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子どもの頃には何とも思わなかった言葉なのに、大人になってからあらためて聞いてみると、心にジーンと響いた…。そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
今回は名作ゲームに登場するセリフから、“社会人の心に刺さる言葉”を5つピックアップ。ある意味、哲学的とも言える名ゼリフの数々に耳を傾けていきましょう。
◆「仕事のためにすべてを犠牲にするのがプロじゃない」
まずは、『FINAL FANTASY VII』に登場するレノのセリフから。
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彼は主人公たちと対立する特殊工作部隊「タークス」の一員であり、いかなる任務もきっちりこなす仕事人。その反面、仕事とプライベートはしっかり区別するという、独特の価値観を持っている人物でした。
なにせオフの最中には、クラウド一行が目の前にいても休暇を優先するほどです。そして、それを咎められた際に放ったセリフが、「仕事のためにすべてを犠牲にするのがプロじゃない。そんなのはただの仕事バカだ、と」──。
仕事との向き合い方をあらためて考えさせてくれる名言ではないでしょうか。
◆「後悔するよりも反省する事だ。後悔は人をネガティブにする」
『METAL GEAR SOLID』(メタルギアソリッド)シリーズのアイコン的存在であるソリッド・スネークもまた、数々の名言を残してきました。そのうちの1つが、「後悔するよりも反省する事だ。後悔は人をネガティブにする」です。
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仕事でミスをして「ああすれば良かった…」と後悔することは誰にでもあるでしょう。しかし後悔した後に残るのは、ネガティブな気持ちだけ。だからこそ後悔よりも反省し、次に生かすことが大事なのだと、スネークは教えてくれます。
ちなみに同作の登場人物、マスター・ミラーも「過去の過ちをただ否定的に捉えて自分を責めるのはやめた方がいい。それは何も生み出しはしない」と、似たような言葉を口にしていました。
◆「成長は自分の無能さに気づくことからスタートする」
思わずハッとさせられるような名言ですが、実は人面生物・シーマンから飛び出したセリフです。
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シーマンとは、1999年に発売された育成シミュレーションゲーム『シーマン~禁断のペット~』に登場するキャラクター。見た目のインパクトやふてぶてしい態度とは裏腹に、界隈では“名言製造機”としても知られています。
「好き嫌いと仕事を分けるのは本来のビジネスマンの義務」「本当に給料に見合った仕事してるサラリーマンなんて全体の2割」などなど…。シーマンが社会人のために残してくれた名言は、数えきれません。
◆「行けると思うならどこまでも、やれると思うならいつまでも…」
ポケモンシリーズには有名な名言がいくつも存在しますが、とくにオトナの心を打つのが、ヤーコンのセリフです。
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登場作品は、『ポケットモンスターブラック・ホワイト』。ホドモエシティのジムリーダーとして現れた彼は、「行けると思うならどこまでも、やれると思うならいつまでも好きなようにやればいいじゃねえか。限界を決めるのは自分ってことだ」という言葉を残しました。
社会に出て、荒波に揉まれると、「私はこうだから…」とつい自分で限界を決めてしまいがち。ヤーコンのセリフは、そんな自分を見つめ直す良いきっかけになりそうですね。
◆「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事よ」
最後は、仕事に行き詰まった人たちに捧げたい名言をご紹介しましょう。糸井重里氏がプロデュースした名作RPG『MOTHER』で登場したそのセリフは、「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事よ」というものでした。
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スノーマンの町にいる女の子が発したセリフで、人生をゲームに例えているのが印象的。ですがこれは、仕事に置き換えても同じことが言えそうです。
時には休んだり、戻ったり…。当たり前なことだけれどそれが大事。彼女のセリフに、思わずハッとさせられた人も多いのではないでしょうか。
社会人になった今こそ、昔夢中になったゲームに触れてみることをオススメします。子どもの頃には気づけなかった大切なものを、再発見できるかもしれませんよ。