日本人なら誰もが知る国民的アニメ「ドラえもん」。そのゲームと聞けば、多くの人がほのぼのとした子ども向けのゲームを連想するでしょう。ところがひと昔前の“ドラゲー”は違いました…。今回は、「ドラえもん」ゲームのトラウマ3選をご紹介します。
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◆ひみつ道具が敵になる異色作
ドラえもんたちの冒険にはひみつ道具がつきもの。しかしそのひみつ道具がもし反乱を起こし、敵になったら…。そんな悪夢のようなストーリーを実現したのが、1991年に発売されたゲームボーイ専用ソフト『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』です。
文字通り、ひみつ道具が敵として立ちはだかるアクションシューティングゲーム。プレイヤーはドラえもんを操作しながら、幽閉されたのび太たちを助けに向かうのですが――。
ややシリアスな世界観と相まって、プレイ中に流れるBGMは終始不気味。そのうえ終盤のステージでは、これまでナビゲーターを務めていた「正直太郎」というひみつ道具が故障し、意味不明な言葉をしゃべり始める展開を迎えます。
当時ゲームをプレイしていた人からは、「壊れた正直太郎が結構トラウマ」「急に故障するからびっくりする」といった声も多く、その異色さがよく分かるでしょう。
◆子ども向けゲームなのに拷問部屋
「ドラえもん」初のファミリーコンピューター用ソフト、通称『ドラえもん(FC)』も多くの人にトラウマを植えつけた作品です。ストーリーは「開拓編」「魔境編」「海底編」の3つで構成されているのですが、そのうちの「海底編」にトラウマとなる部分が…。
というのもポイントアイテムを獲得しすぎると、ドラ焼きと骸骨が乱れ飛ぶ「拷問部屋」へ強制ワープ。そこでドラ焼き20個を獲得するまで、延々と攻撃され続けます。
この“拷問部屋”というネーミングは、ファンの間でそう呼ばれているだけなのかと思いきや、実は公式発祥。取り扱い説明書の中にしっかり明記されていました。
子ども向けゲームであることを考えると、かなり攻めたネーミングと言えるでしょう…。