ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売するアクションゲーム『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』を、全盲のプレイヤーが楽しんでプレイできていると報告されています。
この報告を行ったのは、視覚障がいを持つ海外ゲーマーのSightless Kombat氏です。今ではゲーマーの同氏は最初の頃、ゲームというものがどのように動くのかすらもわからなかったとのこと。普通のゲーム機で遊ぼうとすると、他の目の見える人の補助が必要な場合が多いといいます。
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『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』には部分視覚障がい者向けの機能が揃っています。しかし、Sightless Kombat氏のような全盲プレイヤーはその恩恵を受けることはできません。そこで同氏は、入力アクセシビリティの機能に着目しました。
この機能を使えばゲーム内の多くのタスクが自動化されたり、ボタン入力がシンプルになったりするため、正確な操作を要求されません。また、進路を教えてくれるナビゲーション機能もあります。これらの機能によりゲームの大部分を他の人の補助なしにプレイでき、「素晴らしく自由な体験」であると述べています。
一方で、パズル要素やスキルツリー、メニュー画面はまだ他の人の助けが必要です。パズル要素は残念ながら視覚障がい者向けの回避策が存在しませんが、スキルツリーなどに関してはパッチで導入できるのではないかという見解を示しました。
なお同氏は、本作のアクセシビリティ機能の開発に携わっており、クレジットもされている模様。TGA 2022のアクセシビリティ部門では『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』が受賞し、『The Last of Us Part I』もノミネートされていました。
¥22,229
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)