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現在、約900種類もいるポケモン達。そのポケモン達は「ノーマル」「ほのお」「みず」といった18種類のタイプを単体、もしくは複合で持っています。
そんなポケモンの中には、見た目からは想像も付かないタイプを持っているものも。この記事では、初見でタイプを見抜くのが困難と思われる、不思議なポケモン達を紹介していきます。
◆タイプ勘違いの王道は、やはり「ウソッキー」
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ウソッキーは現在ではかなり有名になりましたが、初見では間違える人も多かったと思います。初登場は『金・銀』となり、その樹木みたいな姿で多くのプレイヤーをくさタイプと勘違いさせました。
本来はいわタイプのため、水が弱点です。じょうろで水をかけた主人公を襲ってくることもありました。
ちなみに図鑑の説明によるとお年寄りに盆栽のような人気があるらしく、噂では専門誌もあるとか。愛好家は腕の長さや角度にもこだわるそうです。そう考えるとあながち、くさタイプでも問題ないのかも。
◆進化系はみずタイプの「ルリリ」
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ルリリも初見で分かった人は少ないと思われます。ルリリの初登場は『ルビー・サファイア』で、マリルの進化前として登場しました。
進化後がみずタイプのマリル&マリルリだったため、当時プレイしていた筆者も、ルリリはみずタイプだと完全に思い込んでいました。しかし、実際のタイプはノーマル。相手トレーナーのポケモンで登場した時、くさタイプの技を撃ったのに「こうかはばつぐんだ」と表示されなかった時は驚きましたね。
ちなみに『X・Y』でフェアリータイプが登場すると、ルリリにもフェアリータイプが追加されました。
◆見た目が完全に炎「グラードン」
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『ポケットモンスター ルビー』のパッケージポケモンであるグラードン。その赤い見た目からして、ほのおタイプと勘違いした人は多いのではないのでしょうか?しかし、実際はじめんタイプです。
そもそもグラードンは、ほのお技が恩恵を受ける特性の“ひでり”を持っていたり、ゲームのシーンではマグマの中から登場したりと、思わずほのおタイプと勘違いしてしまう要因が多く存在します。極めつけは、同時発売された『サファイア』のカイオーガが、みずタイプだったことでしょうか。
なお、リメイク版の『オメガルビー』ではゲンシグラードンになることができ、その間だけほのおタイプが追加されるようになりました。
◆登場場所のほとんどは海「ルギア」
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伝説のポケモンであるルギア。登場するゲームではほとんど海で暮らしているため、みずタイプと思われがちですが、実際のタイプはエスパー・ひこう。『銀』の図鑑説明では「海の神様と伝えられているポケモン。」という記述があるため、ますますみずタイプと勘違いしそうですね。
なぜ、ルギアはみずタイプではないのか。『金・銀』のリメイク版である『ハートゴールド・ソウルシルバー』でディレクターを務めた森本茂樹氏によると、当時強いポケモンの象徴はエスパータイプだったため、ルギアにも強いポケモンのイメージをつけるためにエスパータイプになったとのこと。これは初代最強格であったミュウツーの影響かと思われますね。ちなみにひこうタイプは「飛んでいるから」とのことでした。
というわけで、今回は筆者が困惑したポケモンを4体紹介しました。しかし、見た目とタイプが一致しないポケモンがいるのも、また魅力の一つ。シリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」』ではどんな新ポケモンに出会えるのか、今から楽しみですね。