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「ヌオダス」や「パクパクですわ!」、「たぬき」など、さまざまなネットミームを生み出してきた『ウマ娘 プリティーダービー』。いまだにミームを生む力は衰えていないようで、最近では“アメリアの遺言タキオン”という謎のワードが生まれていました。
まるでミシンと蝙蝠傘の偶発的な出会いのように…
ネットミームに含まれる「アメリアの遺言」とは、スペイン・カタルーニャ地方に伝わる民謡を、クラシックギター奏者のミゲル・リョベートが編曲したもの。どこか物悲しく、寂しげな雰囲気を感じさせる曲調で、これまでにさまざまなアーティストによって演奏されてきました。
一見すると、『ウマ娘』とは何の関係もないように見えるこの楽曲。ところが現在、楽曲の名前をGoogle検索しようとすると、なぜか「アメリアの遺言タキオン」というサジェストが表示されます。
タキオンとは言うまでもなく、『ウマ娘』に登場するマッドな科学者・アグネスタキオンのこと。なぜ両者が結びつくに至ったのでしょうか…。
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きっかけはニコニコのファンメイド動画
発端となったのは、「ニコニコ動画」に投稿された手描きの二次創作動画でした。その動画は「TACHYON」というタイトルで、トレーナーが出張に行ってしまったために、アグネスタキオンが寂しさで白く燃え尽きてしまう…という内容です。
そして動画内でBGMとして使われていたのが、「アメリアの遺言」。切ないメロディによって、視聴者の心に大きなインパクトを残しました。
結果として、一部ファンの間では「アメリアの遺言」=「アグネスタキオン」という構図が生まれることに。サジェストの結果などにもしっかり反映されているため、トレーナーの間では「サジェストで真っ先にタキオン出てくるのずるすぎでしょ」「タキオンのテーマとして定着しつつあるの面白い」と騒がれています。
さらに、YouTube上では「アメリアの遺言」演奏動画の再生数が急に上昇するという事態も起きており、困惑する動画投稿者の姿も見られました。
ちなみに「アメリアの遺言」は近代ギター史に名を残すミゲル・リョベートの代表曲。1度は聞くべき名曲なので、興味が湧いた方はぜひ調べてみてください。