
コナミデジタルエンタテインメントが手掛ける、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam/ニンテンドースイッチ/スマホ向け『遊戯王 マスターデュエル』。本作にて6月10日より追加された新テーマ、「エクソシスター」について解説を行っていきます。
「エクソシスター」は、名前から察せられるようにエクソシスト・シスターがモチーフのテーマ。悪魔祓いに身を投じる信心深い少女たちが、エクシーズ召喚によって聖武具を身に着けた「救乙女(エクソシスター)」に変身するような盤面展開が特徴です。
『遊戯王 OCG』での初出は2021年8月発売の「デッキビルドパック グランド・クリエイターズ」と新しめ。さらに2022年1月には「ディメンション・フォース」にて更なる強化が施されている本テーマ。近年で屈指の人気テーマであり、対処する側もざっくり概要を知っていれば戦いやすくなるかと思います。
そこで本記事では、『遊戯王 マスターデュエル』新パック「ブレイブリー・ウィングス」にて登場する、「エクソシスター」の主な特徴と展開方法をご紹介します。
◆姉妹の契りでエクシーズ!? 「墓地からカードが離れる」ことがトリガーに

「エクソシスター・エリス」
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。「エクソシスター・ステラ」
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。手札から「エクソシスター」モンスター1体を特殊召喚する。その後、自分フィールドに「エクソシスター・エリス」が存在する場合、自分は800LP回復する。(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
「エクソシスター」の特徴は、なんと言っても効果に書かれた「自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。」の一文でしょう。
墓地が“第二の手札”とも言われる遊戯王では、「墓地効果」を発動するために、「墓地のカードを墓地から離す」必要があります。「エクソシスター」テーマは、それをトリガーとしてモンスターたちをエクシーズ召喚でき、相手ターンでも「エクソシスター・ミカエリス」などが盤面に出せます。

「エクソシスター・ミカエリス」
ランク4/光属性/戦士族
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
(2):このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
たとえば「エクソシスター・ミカエリス」は召喚に成功したターンにフィールド・墓地のカードを1枚除外することが可能。相手が墓地蘇生をしたとしても、返す刀でそれを妨害できるのです。対処する側は、「自分が墓地を弄ればエクシーズ召喚される」ということを念頭にプレイングする必要が出てくるでしょう。
また「エクソシスター」は、姉妹(スール)の契りを交わした二人で行動するというストーリー上の設定があります。「エクソシスター・エリス」や「エクソシスター・ステラ」にある、それぞれ相棒が自分フィールドに存在する場合800LP回復、という効果からも、その絆が垣間見えますね。
◆幅が広い「エクソシスター」デッキの展開力! 相性の良いカードを紹介
「俊足なカバ バリキテリウム」
星4/風属性/獣族
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合に発動する。相手は、自分または相手の墓地からレベル4モンスター1体を選び、自身のフィールドに特殊召喚できる。
「俊足なカバ バリキテリウム」では、前述した墓地効果トリガーでのエクシーズ召喚を誘発可能。相手が「相手は、自分または相手の墓地からレベル4モンスター1体を選び、自身のフィールドに特殊召喚できる。」に乗る必要がありますが、それが通れば「エクソシスター」エクシーズモンスターを召喚できます。
もしそれがスルーされたとしても、本カードは星4モンスター。前述の効果を狙うためフィールドに「エクソシスター」モンスターが居る前提なら、そのまま「エクソシスター・ミカエリス」などを召喚することができます。
「絶火の大賢者 ゾロア」
星4/炎属性/魔法使い族
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。EXデッキから「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):このカードが「マギストス」モンスターカードを装備した場合に発動できる。自分の手札・墓地から「絶火の大賢者ゾロア」以外のレベル4の魔法使い族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「マギストス」テーマの1枚であるゾロア。パック「ブレイブリー・ウィングス」には、彼がシンクロモンスターになったと思われる「絶火の魔神 ゾロア」も登場しています。
「マギストス」テーマはEXデッキのマギストスカードを装備することで、様々な効果を得るテーマ。「エクソシスター」においてはレベル4魔法使い族の彼女たちを、手札や墓地から特殊召喚する立ち位置としても活用が可能です。
また、「マギストス」関連モンスターカードをEXデッキから呼び出すことも選択肢のひとつ。「絶火の魔神 ゾロア」には「(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。EXデッキから「マギストス」モンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する。(2):自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」モンスターカードと同じ種類(融合・S・X・リンク)のモンスターの効果を相手は発動できない。」という効果があり、(EXデッキを圧迫しますが)装備カードとした「マギストス」の種類によって相手の効果発動を制限できます。
女の子ばかりだと思っていた「エクソシスター」デッキからゾロアさんが現れた時は、一層の注意をはらいましょう。
◆「天霆號アーゼウス」も、もちろんアリ!

もちろん、汎用強エクシーズモンスター「天霆號アーゼウス」の出番もあります。
かつて「わくわくアーゼウス」として、可愛らしいエクシーズモンスター「わくわくメルフィーズ」がアーゼウスのコックピットに乗り込んだと話題になりましたが、悪魔祓いの少女が活躍する「エクソシスター」でも再現されてしまうかも……。
ちなみに設定資料集によるとアーゼウスは「神をも殺す最終兵器」であり、「その雷は空を焼き、星を砕き、神を殺す」とのこと。
神に仕える救乙女たちをアーゼウスに乗せるかどうかは、皆さんの判断にお任せするとして……少なくとも対処する側は多彩な展開に注意するべきですし、デッキを組む側としてもかなり自由度が高いでしょう。
ついに来た「エクソシスター」テーマ。ぜひチェックしてみてください。