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突然ですが、ニンテンドースイッチのゲームはどこで購入していますか? ほとんどの人は、ニンテンドーストアや家電量販店、ECだと思います。
しかし、フリマサイトなどでは、ダウンロード番号やアカウントを不正に売っている場所が存在します。このような正規の販売ルート以外から購入すると、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。
任天堂は7月24日に「決済手段の不正利用およびアカウント情報の受け渡しを伴う不正取引に関するご注意」という文書を公式サイトに掲載しました。
簡単に言えば、信頼できる業者から買いましょうということですが、その気はないのに、不正な商品に手を出してしまってトラブルに巻き込まれるのは困りますね。というわけで、任天堂が注意喚起を行っている不正な売買について、かみ砕いて解説してみたいと思います。
◆使えないダウンロード番号
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要点は2つあります。ひとつめは、不正なダウンロード番号について。2022年4月、フリーマーケットサービスサイトのメルカリでは、ニンテンドースイッチのダウンロードソフトの売買が禁止されました。売買されたダウンロードコードが使えない、あるいはソフトをダウンロードできても、その後しばらくして遊べなくなるなどのトラブルが起きたためとされています。
Nintendo Switch向けダウンロード版ソフトについて(メルカリ)
これは、そもそも嘘のダウンロード番号を偽って販売していたり、あるいは、他人のクレジットカードの情報を不正に入手して購入したダウンロード番号が販売されていたことが原因ということです。
メルカリでの売買禁止から1年以上が経過していますが、今いちど任天堂が注意喚起を行ったということは、これらの不正なダウンロード番号はいまだに出回っているようです。しかし、売られているダウンロード番号が不正なものであるかどうかを判別するのは極めて難しいでしょう。自衛のためにも、個人間や、素性のわからない業者からは購入しないようにしましょう。
◆アカウント情報の取引は厳禁
もうひとつは、アカウント情報のやり取りを伴う取引についてです。ニンテンドースイッチのソフトをダウンロードしたアカウントそのものを販売していたり、アカウント情報を渡して、プレイ代行をしたりといった取引を行っているサイトがあります。ゲーム内のアイテムなどを現実のお金で購入するリアルマネートレード、略してRMTもこれらにあたるでしょう。
基本的なこととして、他人のアカウント情報を使用したり、アカウント情報を販売、あるいは譲渡することは利用規約で禁止されています。規約違反をした場合、任天堂によってアカウントの利用を停止される場合もあります。つまり、ニンテンドースイッチに関して、アカウントのやり取りを伴う取引を持ち掛けているサイトは、すべて利用規約に違反していて、トラブルの元であるということです。
利用規約違反でアカウント停止された場合、任天堂は問い合わせをしても対応できない場合があるとしていますので、最悪の場合はアカウントの復旧もできない可能性があります。そうでなくても、利用規約違反を持ちかけるような相手は信用できません。そのような相手にアカウント情報を渡せば、あなたのアカウントがいつ乗っ取られてもおかしくないということを覚えておきましょう。ある意味でこちらの事例はわかりやすく、アカウント情報のやり取りは厳禁だと覚えておけば回避できます。
◆トラブルに巻き込まれない為に
毎日楽しく遊んでいたゲームがある日突然プレイできなくなったり、あまつさえニンテンドーアカウントが利用停止になったり、乗っ取られたりすれば、あなたの楽しいゲームライフは台無しです。また、自分は大丈夫でも、こういったことをよく理解していないお子さんがトラブルに巻き込まれるということもあるかもしれません。素性のわからない相手とは取引しない、アカウント情報は他人に明かさない、これらのことをぜひご家庭でも確認していただいて、トラブルから身を守るようにしましょう。