(2)メガテン世界のピカチュウ枠?「モスマン」
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世間ではよく、「かわいい」には2種類の意味があると言われがち。女の子的なかわいらしさと、ペットやマスコットのようなかわいらしさです。『真・女神転生』シリーズでいうと、マスコット的な魅力で知られるのは、やはりモスマンでしょう。
元ネタは近代、主にアメリカで流行した都市伝説に登場する、巨大な虫のUMA(未確認動物)です。悪魔というより、ネッシーや雪男のたぐいに近い存在かもしれません。
その特徴はなんといっても、どこを見ているのかわからない目つき。いったい何を考えているのか、否応なしに想像が膨らんでしまいます。
公式側もキャラを掴みかねているのか、「オレ様は、妖獣モスマン!」という“オレ様キャラ”だったり、「モスモス」しか言えない天然っぽいキャラだったりと、作品によってイメージが異なります。そんな愉快なキャラクター性も、かわいらしさの秘訣かも…。
ちなみに『真・女神転生』シリーズのマスコットといえば、イングランドの雪の妖精・ジャックフロストも有名です。
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しかし知名度はともかく、かわいさ勝負では負けていないようで、2020年に行われた悪魔人気投票では、ジャックフロストが5位、モスマンが3位にランクインしていました。