ひしひしと伝わってくる原作愛
動画内では、他にもさまざまな裏話が語られていますが、注目すべきは“凄み”すら感じる原作愛です。たとえば、屋外の対戦ステージに昼ver.と夜ver.が用意されていたのは、吸血鬼が日光に弱く、日中は屋外で戦えないという原作の設定を再現するためだったそう。
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途中から開発に参加した尾畑さんは、周囲のこだわりに触れ、「そこまでするの!?」と驚いたそうですが、スタッフ間では「それが当然」という雰囲気だったといいます。
その一方で、開発スタッフは同作を格闘ゲームとして成立させることも忘れてはいませんでした。原作には「スタンドはスタンドでしか倒せない」という設定が存在しますが、格闘ゲームとしての遊びやすさを優先し、スタンドにも本体の攻撃が当たるようにしたとのこと。
今になって明かされた開発秘話の数々に、同作のファンたちも感銘を受けたよう。ネット上では、「ペットショップが何故あんなに強かったのか、理由がわかってスッキリした」「当時の製作陣に話聞けるとか、これジョジョファンにとって最高の動画でしょ」「一流の原作ゲーム化がどうやって成されたか、制作陣のこだわりに触れて感動した」と大きな反響が上がっています。
原作をリスペクトした上で、後世に残るほどの名作ゲームを生んだスタッフたち。その誇り高き精神は、やはり「ジョジョの奇妙な冒険」から学んだものなのでしょうか…。