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コナミデジタルエンタテインメントが手掛けるPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam/ニンテンドースイッチ/スマートフォン向け『遊戯王 マスターデュエル』にて、7月19日より「エクストラゼロ フェスティバル(以下、EX0フェス)」が開催されます。
EX0フェスの有力格と言われているのが、つい先日実装されたばかりのテーマ「ふわんだりぃず」です。EX0フェスレンタルデッキとしても登場する本テーマですが、特徴と対策を知っていないと少し怖い状況に。
そこで本記事では「ふわんだりぃず」テーマの解説と対策をざっくりと説明していきます。少しでも「ふわんだりぃず」の脅威を和らげてイベントに臨みましょう。
◆通常召喚だから「増G」が効かない!? 除外も「ふわんだりぃず」にはむしろお得……!
「ふわんだりぃず×ろびーな」
星1 / 水属性 / 鳥獣族
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。このカードを手札に加える。
「ふわんだりぃず」は星1の下級モンスターと、星10の上級モンスターで構成されるテーマ。渡り鳥がモチーフになっています。その特徴についてざっくり解説すると「通常召喚を多用する」「除外されている状況で発動する効果がある」「自ターンにも展開してくる(ふわんだりぃず側からは相手ターン)」という点が挙げられます。
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したがって、相手を牽制しつつこちらのドローを増やすデュエリストの心強い相棒「増殖するG(増G)」が機能しません。相手の特殊召喚をトリガーにドローする効果なので通常召喚をベースとする「ふわんだりぃず」には効果が無いのです。もし、EX0フェスで「ふわんだりぃず」テーマとよく当たるようなら、「増G」の採用枚数を考慮すべきでしょう。
また、「ふわんだりぃず」相手に除外は禁物。そもそも、ふわんだりぃずは「表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される」という効果を持つほど、墓場に依存しないスタイル。墓地に送るのならともかく、除外はふわんだりぃず側にメリットを与えてしまいます。
上記はあくまでも下級モンスターの共通効果。共通効果でこの、増G・除外潰しを持っているというのは恐ろしいですが……上級モンスターの効果も非常に凶悪ですので、ご注意を。
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上級モンスター「ふわんだりぃず×えんぺん」は、「特殊召喚された攻撃表示モンスターの効果を発動させない」という効果、そして「ふわんだりぃず×すのーる」は「相手ターンに、特殊召喚されたモンスターを全て裏側守備表示にする」「召喚権を3回まで増やす」効果を持っています。どちらも非常に強力なので意識して対応しましょう。
リバーステーマでは「えんぺん」「すのーる」の効果を防げそうですが、今回のイベントではEXデッキに頼らない構築を意識する必要があります。
◆出てくる可能性大! 「烈風の結界像」「烈風帝ライザー」には要注意……!
「ふわんだりぃず」を相手にしていて警戒しなければならないのは、「烈風の結界像」と「烈風帝ライザー」。どちらもふわんだりぃずを相手取る際には、高確率で出てくると思っておきましょう。
「烈風の結界像」
星4/風属性/鳥獣族/攻1000/守1000
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いは風属性モンスターしか特殊召喚できない。「烈風帝ライザー」
星8/風属性/鳥獣族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動する。そのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻す。このカードが風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●フィールドのカード1枚を対象として持ち主の手札に戻す事ができる。
「烈風の結界像」による特殊召喚妨害、そして「烈風帝ライザー」の「デッキの一番上に戻す」効果による通常ドロー妨害……。どちらもヤバめとなっています。
幸い、「ふわんだりぃず」デッキは魔法・罠効果を止めることに主眼を置いていないので、「烈風の結界像」「烈風帝ライザー」を「ふわんだりぃず」モンスターとまとめて「ライトニング・ストーム」「サンダーボルト」にて破壊することが対策になるかも……。「ふわんだりぃず」に限らず効果的なカードで、EX0フェスでの重要性は確実に増しているはずです。
そして通常のデッキなら扱いづらい「ディメンション・アトラクター」にも要注意。手札誘発で「次のターンの終了時まで墓地へ送られるカードを除外」という効果を仕掛けてきます。墓地にカードがない場合のみとなりますが、「ふわんだりぃず」ではあまり墓地を使いません。
◆「ふわんだりぃず」対策カード―とにかく召喚を繋げさせるな……!
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「ふわんだりぃず」対策として重要なのが「初動を止める」こと。モンスターカードの効果によって召喚権を増やし展開していくので、先攻で展開し「モンスター召喚時の効果を無効」を狙っていくか、あるいは後攻になったら手札誘発でカバーしていきましょう。先日パックが発売された「無限泡影」、そして「エフェクト・ヴェーラー」などがおすすめです。
「PSYフレームギア・γ」なども、自ターンでふわんだりぃずが現れた際にはそれを妨害しつつ、そのままシンクロ召喚に繋げられて役に立つのですが、今回のイベントは「EX0」ですので、そちらが活かせず勿体ないかも。
召喚・特殊召喚に関わらず発動できる「原始生命態ニビル」も安定して役立つとは思います。ですが俗にいう「二ビルケア」、召喚を5回以上行わないというテクもあるので、過信は禁物ですね。
「アンデットワールド」
(1):フィールドの表側表示モンスター及び墓地のモンスターは全てアンデット族になる。
(2):お互いはアンデット族モンスターしかアドバンス召喚できない。
「ふわんだりぃず」メタで鉄板と言えるのが、「アンデットワールド」「生贄封じの仮面」「霧の王」などのカードでアドバンス召喚を防ぐという手段。自分がアドバンス召喚に頼らず、特殊召喚を軸として動く場合に「アンデットワールド」「生贄封じの仮面」は役立つはずです。
「ふわんだりぃず」はアドバンス召喚に頼ることになるので、「アドバンス召喚させない」「リリースさせない」というのはメタとして優秀です。
いくら対策をしても、やっぱり強いのが「ふわんだりぃず」……。モンスターの初動をつぶしても、魔法カードでリカバーされる可能性などは拭えません。
「ふわんだりぃず」は先攻デッキなので、とにかく先攻をとれることを祈りましょう。もちろん、本記事で紹介できたカードはあくまで一部。これ以外でも勝てるルートというのはありますし、「ふわんだりぃず」に対して強いテーマも存在するでしょう。
今回行われるEX0フェス、「ふわんだりぃず」も含めてテーマ採用率がどのようになるかはわかりませんが、ぜひ楽しみながら試行錯誤してみましょう。