いて笑ってが詰め込まれた日々を超え、大会を総合2位で終えることになりました。
プレイ中の彼女は言葉少ないながらも抜群のエイムで相手を屠っていく、まさに殺し屋のよう。大会後は 『VALORANT』『Apex Legends』の2タイトルでゲーム配信を続けています。
また2022年5月16日にはYouTubeチャンネル登録者数が10万人を突破。「Neo-Porte」の1期生デビュー組としては緋月ゆいさんに次ぐ2番目の達成者となりました。
デビューから2か月ほど。ここまで順調な配信活動をしつづけてきた彼女は、とある配信で「VTuberとして出れる大会すべてで優勝したい」と打ち明けたり、リスナーに「ゲームがしたいけどどんなゲームがいいかな?」と聞き取り調査をしたり、ゲーマー/ストリーマーとしての頂に向けて歩み始めたばかりです。
女帝の野望が叶うことがあるのかどうか、その歩みをしかと見届けていきたいところです。