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6月28日に配信された「ニンテンドーダイレクト」で、『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が2023年にリリース予定との発表がありました。シリーズ完結から16年以上が経過したタイミングでのサプライズに、ファンは大いに盛り上がっているようです。
そんな『ロックマンエグゼ』シリーズといえば、バトルチップを駆使した戦いが醍醐味の一つ。そこで今回は、歴代で最も凶悪と言われた“即死コンボ”の存在を振り返っていきましょう。
たった2枚のチップが引き起こした凶悪コンボ
そのコンボの名は、通称「プリズムコンボ」。『ロックマンエグゼ2』に登場したバトルチップである「プリズム」に「フォレストボム」を組み合わせたもので、その威力を端的に説明すると、“相手は死ぬ”が最も適切でしょう。
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発動の方法は、相手の陣地に設置した「プリズム」に「フォレストボム」を投げ入れるだけ。すると「プリズム」が突如発光し、次の瞬間に相手のナビをデータの海に消し去ることができるのです。
これは「プリズム」の攻撃を拡散させる能力と、「フォレストボム」の持続的な当たり判定が噛み合った結果生まれたコンボ。ヒットすれば相手がゴスペルであれ、フォルテSPであれ簡単に倒せてしまうので、当時は多くのプレイヤーに重宝されていたようです。
開発陣も想定外だった
見るからにバグ技じみた「プリズムコンボ」ですが、当時は「月刊コロコロコミック」の攻略情報ページでも紹介されていたそう。それも相まって存在が広まったという経緯があるのですが、2002年に「次世代ワールドホビーフェア」で開催された対人戦の公式大会ではレギュレーションとして使用禁止になっていたようです。
ちなみに「プリズムコンボ」が誕生した背景については、2020年1月18日に「テレ東プラス」で掲載された開発陣による制作秘話で語られていました。なんでも「プリズムコンボ」自体は正式な挙動だったようですが、開発当初はこうした現象が起きないように調整されていたのだそう。
しかし、ゲーム内の調整を重ねていく過程で偶発的に生まれてしまい、テストプレイでも発見はできなかった模様。まさしく、想定外の産物だったというわけですね。
とはいえ、今となってはファンの思い出の一つとなっている様子。『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』の発表に際して、「またプリズムコンボしたいぜ…」「“プリズムコンボ気持ちよすぎだろ!”を早くやりたい」「令和にプリズムコンボやってもいいんですか!?」などと待望論が続出していました。
はたして、令和のネット社会に「プリズムコンボ」は蘇るのでしょうか?発売日を楽しみにしていましょう!